【湘南エリア情報】連載「わたしが住むまち」第9回 鎌倉市・御成町エリア
エリア情報
「reallocal湘南」を運営する「鎌倉R不動産」のスタッフは、湘南・鎌倉・逗子葉山エリアに住んでいます。この連載では、スタッフが自分が住むまちについてご紹介します。
今回は、ライターのmeiが御成町をご紹介します。御成町は鎌倉駅や鎌倉市役所がある鎌倉市の中心ともいえるまちで、reallocal湘南を運営する「鎌倉R不動産」もこのまちにオフィスがあります。そんな御成町で実際に暮らすmeiは、どんな生活をしているのでしょうか。
鎌倉R不動産(以下R不動産):いつから居住していますか?
mei:御成町に引っ越してきたのは2022年4月なので、ちょうど1年が過ぎたところです。高校を卒業するまでは藤沢市鵠沼の実家で育ったので、湘南エリアの土地勘はあるのですが、それに比べると鎌倉での居住歴はまだまだですね。
段葛の桜が満開のころに鎌倉市に移り住み、そこから鎌倉での四季を感じながら、あっという間の1年でした。昨夏に息子が生まれてあまり外に出られなかったので、今年の夏は海水浴に出かけて、海の家の賑わいを感じるのが楽しみです。
R不動産:なぜ、このエリアに住もうと思いましたか?
mei:妊娠と出産がきっかけです。夫の職場が羽田空港なので、もともとは空港近くの東京都内に住んでいたのですが、妊娠が分かった時に「もう少し広い家で子育てがしたい」と思って、周辺で賃貸物件を色々探していました。ただ、探しているうちに、「もっと自然が感じられるところで子育てをしたい」「実家のサポートを受けたい」など、様々な悩みが出てきて。最初は、地元の藤沢市や、逗子市も候補には挙がりましたが、海、山、川と自然あふれる環境が身近にあることに加えて、鎌倉駅周辺の個人店が並ぶ雰囲気に魅力を感じ、鎌倉市で探しはじめたんです。
最終的に御成町を選んだのは、夜勤などもある夫の通勤のことを考えると、できる限り駅に近いほうがよかったからです。材木座の海の近くや、雪ノ下の緑が多いエリアなどもよかったのですが、どちらも鎌倉駅から20分近く歩くことになってしまうので。そのような中で、運命とも思える、御成町の物件に巡り合いました。羽田空港までドアtoドアで1時間で通勤できる上に、住居環境も希望に適うものだったのです。大きな窓のあるリビングからは庭がよく見え、いまではシンボルツリーと呼んでいる大きな木も生えていました。息子には植物に由来する名前を付けたいと思っていた私たちにぴったりな家です。夏には庭でプール遊びをしたい、アウトドアチェアを並べて日向ぼっこしたい、そんな妄想が止まりませんでした。また、駅に近いにもかかわらず、小さな川が流れて自然も感じられ、徒歩圏内には商業施設や教育施設がそろっているため、私たちのいまの生活スタイルを考えるとぴったりな場所だと思ったのです。
R不動産:実際に住んでみてどうですか?
mei:夫は毎日羽田空港まで通勤していますが、出勤時間の1時間半前に出れば余裕をもって出社できるそうです。横浜駅までは横須賀線、そこから京急線に乗り換えるのですが、横須賀線は東海道線などの他の路線ほどは混まないので、「特に大変だと思ったことはない」と言っています。私は転居するのに、夫の通勤時間が一番気になっていたので、安心しています。
御成通りやバス通りに近いので、引っ越し前は騒音が少し気になっていましたが、今のところ気になるほどうるさく感じたことはありません。海水浴シーズンの夏はにぎやかになりますが、そのにぎやかさもこのあたりの風物詩として捉えています。ただし、土日に実家の車を借りて出かけるときは、周辺の渋滞には苦労しますね。御成町は駐車場代も高いですし、日常生活においては今のところ車は必要なく、徒歩と電車で十分生活できるエリアではないでしょうか。
R不動産:普段、よく行く場所はありますか?
mei:よく行くのは江ノ電の線路脇にある「パインヴィラージュ」というお花屋さん。世界のお花にとても詳しいオーナーさんが「品揃えが世界一」と太鼓判を押す大田市場から仕入れています。市場では、「パッと見た直感でかわいいお花を選んでいる」とのことでした。ひとつひとつに個性や表情の豊かさを感じられるお花が並んでいるので、見ていて飽きません。オーナーさんはお話上手でついつい長居をしてしまうような場所です。
ほぼ毎日歩いている御成通り周辺にも、ステキなお店がたくさんあります。おすすめの一つは「山本餃子」さん。じゅーッと餃子を鉄板で焼いている音を聞きながら待つのは至福のひと時。先に出されるおかずを楽しみながら、香ばしい匂いを嗅ぎながら、その時を待ちます。オーナーの山本さんは、優しい笑顔が印象的です。真剣なお顔でキッチンに立っているかと思うと、こちらを向いてにこっと息子をあやしてくださることも。その朗らかな雰囲気にみんな心を奪われています。
定番の散歩コースは、海のほうへ歩いて、途中の六地蔵交差点で6体のお地蔵さまにご挨拶しながら、由比ガ浜の海浜公園まで。公園に着くと、散歩している愛犬家たちの集まりや走り回っている子どもたちを眺めながらピクニックを楽しみますが、ここはイベント会場として使われることもあります。私が好きな「鎌人いち場」は地元で人気のイベントの1つで、年に数回開催され、ワークショップやフリーマーケット、キッチンカーなどでにぎわっています。息子も昨年10月に初参加しました。初めてのお祭りに興味津々で、ステージで流れる音楽を不思議そうに聞き入っていました。次回開催も楽しみです。
R不動産:住んでみて、どんな変化がありましたか?
mei:御成町には子育てをしながら長く住みたいと思うようになり、鎌倉市が発信する情報に目を向けることも増えました。広報誌や家の近くの掲示板などをよくチェックしています。鎌倉市がどのような取り組みに力を入れているのか知りたいですし、特に子育て支援の情報収集は欠かせません。
私は鎌倉市のLINEに登録しているので、定期的に届くお知らせで知った両親学級や子どもとのふれあい方講座、ママのためのヨガ教室に申し込んで、参加しました。コロナ禍で制限のある時期に妊娠出産を経験し、非常に心細かったですが、鎌倉市の企画があるのでママ友もできましたし、顔見知りの保健師さんもいます。その保健師さんは市役所にいらして、体重の増えが気になったり、子育てでわからないことがあるとよく直接聞きに行くのですが、とても親切に相談に乗ってくださいます。今の家は市役所も近いのはうれしいポイントかもしれません。あまり市役所に頻繁に行くイメージはありませんでしたが、息子が生まれてからは行く機会も増えて、近くにあってよかったと思います。
由比ガ浜にある「鎌倉子育て支援センター」にはママ友たちとよく行きます。公立の由比ガ浜保育園に併設されていて、とても広くてきれいな施設です。息子はまだ歩けないので、毎週水曜の「赤ちゃんの日」に利用させてもらっています。赤ちゃんとパパママが集まりコミュニケーションができますし、使わなくなった洋服やおもちゃをリサイクルするための場所があり、息子も何度も洋服をいただきました。いつか私も、息子が大きくなってサイズアウトしたものは持って行こうと思います。
このように子育て世代へのサポートはそれなりに充実していると感じていますが、待機児童数については鎌倉市は比較的多いようです。御成町は鎌倉駅周辺に保育園がいくつかあるので、他のエリアよりは選択肢が増えるかもしれませんが、それでも私の息子の保育園入園まではかなり苦労しました。周辺の保育園の数はもう少し改善されたら、もっと暮らしやすいだろうな、とは感じます。
R不動産:これから、このエリアに住みたいと思っている人にひとこと。
mei:御成町は駅の近くのまちですが、小鳥やリスなどの小動物たちが身近にいるような自然もあり、まるで絵本の中にいるような生活を感じることもできます。私のように、自然と利便性などをどちらも求めるような人にはぴったりな住環境が整っているエリアだと思います。
R不動産:もし、引っ越すとしたら次はどのエリアに住みたいですか?
mei:三浦市、とくに三崎エリアが気になっています。最近は新しいステキなお店も増えていて、海やおいしい魚、三浦野菜などを求めて休日にはよく家族で遊びに行きます。ここも、京急線で羽田空港まで1時間ほどなので、夫の通勤も大丈夫そうですし。でも、もう少し御成町の面白さを堪能したいというのが今の気持ちです。
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