【居住者インタビュー】大磯の古い民家をDIYしながら住む。Kさん
インタビュー
西湘・大磯の駅からも近く、海にも近い住宅街。その一画に昭和の時代から残る築60年越えの古い民家があります。その家で、DIYをしながら暮らすKさんを取材しました。
Kさんとこの物件との出会いは、鎌倉R不動産のメールマガジン。いつかは古民家に住んでみたいと思っていたKさんにとってこの物件は、賃貸なのにDIY可、また貸主の工務店が予め水まわりの工事や床の貼り直しまでは行って引渡してくれるという条件がピッタリでした。内見時はキッチンもなく、和室の床下はボロボロ。砂壁は暗い色で一部剥がれ落ちていたそうですが、ポテンシャルを感じたKさんは「これはぜひ住んでみたい!」と申込みをしました。
契約後は、工務店の工事が先にあり、まだ未着手だったこともあって、床の色、キッチンの仕様など選べることも多かったそうです。イメージボードも作成し、工務店に共有しながら話を進めていったため、仕上がりのイメージも共有しやすかったそうです。また、壁は自分で塗ることにして、そのままの状態で引渡しを受けることにしました。
工事中にも何度か現地に足を運び、工務店の方とお話して古い民家に住むことへのアドバイスなどももらえたそう。また、ラッキーなことに床材は、当初は塩ビのフロアタイルを予定していましたが、ある日突然「無垢材にしてあげる」と工務店から言われて現在の落ち着いた雰囲気の無垢の床となりました。
「色々ラッキーなことが多かったです。まず古い民家を改修して住むのは夢でしたが、賃貸物件でDIY可という物件がそもそも稀なので。こういう物件には購入でしか住めないと思っていたので、出会えて本当によかったです」とKさん。
引渡しを受けた物件は、古い木製の建具がそのまま残されたレトロで可愛い空間。いまでは製造されていない柄の入ったガラスも残されています。そして、新しく造られた扉は、元の雰囲気に馴染むように渋い色に塗装され、取っ手も木で細工されており、全体の印象に統一感を感じます。「これからもう少しインテリアも研究して、自分らしい空間に仕上げていきたい」とKさん。
お引越しをされてから約1ヶ月。引越してすぐに会社の同僚や昔からの親友を呼んで壁を珪藻土で塗って仕上げる作業を行いました。暗い印象だった室内が、白い珪藻土のおかげで雰囲気がありつつ明るい空間となりました。その他にも、DIYで洗面所に棚を作ったり、一部工務店さんが塗り残してしまった扉を塗装したりと奮闘しています。「今後は、玄関までのスロープを作ろうと思っていて、そのために貸主さんに相談したりしています。とにかく色々工夫してやってみるというのが楽しいです」とKさん。
大磯に住む前は、湘南の別のエリアに住んでいたKさん。大磯に住んでみてどうですか?と聞いてみると「大磯は田舎の町というイメージでしたが、実際に住んでみると、オシャレなお店も多くてとても楽しいです。観光客も案外多く、みなさん歩いて観光したりしていますね」とのこと。
大磯駅前にある人気のパン屋さん「Lee’s Bread(リーズブレッド)」に行ってみたところはまってしまったそうです。また今年は行けなかったのですが「大磯うつわの日」というイベントも興味があるので来年は行ってみようかな、と。思っていたよりも楽しい暮らしだそう。また、海を見るのが好きというKさん。職場までの通勤の便利さと、海に近い暮らしを両立するこの家に、とても満足しているそうです。
そんなKさんは、InstagramのアカウントでDIYの様子などを発信しています。古い民家のDIYに興味がある方はぜひ覗いてみてくださいね。
【仲介担当者からのひとこと】
これまでは築浅物件に住んでこられ、古い民家もDIYも初心者とおっしゃっていたKさん。古い民家につきものの暑い寒いや、終わらないDIYやらで嫌になってしまうのでは、と実は心配していました。しかし、改修のイメージが明確で、住みやすくするためにフットワーク軽くご自身で手を動かし、突破していく姿は頼もしく、私自身も見習いたいほどでした。これからも、楽しみながら住んでいただきたいなと思っています。
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