福井から生まれた小さなデザインの教室「XSCHOOL」、東京ミッドタウン・デザインハブの展示に出展中!4/14にはギャラリートークも開催!
イベント
福井から生まれた小さなデザインの教室「XSCHOOL」が、3月22日(金)より東京ミッドタウン・デザインハブにて開催中の「PROGETTAZIONE (プロジェッタツィオーネ) イタリアから日本へ 明日を耕す控えめな創造力」に出展しています。
「XSCHOOL」は、2016年から福井県福井市を舞台に始まった、小さなデザインの教室。
専門性や背景、拠点の異なる多様な受講生とともに、プログラムディレクターをはじめ、分野を横断するデザイナーや研究者、事業家が伴走し、文化や風土を紐解き、社会を洞察しながら、未来に問いを投げかけるプロジェクトを創出してきました。
何かが生み出される場の高揚感に掻き立てられ、気づけば、そこにいる誰もが、なにか動きはじめたい!とうずうずしてしまう――そんな空気が漂う教室から、ゆっくりながら着実に、福井のまちをじわじわ変える、さまざまな試行や実践が生まれはじめています。
XSCHOOLの出展は今回が初。「じわじわ変わる」をテーマに、毎年プログラム内容や開講スタイルを更新してきたXSCHOOLの変遷をたどる〈XS_WALL〉、そこから生まれた生物の「群れ」のような生態系を俯瞰する〈XS_CIRCLE〉、XSCHOOLをきっかけに生まれた受講生による3つのプロジェクト紹介で構成します。
本展の展示制作は、プログラムディレクターや歴代の受講生を中心に、約20名の協力を得て、これまでの約8年間を振り返ります。制作プロセスにも”XSCHOOLらしさ”を実践している点にもご注目ください。
4月14日(日)には同会場でギャラリートークイベントも開催。
XSCHOOLのプログラムディレクターや展示出展している受講生が登壇し、展示内容を解説しながら「じわじわ変わる」をキーワードに、XSCHOOLの取り組みを紐解きます。
「PROGETTAZIONE (プロジェッタツィオーネ) イタリアから日本へ 明日を耕す控えめな創造力」
会場:東京ミッドタウン・デザインハブ
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F
会期:2024年3月22日[金]-5月6日[月]11:00~19:00
休館日:会期中無休 入場料:無料
https://www.designhub.jp/exhibitions/progettazione2024
「じわじわ変わる―福井の小さな教室・XSCHOOLから―」
原田祐馬 、多田智美、内田友紀、坂田守史、白井瞭、髙橋要、髙野麻実、田中宏幸、加藤洋、吉鶴かのこ、中川奈保、黒田悠生、水口七海、神野真実、唐川恵美子、田嶋宏行、中井詩乃、森敏郎、田中日奈子
―
協賛:荒井株式会社、株式会社タッセイ、株式会社リ・パブリック、XSCHOOLサポーターのみなさま
協力:株式会社ジャクエツ
関連企画|ギャラリートーク「じわじわ変わる-小さなデザインの教室XSCHOOLから」
出展者によるギャラリートーク。展示内容を解説しながら「じわじわ変わる」をキーワードに、
XSCHOOLの取り組みをひもとく。XSCHOOLから生まれたプロジェクトに関する物販も予定。
―
日時:4月14日[日] 15:00-17:00
会場:東京ミッドタウン・デザインハブ(ミッドタウン・タワー5F)
参加費:無料/定員:80名/お申込み:https://peatix.com/event/3883274/view
登壇: 原田祐馬(プログラムディレクター、UMA/design farm)、
多田智美(プログラムディレクター、 MUESUM、どく社)、
内田友紀(プログラムディレクター/ リ・パブリック、YET)、坂田守史(プログラムディレクター/ビネン)、
白井瞭(2020年度 コントリビュートディレクター/リ・パブリック)、髙橋要(2019年メンター/ノカテ)、
黒田悠生(2019、2020年受講生/トンカンテラス)、
田嶋宏行(2018、2020年受講生/RESILIENCE PLAYGROUND)ほか
「PROGETTAZIONE (プロジェッタツィオーネ) イタリアから日本へ 明日を耕す控えめな創造力」
“プロジェッタツィオーネ( Progettazione =「プロジェクトを考えて 実践すること」)”とは、英語の「Design」という用語が一般的でなかった第二次大戦後のイタリアで円熟したデザイン哲学・方法論です。それは、消費主義社会において企業の利益を追求するためのデザインとは異なり、社会性のある創造と市民全般への教育を使命とする倫理性に富んだものでした。
二部構成の本展は、第一部で1990年代のイタリアでprogettazione の巨匠 アキッレ・カスティリオーニ、エンツォ・マーリらから直接学び、それを故郷である長崎県小浜町に忠実に移植し開花させた城谷耕生氏の仕事と暮らしを通して、progettazione の核心である「控えめな創造力」を紐解きます。第二部では、地域に生きる人間や自然を中心に据えて創造力を発揮する愛知県常滑市、奈良県生駒市、石川県奥能登、福井県福井市の4組の活動に注目。時代と場所を超え progettazione と本質的な相似形を持つ彼らの活動を通して、これから私たちの生きる時代に求められている創造力の在り方について考えます。
出展者情報
XSCHOOL
2016年秋に開校した、小さなデザインの教室XSCHOOL。専門性や背景、拠点の異なる受講生が、約120日間、福井に通い、文化や風土を紐解き、社会を洞察しながら、未来に問いを投げかけるプロジェクトを生み出してきた。地元企業や応援してくれる関係者を巻き込みながら展開するプロセスと場の高揚感、自らもついつい動きだしたくなるような創造の渦により、じわじわと人々やまちに変化が起きている。
RESILIENCE PLAYGROUND(XSCHOOL 2020年~)
医療的ケア児の活動拠点「オレンジキッズケアラボ」の紅谷浩之氏と株式会社ジャクエツの遊具デザイナーである田嶋宏行が中心となり、障がいの有無にかかわらず誰もがあそべる遊具のあり方を実装までつなげたプロジェクト。遊び場から遠い子どもたちがいることに課題感を抱き、重度の障がいがある子も健常な子もあそべる3つの遊具を開発した。誰もが地域の遊び場で楽しく過ごすことができるような風景を目指している。
―田嶋宏行(株式会社ジャクエツ/福井在住/2018、2020年受講生)
トンカンテラス(XSCHOOL 2020年~)
代表・黒田の実家敷地内に開設した、ものづくり私設公民館「トンカンテラス」。父親が車いす生活になったことをきっかけに、地域から隔絶されつつあった実家に、祖父が建具職人をしていた頃に響いていたものづくりの音や活気を取り戻したいと考え、プロジェクトを発足。子どもも大人も障がいの有無にかかわらず、交流できる場を生み出している。また、ものづくり文化の醸成とともに、循環型社会に向けた活動も行っている。
―黒田悠生(トンカンテラス代表/福井在住/2019、2020年受講生)
―水口七海(デザイナー/神奈川在住/2019年受講生)
ノカテ (XSCHOOL 2019年~)
日本有数の水仙産地として知られる越前海岸をフィールドに、国の重要な「文化的景観」にも選定される、美しい水仙畑と暮らしの風景を次代へとつなぐ「ノカテ」。髙橋要を中心とした6名(いずれもXSCHOOL受講生)が、それぞれの職能を生かしながら、「SUISEN Bouquet」による新たな生業づくり、産地と人々をつなぐ拠点「点景/イクララボ」の整備、産地の魅力を伝えるメディアの編集・デザインなど多岐にわたる活動を展開している。
― 髙橋要 (ノカテ代表/福井在住/2016年~XS運営、2019年メンター)
― 吉鶴かのこ(グラフィックデザイナー・イラストレーター/大阪在住/2016年受講生、2019年メンター)
― 加藤洋(ウェブメディア編集長/滋賀在住/2016年受講生、2019年メンター)
― 田中宏幸(建築士/福井在住/2016年受講生、2019年メンター)
― 髙野麻実(建築士/福井在住/2018年受講生、2019年メンター)
― 中川奈保(企画・広報/佐賀在住/2016年受講生)※2020年からノカテ参画