EXPO’70夢の跡を満喫するピクニック 万博記念公園
地域の情報
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1泊の大阪滞在でここをチョイスする人はなかなか少ないかもしれない。けど、時間的余裕がある大阪滞在なら是非おすすめしたいスポット、万博記念公園。よそからのお客さんを連れて行くと、かなり喜ばれます。
まずは、大阪万博、通称EXPO’70 のことを少し復習です。
開催は高度経済成長期まっただ中の1970年。「人類の進歩と調和」をテーマに世界各国のパビリオンや遊園地を建設し、会期の間だけ「未来都市」を出現させたのです。メタボリズム全開の会場総合設計を行ったのは建築家の丹下健三。未来を夢見て、人々が世界中から訪れました。期間中(約半年)に訪れた入場者はなんと6,421万人!その他の数字を見ても、桁ちがい!
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大阪万博の跡地を再整備したのが万博記念公園(以下、万博公園)。
万博公園へは、まず御堂筋線(北大阪急行)で「千里中央」駅を目指します。難波(ミナミ)、梅田(キタ)、新大阪(新幹線)、伊丹(大阪空港)どこからも乗り換え無しで30分以内と意外にさっと行ける距離です。公園に入ると飲食の選択肢が多くないので、駅周辺で買ってから向かうのがおすすめ。
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今日のセレクトは、サンドイッチにしました。北大阪急行「千里中央」駅はターミナル型でホームの上が吹き抜けになっています。ホームを見下ろすように店が囲んでいるのですが、そこで朝7時から営業をしている喫茶店「いち」さんに立寄りました。店内は電車の時間に合わせてお客さんが出入りし、地元の人々の日常が伝わってきます。元は難波・高島屋にあった喫茶店でカツサンドを作っていたという店主が32年前に独立開業したという「いち」さん。鉄板でこんがり焼いたパンに分厚いカツを挟みサクッと音を鳴らしながらカット。…グゥ。朝ごはん食べたのに。
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そこから大阪モノレールに乗り換え、いざ万博公園へ。午前10時の開園に合わせて歩きながら、まずは遠目に太陽の塔にご挨拶。
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公園に入ってしまえば、あとはご自由に。
というのも、万博公園は45年の間に成長したあふれる緑と、民族学博物館や大阪日本民芸館(後ほど詳しく!)などの文化施設、日本庭園(1970年当時の最高のメンバーで作庭されたという)、スポーツ施設(ガンバ大阪の本拠地もここ)で構成され、公園そのものが自然と文化と芸術が融合したランドスケープ遺産になっているのです。木々を感じながら興味のある施設に立ち寄る、これが基本の歩き方です。
今回は、EXPO’70 パビリオンに入りました。ここは当時の施設を転用した記念館。
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大阪万博の写真や映像、ピクトグラム、コンパニオンの制服(どれもたまらなくかわいい)、そして各国のパビリオンのミニチュア模型などところ狭しと展示されていて、気分が一気に高まります。
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少々はしゃぎ疲れてしまったのでそろそろお昼にしようと、もみじ川広場へやってきました。広大な芝生にブロッコリーのように木々が生えています。
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さっき詰めてもらった「いち」さんのサンドイッチ、あとは途中で買い足したお惣菜など超手抜きランチですが、晴れた空の下で食べるってだけで最高!
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途中で雨が降ってきたのですが雨宿りポイントもたくさんあって、雨が嫌じゃない。というか、むしろ清々しい。濡れた植物は生きる図鑑みたい。公園はイベント会場にも活用されていますが、こういう人の少ない平日に来るのが私は好きです。
本当はこの後、国立民族学博物館(みんぱく)に行って、民芸館も行かなくちゃ!と取材を計画していたのですが、この時点で午後3時。どう考えたって閉館までに無理だよーといういつものパターンで断念しました。
公園ピクニックで半日コース。そこにEXPOパビリオン/みんぱく/民芸館/日本庭園など施設をひとつ選んでちょうど1日コース、な感じですね。もちろん早歩きで複数施設巡ることも可能ですが、欲張らない方が満たされます。
■国立民族学博物館
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■大阪日本民芸館
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共通して素晴らしいのは、施設の入場料が良心的なこと。ほとんどの施設内が撮影OKなこと。休憩出来る場所がたくさんあること。
ゆっくり歩きながらまた太陽の塔に戻ってきました。「ああ、今日もワクワクをありがとう」そんな気持ちでモノレールに乗って千里中央駅へ帰ります。
朝は人がまばらだった千里中央駅も帰宅する人たちで賑わう時間帯。赤提灯の誘惑に負けて、本日の〆に選んだのはわらじやさん。
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今日はこんなのんびりコースでしたが、アクティブ家族にも、初めてのデートにも、建築クンにも、民族マニアにも、植物オタクにもそれぞれの楽しみ方がある万博公園。
是非オトナのピクニックにおすすめです。
名称 | 万博記念公園 |
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URL | http://www.expo70-park.jp |
所在地 | 大阪府吹田市千里万博公園1−1 |