職業体験型ワーケーションプログラム『阿久根の人・まち・企業の魅力を伝える7DAYS』 / 株式会社まちの灯台阿久根
インタビュー
阿久根市ではまちの仕事と暮らしを体験しながら、お試し移住のようなこともできるプログラムが開催されています。今回のプログラムを担当されている地域おこし協力隊(以下:協力隊)の福嵜望さん・桐野恵佳さんに実施の背景を、そして、10月頭に参加された金田ゆりあさんに体験を踏まえた声をお聞きしました。
一人一人の声に沿った阿久根時間を
協力隊に着任されて2年目の福嵜さんと桐野さん。
1年目は阿久根市内の企業や農家等を訪ね、
取材を重ねながら求人情報をnoteにてアップされたといいます。
その中で感じてきたことが今回のプログラムに繋がったのだとか。
「どの職種もですし、地域の皆さんも面白い人たちばかりで、楽しく活動させてもらっています。場所に関しても、海や川といった、阿久根にしかない世界が広がっていて。」
「ただ、阿久根は県外からわざわざ阿久根を目的地として足を運ぶ方は少ないのが現状です。それなら、そのきっかけを作ろうと思い、職業体験型ワーケーションプログラムを始めることにしたんです。」
このプログラムの特徴として、
・参加者に事前ヒアリングを行い、その内容に応じたプラン(行程)を作成する。
・滞在中に、農業、漁業、製造業、サービス業などから2〜3社を職業体験できる。
・自然を楽しむアクティビティ体験や、ものづくり体験もできる。
・阿久根の地元住民の魅力に触れられる企業交流と地域交流の機会がある。
以上の4点が挙げられます。
「“阿久根でどんな体験をしたいのか?”といったことを参加者からヒアリングを行い、一人一人に応じたオリジナルのプランを作っていきます。」
「普通の旅では会えない地元の人とお話をし、阿久根ならではの場所で過ごすことで、1週間の滞在がより濃いものになると考えています。」
仕事を通して、文化や風土に触れる
関東から友人の紹介で参加された金田ゆりあさん。
鹿児島生まれで、
まちに関する活動なども積極的にされており、
鹿児島との関わりやつながりを模索していた段階だったそうで
プログラムを知り、すぐに申し込まれたそうです。
「“阿久根といえば、海が綺麗”という印象しかなくて…。ほぼ、阿久根の文化や風土を知らない状態で申し込みをしました。」
「でも、いろんな人から、阿久根で取り組みをされている皆さんのことを聞いていたので“昔からあるモノを活かしたまちづくりをしているのではないか?”という仮説を立てて、参加しました。」
職業体験は
・株式会社下園薩男商店(工場の作業・イベントサポート)
・大石酒造株式会社(焼酎製造サポート)
の2社にて。
「この職業体験では、イワシを串に刺していく作業や、焼酎用の芋を切る作業のお手伝いをしたのですが、阿久根で獲れた食材に触れながら、食の豊かさを感じることができ、また、それを機械ではなく、手作業で体験できたのは面白かったです。」
「2社とも、阿久根の食材に対するリスペクトを強く持たれていましたし、従業員の皆さんがお互いにサポートしながら作業をされる光景や現場を大事にする姿勢に強く感銘を受けました。」
人を通して、暮らしを知る
職業体験以外の空き時間は
リモートワークをこなしつつ、
阿久根のものづくり現場の見学やアクティビティ体験をしながら過ごされました。
その中で
阿久根市内の有志の集まりである『竹細工同好会』の見学にも行かれたそうです。
「竹細工同好会の皆さんは、まず竹を阿久根市内で、刈ることから始めて、そこから竹を煮る・乾かす・製材する・編むということを一つ一つ丁寧に行い、阿久根の資源を大切に活かしている印象を受けました。」
「仲良くなった職人さんには、阿久根を発つ前に、もう一度会いに行きました。」
最初は中々魚がヒットしない時間が続きましたが
民宿を運営されている船長の献身的なサポートもあり
予想以上に釣ることができました。
1週間の滞在を通し、
改めて阿久根に対する印象について伺いました。
「この1週間の時間を通して、阿久根に対する愛着が強くなりました。驚いたのは、世代や職種関係なく、小さな範囲からでも阿久根を彩る活動をされている人たちが多いことでした。」
「1週間ちょっとの滞在なので、まだまだ知らないことばかりです。だからこそ、また足を運んで、阿久根のことをもっと深堀りしていきたいと感じました。」
他の地域では体験できない、阿久根ならではのワーケーション
最後の夜は、地元企業のメンバーらと懇親会を開催。
1週間の振り返りや今後妄想されている関わり方などで
盛り上がりました。
「私は活動の中で、空き家や空き地のことに関することもやっています。ですので、今後、地域史を読み込み、阿久根でいろんな方に地域について教えてもらいながら阿久根の課題でもあるとお伺いした空き家のことなどを何かお手伝いができたらうれしいです。」
「また、今回お会いした皆さんからお話を伺っていると、自ら畑で野菜を育てている方が多く、またその調理方法が家庭によって違うという話が印象的でした。そういった方の畑にはどのようなものが植えられているのかというリサーチと、その畑で採れたものをいかしたレシピをまとめた本をつくってみたいです。」
「関東に戻ってから、いろんな友人にこのプログラムを勧めています。“絶対参加したほうがいいよ”って。私自身、年内に阿久根にもう一度行くんじゃないかな(笑)。」
職業体験ワーケーションプログラムが始まって3ヶ月。
福嵜さん・桐野さんにとっても、
参加者と一緒に過ごす中で再発見の日々だといいます。
「1週間って長いようで、意外に短いんだなと感じました。紹介したいまちの人に全員会えないですし、案内したい場所も全部回りきらないので。」
「それぐらい阿久根のポテンシャルの高さを感じています。既に参加された方の中には“友人とまた来ます!”と言って、既に次回の阿久根滞在の計画を個別に立てている方も数組いらっしゃいます。」
「少人数で、かつ、地元の皆さんと近い距離感で過ごす分、阿久根に対する愛着が湧いてるんだなと参加者の表情から伝わってきます。」
「他の地域ではできない、阿久根ならではのワーケーションができていると感じています。来年の1月まで開催していますので、気になる方は小さなことからでも気軽にお問い合わせください。」
屋号 | 鹿児島県阿久根市職業体験型ワーケーションプログラム |
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備考 | ●面談用URLはこちら ●過去の参加者の様子はこちら https://note.com/calm_crocus859/n/n4f90487724a4 https://note.com/calm_crocus859/n/nde288f74b1b8 ●阿久根市地域おこし協力隊SNSにて随時発信中 https://www.instagram.com/akune_job?igshid=NTc4MTIwNjQ2YQ ●問い合わせ先 株式会社まちの灯台阿久根 住所:鹿児島県阿久根市新町1番地 電話:0996-72-3646 FAX:0996-73-0237 担当:福嵜・桐野 |