【神戸】アーバニストと長田区を使いこなし楽しむイベントやトーク開催
イベント
神戸市長田区では、都市を主体的に楽しみながら生活している人=「アーバニスト」たちを招聘して、長田区に滞在しながら調査・交流・発信活動を行う「アーバニスト・イン・レジデンス」事業を実施しています。そのアウトプットとして、1週間で6つのイベントを連続で開催します。
単に住むだけでなく、都市を主体的に楽しみながら生活している人=「アーバニスト」たちが、専門家と生活者の両側面を持ちながらまちに主体的に介入し、その地の魅力を向上させていく存在として、注目を集めています。
都市機能をじゅうぶんに持ちながら、海も山も近い、住みやすいまちーそんなイメージもある神戸ですが、高齢化や空き家の増加は他の自治体と同様に悩みの種。なかでも長田区は、市内9区の中でも最も高齢化率や空き家率が高く、行政的な課題は多い区となっています。しかし、近年はアーティストやクリエイターの集積が進み、創造的な活動によってまちの課題解決や魅力の創出につなげている例も。
そこで、長田区は、それらの好事例を推進力に、創造性を発揮しながら住み・関わる方をさらに増やすことを目指して、招聘したアーバニストが、一定期間、長田区に滞在しながら調査・交流・発信活動を行う「アーバニスト・イン・レジデンス」事業を実施しました。全国の自治体では初めての試みです。
今回の滞在者は、石川由佳子・杉田真理子(一般社団法人for Cities)、大谷省悟(株式会社301)、Harry Lee(ランドスケープ・アーキテクト、茶人)、Juliette Pénélope Pépin(ビジュアルアーティスト)の5名(一般社団法人for Cities以外の3名は一部期間のみ滞在)。
約20日の滞在の終盤となる10月の1週間に、アウトプットとして、6つのイベントを連続で開催します。
妖怪・モンスター研究者によるオリジナルの「モンスターカード占い」、香港出身のアーティストによる「廃屋茶会」、関西のカエルを研究するアーティストによる「蛙を作るワークショップ…まちを主体的に楽しむアーバニストならではのこのオリジナリティ!さらに、いずれも開催会場は、廃屋の改修を得意とする合同会社廃屋が手がけた、駅徒歩3分の廃屋(=バラックリン)や、元商店街の廃墟(=シリイケバレー)などのエクストリーム物件(⑤の成果発表トークイベントを除く)。どんなことが行われるのか、ぜひ現地で確かめて、一緒に楽しんでみてください!
【イベントリスト】
① モンスターカード占い | Monster Cards: Free Playful Divination Sessions
妖怪・モンスター研究者のWilliam Zack Woodによる、「モンスター・ガーデン・オラクル・カード」を使用した占いイベント。タロットに似た「モンスター・ガーデン・オラクル・カード」は、Zack本人によるオリジナルキャラクターが詰め込まれたカード。 今回は、このカードを使用した占いに加え、簡単なシアターゲームも行います。
日時:10月4日(火) 19:00~22:00
場所:シリイケバレー(神戸市長田区東尻池町4-11-8)
参加:無料、投げ銭歓迎(〜500円)
詳細・申込:http://ptix.at/TP9BoC
② 廃屋茶会 | Mystic Tea House Experience
香港出身のアーティスト・Harry Leeによる「Mystic Tea House」は、様々な都市に現れては消える、はかない茶室。都市と、想像、記憶をつなぐ多感覚の体験としてお茶を再定義し、神戸市・長田区に眠る廃屋でお茶会を行います。廃屋を舞台に過去へ旅をし、自然に引き継がれた失われた世界へを覗く特別セッション。1992年の台湾金萱烏龍の熟成茶と、震災前の長田の記憶を閉じ込めたファンタズマをお出しします。
日時:10月5日(水) 15:00〜17:00
場所:バラックリン(神戸市長田区長田天神町7-1-12)
参加:1,000円(お茶と体験セット / 定員12名 / 事前申込制)
詳細・申込:http://ptix.at/0iXY7C
③ オープンデイ | OPEN DAY
アーバニストたちの滞在拠点・シリイケバレーに、どなたでも自由にお越しいただき、アーバニストたちと交流ができる日です。
日時:10月5日(水) 19:00〜22:00
場所:シリイケバレー(神戸市長田区東尻池町4-11-8)
参加:無料、申込不要
④ ワークショップ「帰るの蛙」 | Workshop w/ Juliette Pénélope Pépin
アーティスト・研究者のJuliette Pénélope Pépinによるワークショップ。長田区に住まうカエルの科学的データに基づき、紙粘土でカエルの彫刻を制作します。レーザーでカットされた型紙と地元の紙ゴミを使います。最終的には、都市のテクスチャーと本物のカエルの皮膚のイメージをミックスしたパターンでコーティングし、長田の街並みにおけるカエルの過去、現在、未来の存在のメタファーであるハイブリッドな存在を作り出します。また、彫刻を制作しながら、作家のリサーチに関するディスカッションを行い、カエルの現状を共有します。
日時:10月5日(水)、6日(木) 両日19:00〜(22:00)
場所:シリイケバレー(神戸市長田区東尻池町4-11-8)
参加:無料、寄付歓迎(目安1,000円)、両日推奨(1日のみも可)
詳細・申込:http://ptix.at/ZgbVl7
⑤ アーバニスト・イン・レジデンス in Nagata / 成果発表トークイベント
アーバニストたちが、一過性のリサーチではなく、その土地のリズムに身体的にも寄り添いながら、暮らしに入り込むことで、見えた風景はなんだったのか?「よそ者」として、今は見落とされているこの街の価値をどのように発掘できたのか、成果発表をするトークイベント。(主催:長田区まちづくり課、一般社団法人for Cities)
日時:10月8日(土)13:00~15:30
場所:新長田合同庁舎1階(兵庫県立神戸生活創造センターフリースペース)
出演:石川由佳子・杉田真理子(一般社団法人for Cities)、大谷省悟(株式会社301)
参加:無料、要申込(定員50名)
申込:https://fornagata-forcities.peatix.com/
⑥廃屋大学
アーバニストたちの滞在拠点となったシリイケバレーやバラックリンの改修を手がけた合同会社廃屋による、廃屋の可能性を探求するトークシリーズ「廃屋大学」の第二部*に、一般社団法人for Citiesの2人が出演。廃屋と都市、それを楽しむアーバニストはどのような化学反応を起こしたか、ありのままを語る。(主催:合同会社廃屋)
日時:10月8日(土)17:30~21:00
出演:第一部=宮原 翔太郎(令和建設/喫茶ミラクル/宿泊施設hamavilla運営)、第二部=石川由佳子・杉田真理子(一般社団法人for Cities)
場所:シリイケバレー(神戸市長田区東尻池町4-11-8)
参加:1,000円(25歳以下700円)、要申込(定員15名 / 空きがあれば当日参加可)
詳細・申込:https://haiokudaigaku4.peatix.com/
URL | アーバニスト・イン・レジデンス in Nagata(神戸市ウェブサイト): |
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