【愛知県・岡崎市】地域に根差すシェアハウス『コモンカシワ』
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【real local名古屋では名古屋/愛知をはじめとする東海地方を盛り上げている人やプロジェクトについて積極的に取材しています。】
岡崎は康生通り。理学療法士であり地域活動にも積極的にかかわる柏木克友さんが営むシェアハウス『コモンカシワ』を取材しました。街に貢献する想いも多分に含んだ誕生秘話を伺いました。実際に居住者も募集しています!
ーー本日はよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。なんか、、緊張しますね。。
ーーしますよね(笑)。さっそくですが、この素敵な日本家屋、いつ建てられたのですか。
曾祖父が住まいとして1957年に建てました。接骨院・柔道道場の裏に建てられた住居で家族が代々利用してきました。私も大学時代には自分用の部屋としてジャックしたり。。66年間利用していない期間はほとんどなかったと思います。
ーー築66年とは思えない保存状態ですね。なぜシェアハウスにしようと思ったのですか。
使われ方ですね。近年は親族の荷物置き場化してきて。。家の利用方法としてよくないなというのがきっかけですね。
私は「柏木の家」を継ぎ、自身で業を営み街に貢献したく実家に戻ってきました。
歴史ある商店街に軒を連ねるこの接骨院のシャッターが閉じてることは、街に対して申し訳ないと考えていました。
ーー実家の利活用と街への恩返し、ふたつの想いが移入されてるのですね。素敵ですね。
時を同じくして、自身のキャリアプランについて深く考える時期でもありました。この古民家の利活用は起業するうえでのよいきっかけになる予感がしていました。地域自治をテーマに各町内会が集い活動する「7町・広域連合会 次世代の会」の仲間である建築家集団sudio36の畑さんに相談し、活用案を出しあったなかでシェアハウスにするアイデアが生まれました。
ーーコモンカシワを運営するうえで大切にしていることはありますか。
街との関わりしろです。「シェアハウスのなかのコミュニティ」は当然大切ですが、もう少し視点を広げて「地域のコミュニティ」との関わりしろを持てると、街への愛着もわいて暮らしの楽しみも増えると考えています。私も大家の立場でそのつなぎ役ができれば。微力ですが。。
ーー大家さんがその意識をもってくれているのは、住む者にとって強いとおもいます。具体的にしていることがあれば教えてください。
「奉仕活動ワンコイン制度」を設けています。岡崎市内では年中さまざまな自治活動があります。例えば月1回開催している「おとがわリバークリーン」、イベント化して楽しみながら乙川の清掃活動を行うものです。このような地域貢献する活動に参加したら、大家からシェアハウス全体におひねりが提供される仕組みです。おひねりは、共用雑費(ゴミ袋やトイレットペーパーなど)に利用できます。
ーーなるほど、ルールではなく間接的に街に出てもらうアプローチですね。素敵です。話が少し変わりますが、表札のロゴが特徴的ですね。かわいい。
この文字、ありえないところに線が入っていてちょっと読みにくいですよね。
ケルンデザインオフィスの岡田さんがデザインしてくれて、この家の2つの特徴を表現しています。
ひとつは、表通りからはまったく見えない外観的特徴。どこに在るのか“わかりにくい”。これを文字の“読みにくさ”として表現しています。
もうひとつは、人とひととの関係です。普通じゃありえない関係のひと同士がつながったり、線ができたりする。コモンカシワがそのハブになりたい、という意味を込めて余分な線が入っていたり、あるべき線がなかったりしています。
あともうひとつ。ロゴの色なんですけど、、(少し遠慮がちに。。)
息子が岡田さんの会社にインターンをしていたのですが、そのときに実家のさまざまな部位(建物の外壁や看板の文字)の色を採集してきて。それを混ぜ合わせた色なんです!
ーーおぉ、、ほんとうだ!
息子もこの事業の参加メンバーになってます。笑
ーーコモンカシワ誕生の経緯がよくわかりました。ありがとうございます。実際の住まいのこともお聞きしたいです。
はい。1階には居室が1つ、共用ラウンジとキッチン、トイレ、シャワー・洗面といった水廻りがあります。2階は居室が3つです。
ーーこの家の特徴はありますか。
夏は涼しい。そして冬も寒いです。日本家屋で自然に空気が入れ替わるので仕方ないですね。
ーー実際に運営してみて想定外の発見はありましたか。
共用部(ラウンジや水廻り)がいつもきれいなんですよね。居住メンバー同士が話しあって品質を保ってくれてるんだとおもいます。緩~くルールは取り決めていますが、みんなの自治意識からそうなっていますね。
ーーいいですね、やはりシェアハウスは入居メンバーが運営主体者ですからね。その意味でコモンカシワはどんなひとに向いていると思いますか。
むずかしい質問ですね。。他人の価値観を尊重できるひと、ではないかとおもいます。
共同生活なので暮らし方・性格のちがいを愉しめるという方には向いていると考えています。コモンカシワ向きか否か?という点は、大家としても意識が強いです。協調できる集団を保たなくてはいけない立場として。
ですので入居前に面談を必ず行っています。明確なルールはないですが、すでに住んでいるメンバーとの相性を考慮して入居の可否を判断します。
ーー大家さんとしても集団生活を護る当事者なのですね。お話ありがとうございました。
ありがとうございました。楽しかったです。
あまり関わりすぎちゃうと迷惑なので、、と遠慮がちに入居メンバーとの距離感を模索する柏木さん。語り口もやさしく終始、主役を手放す態度でした。いわゆる大家さんという立場の人がそれを考え続けていること。これこそがコモンカシワというシェアハウスの特徴であり、魅力なのだと私はつよく主張したいです。岡崎の街と適度にかかわりながら、個と集団のあいだを暮らしていきたい方、お気軽にお問合せください。
所在地 | 愛知県岡崎市康生通東2丁目44番地 |
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賃料 | 40,000円 |
面積 | 11㎡~(部屋によって異なります。備考欄にて詳細ご確認ください。) |
敷金 | 0 |
礼金 | 0 |
建物構造 | 木造2階建 |
償却 | 0 |
取引様態 | 仲介 |
築年 | 1957年築 |
管理費他 | 定期的に居住者でミーティングを行う。管理費・水道代・光熱費は居住者で折半。 |
管理形態 | 自主管理 |
情報登録日 | 2024年3月 |
設備 | ○給湯器 |
保証金 | 0 |
備考 | 間取り:シェアハウス キッチン・シャワー・トイレ共同 <入居者募集中> <交通の便> <面積> 見学することは可能です。 <SNS> 【広告主】 2024/10 情報更新 |