【北九州】全国へ幸せを届けるまちのお米屋さん「梶谷米穀店」
地域の連載
北九州市立大学 地域創生学群 片岡ゼミの編集チーム「つづる。」が、身近な北九州の魅力を自分達自身の言葉で綴り、みなさんにお届けしていきます。
今回は編集メンバー籾木敬登のアルバイト先である小倉北区香春口のお米屋さん「梶谷米穀店(かじやべいこくてん)」を紹介します。
お米屋でアルバイトをしている大学生はなかなかいないので、驚かれることも多いですが、 知り合いからの紹介をきっかけにご縁があり働いてます。
全国から選び抜いたお米
店内に入ると、精米したてのお米や米ぬかの香りに包まれるのも束の間、たくさんの玄米 が所狭しと陳列されている光景が目の前に。
お店で取り扱っているお米はすべて「お米マイスター」「食生活アドバイザー」の資格を持つ、3代目大将の梶谷登さんが品質とおいしさにこだわって選び抜いたお米。
なるべく多くのニーズに応えられるように、銘柄や食味、食感などが異なるお米を、全国各地(地元北九州のお米はもちろん、九州は熊本、大分、佐賀から、その他、山口や兵庫、新潟など)から、常時20種類ほど入荷して店頭で販売しています。中には農薬不使用米や特別栽培米といった特殊な農法でつくら れたお米もあります。
店頭に並ぶお米は時期によっても変わります。運が良ければ、季節限定入荷のレアな銘柄にも出会えるかもしれません。
これだけ多くの種類のお米があると、どれを選べば良いかわからない!という方も多いはず。しかしそんな心配はご無用。初めて訪れるお客さんにもわかりやすいように、品種別に特徴を掲示しています。
もちろん、好みを伝えれば丁寧に相談にも応えていただけます。たくさんあるお米の中からじっくり選ぶこの時間こそが、昔ながらの量り売りを行う梶谷米穀店ならではの醍醐味なのです。
農薬不使用米と玄米売り
梶谷米穀店には、他の米穀店と大きく異なる2つの特徴があります。1つは農薬不使用米を数種類取り揃えていること。
自然本来の安全なお米であることに加えて、どのお米もおいしさ抜群です。私もこのうちの2種類を食べてみたことがありますが、いつも食べているお米と炊いた時の香りから違う。「こんなに香りや味の豊かなお米があるなんて!」とびっくりすることでしょう。
そしてもう1つの特徴が、玄米売り。
これだけの種類のお米を、玄米の状態で陳列して販売しているお店は、現在では非常に珍しいのだそう。どのお米も品質と味には折り紙付きなので、玄米そのままで食べても絶品です。
もちろん「玄米は苦手」「白いご飯が食べたい」という人は、その場で精米して持ち帰ることもできます。ご注文いただいてから精米をするので、美味しいお米を新鮮なうちにいただくことができます。
意外と知られていませんが、お米の賞味期限は精米から1~2ヶ月程度が目安。「新鮮なうちに美味しいお米を食べてほしい」という願いから、できるだけ少量での購入をおすすめしています。(1 kg単位で購入可能)
もう一つの看板商品「米屋珈琲」
最後に紹介するのは、梶谷米穀店のもう一つの看板商品、その名も「米屋珈琲」。
珈琲と名前が入っていますが、その正体は、焙煎した農薬不使用の玄米のみを使用した、いわゆる「コーヒー風」の飲み物。飲んでみると、コーヒーとも、紅茶とも、玄米茶とも違う、なんとも香ばしくて甘みのある、これまで味わったことのない香りが口の中に広がります。
原材料は玄米なので、もちろんカフェインはゼロ。お子様や妊婦さんなど、コーヒーを飲みたくてもなかなか飲むことができないという人や、自然由来の体に優しい飲み物を求めている人に大人気の商品です。興味のある方は、ぜひお試しください!
ということで、梶谷米穀店についての記事をつづってきました。
僕自身の初めての記事で、大好きな梶谷米穀店を取り上げることができ、とても嬉しく思っています。
次回の担当記事では、梶谷米穀店店主の梶谷登さんについてつづっていきたいと思います!ぜひお楽しみに。
(文:籾木 敬登、写真:中津江 新)