【リレーコラムvol.1】郡山という街をキャンパスに、場づくりを学ぶ「こおりやま街の学校(まちがく)」。学生編集部メンバーも参加中!
連載
「昨年開催された〈こおりやま街の学校2021〉。特に深いことを考えずに応募してみた。今となっては、そこでの出会いが郡山での生活をワクワクさせた。」
そして今年開催されている〈こおりやま街の学校2022〉にも参加しています!
きっかけを自分でつかみに
私は大学で建築を学んでいる3年生です。大学進学を機に、郡山で生活しています。私の大学生活はコロナ禍で始まり、当初思い描いていたようなものではありませんでした。しかし、2年生になった夏。「いろいろな学びと交流、ご縁が生まれるよ!」と声をかけてもらい、「こおりやま街の学校2021」に応募しました。その時の私は、描いたような大学生活が出来ないなら、自分の力できっかけを手に入れたいという気持ちでした。
人が集まる場について掘り下げてみる
まちがく講師の方々の活動の中心には、常に「場」があるということが印象的でした。「その場がどういう場なのか、どうして必要なのか。」などを掘り下げたお話をそれぞれの視点から伺うにつれ、自分自身の大学授業内での設計課題に対する向き合い方が変わっていきました。今までの設計課題は、建築は使う人の立場になることが重要だとわかっていても、設計する自分自身のこじ付けがありました。「ここは、人が集まる空間に設計しています!」みたいな人が集まるプロセスを示せない考え方でした。でも、少しずつ「どうやったら、人が集まる空間になるのか、何のために集まる空間なのか」を考えるようになりました。
ここでの学びが自分の街に広がる
そんな「まちがく」での経験は学内を飛び出し、学外での挑戦にも活きています。例えば、大学の仲間を集めて結成した学生団体「Chi縁」の活動。「空き家のリノベーション」、「ストリートファニチャー」などの場づくりやものづくりを通じて、たくさん地域と関わることができて生活が充実しています。どちらの活動もカタチをデザインすることや、つくることだけにこだわっていません。建築的にデザインすることも大切だと思っていますが、その建物のまちにとっての役割は?建物を利用する人にとって必要としているものは何なのか?その建物が持続可能な場所であり続けるには?など、「まちがく」で気づいたこと、学んだことを重視して考えています。
今年も大学だけでは気づけない学びを求めて
このように自分の活動や知識が深められたこと、大学で専攻する学問以外の領域の大事なものに気づけたこと。それが今年の「まちがく」にも参加した理由です。そして、今年は6人の後輩を誘って参加しています。まちがくの講義後、大学で会えばまちがくの話。後輩にとっても楽しい時間になっているようでとても嬉しいです。
今年のまちがくも全国から講師の方々が!
今年のこおりやま街の学校は、よりローカルで活躍している講師の方々が、プレイヤー目線も交えながら、実践的な講義をしてくださっています!
第1時限目では、omusubi不動産の殿塚健吾さんのお話を聴講しました。私は地域づくりは誰かに用意されたものではなく、主体が自分自身であることが大事だと思っています。不動産はそのきっかけを「場」と「機会」というかたちでつくることを学びました。そして殿塚さん自身が、まちの変化を楽しみながらも応援する立場でいることが印象的でした。
第2時限目では、真鶴出版の川口瞬さんのお話を聴講しました。自分の好きなことやりたいことをローカルでやっていくのは、面白さと難しさが伴うと思います。真鶴出版の活動はまちにあるコミュニティーを大切にして、地域の人と一緒に時間を共有しているのが印象的でした。真鶴町がより楽しいまちに変わっているのは、既にあった地域コンテンツと川口さんをはじめとする移住者によるものだと感じました。
自分自身が楽しくなれるまちは楽しい
今の私の目標は、自分自身が福島県・郡山市の生活をもっとワクワクすることです。自分がやりたいことができる環境は楽しいです。その分大変なことも多く責任も伴いますが、まちがくでの出会いは知識や経験の出会いだけでなく、自分のやりたいことを応援してくださる多くの大人との出会いが生まれました。自分のプロジェクトを楽しみ、妥協せずやり切りたいと思います。
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名称 | こおりやま街の学校 |
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URL | https://machigaku.jp/ |