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山形おいしい山盛り旅 vol.1/「やま七」の「あいもり天」

連載

2023.06.01

山形に移住して2年が経ちました。

移住してよかったことのひとつは、まちがいなく、「美味しいものがたくさんあること」。旬の野菜も果物も美味しいし、蕎麦やラーメンも美味しいし、ワインや日本酒も美味しいし、空気も美味しい。美味しいものがたくさんあるから、以前よりたくさん食べるようになりました。

そんな私が山形のおいしい山盛りごはんとのさらなる出会いを求めて町へ出かけます。

山形おいしい山盛り旅 vol.1/「やま七」の「あいもり天」
あいもり天:850円(税込)

山形の山盛りごはんと言われて、最初に思い浮かぶのは「やま七」です。

山形に来て最初に入った蕎麦屋がやま七でした。はじめて行ったときは「天」が「ゲソ天」だったことと、目の前に置かれた蕎麦の山が衝撃的でした(普通盛りで2.5人前程かと思います。大盛りはそれ以上の山盛りです)。それ以来、美味しいゲソ天が食べたい日と、とにかく思う存分食べたい日は、やま七へ行きます。

お腹いっぱい食べられる量ももちろんうれしいですが、個人的には、やま七のゲソ天がサクッといい感じに揚がっていて好みです。頼むものは「あいもり天」。蕎麦と中華麺のあいもりにゲソ天がついていて、蕎麦も中華麺もそばつゆで食べます。山形に来るまで中華麺をめんつゆで食べたことがなかったのですが、今ではこれがすごく好きです。ざる中華(ざるラーメン)と呼ばれて、東北でよく食べられているものだそうです。冷やし中華とは違って、主張はしないけど素朴でなんとなく懐かしい味だなと思います。

最初は蕎麦と中華麺を交互に食べますが、食べ進めるうちにせいろの上で混ざり、気がつくと一緒に食べています。ネギとゲソ天も一緒に口に放り込んで、麺を口いっぱいに思いっきりすすります。細かいことは気にせず腹一杯食べようやという気概が、お店やお客さんからビシバシ伝わってきます。みんなでストイックにエネルギーチャージをしている雰囲気が好きです。

そうしてあっという間になくなるあいもり山とゲソ天。
午後もがんばるか〜という気持ちにさせてくれるワイルドなお蕎麦屋さんです。