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【湘南で働くということ】鎌倉 利々庵 (Kamakura Lilian)販売 森原 啓さん

インタビュー

2024.08.30

海や山の豊かな自然に話題のお店など観光を「楽しむまち」であり、その環境に惹かれ「住むまち」として住居を構える方も多い湘南エリア。ではそこを「働くまち」として選んだ方々は一体何に惹かれ、何を思っているのでしょうか。


今回は某サイトにて、パン百名店にも選ばれている「鎌倉 利々庵(Kamakura Lilian)」で日々店頭に立たれている森原 啓さんにお話を伺いました。

【湘南で働くということ】鎌倉 利々庵 (Kamakura Lilian)販売 森原 啓さん
鎌倉 利々庵 (Kamakura Lilian)販売 森原 啓さん

このお店で働き始めて、今年で7年目になります。元々、製菓の専門学校卒業後、個人のケーキ屋さんで作り手として働いていたのですが、転職しようと思っていたタイミングでこちらの募集を見つけました。地元が横浜ということもあり、鎌倉は好きでよく遊びに来ていました。接客は好き。パンは作れないけれど、食べるのは大好き(笑)。と思い応募したことがきっかけで今の職場におります。

ーどのようなお客様が来店されますか?

お客様は7割くらい地元の方です。鎌倉という場所柄、季節によって観光の方も多くなります。1月の初詣に始まり、桜、紫陽花、夏は少し落ち着いて、紅葉と。1年中季節によって変動をします。海外の方もいらっしゃいますね。
リピートして買いに来てくださる方も多く、1回だけでなく、何度もお越しいただけることは大変ありがたく思っています。

ー日々の業務を教えてください

朝は開店の準備をします、早い時は6時半から出勤することもありますね。毎朝100種類ほどの商品を開店前に袋に入れる作業をしています。うちはオープンは10時なのですが、パンをしっかり冷ましてから一つ一つ袋詰めをするなど、しっかり準備してからお客様をお迎えしないといけません。その分、レジでの会計が楽になる!と思って頑張っています(笑)。
営業中は主にお客様の対応をしていますが、焼き上がるパンを店頭に出したり、パンをスライスしたり、パンの個数を記録したり、ラベルを作ったり。色々動き回っていますね。

【湘南で働くということ】鎌倉 利々庵 (Kamakura Lilian)販売 森原 啓さん
丁寧に袋詰めされたパンや焼き菓子


また、店頭に並ぶ商品のラインナップを考えることも私の仕事です。毎月、新しく何の商品を入れるのか、その分いま並んでいる商品から何を減らしていくのかを考えています。新商品を提案することもありますが、昔のレシピを復活させると、好きな商品が帰ってきて嬉しいと喜ばれるお客様もいらしゃるので毎月何を店頭に出すのか悩みどころです。出したいと思う商品があっても、パンも種類によってそれぞれオーブンの焼き上がりの温度が違うので、商品を作る製造側の流れ的に難しかったり、年によっては食材が手に入らなかったりすることもあります。お客様のことはもちろんですが、さまざまな要素を考慮しながら、毎度毎度知恵を絞っています。

また、これからは、季節ごとにお店の装飾を工夫していきたいと思っています。この看板も絵は私が描いているんですが、文字や写真は他のスタッフさんにお願いして書いてもらっていて、みんなで協力して作っています。
接客でも装飾でもより素敵な空間が作れたらなと思っています。

【湘南で働くということ】鎌倉 利々庵 (Kamakura Lilian)販売 森原 啓さん
店外看板にも素敵な絵が描かれていました。

ー新たな商品が提案されてから店頭に並ぶまでどれくらいの時間がかかるのでしょうか。

私が新たな商品を提案する時は、まず製造の方の忙しくないタイミングで探りを入れつつ(笑)。試作をお願いします。それで進めようとなったら、材料が原価から計算して価格を出して、その価格に見合ったボリュームなのか、手に取ってもらえるのか、味だけでなく見栄も気にしながら形にしていきます。それからオーナーに食べてもらってOKになれば商品化になりますが、なかなか道は険しいです。

ー働いていて楽しい瞬間はどんな時ですか

【湘南で働くということ】鎌倉 利々庵 (Kamakura Lilian)販売 森原 啓さん
接客中の藤森さん。笑顔が素敵です。

忙しいけれど、その中でもお客様と接して色々な話をするのは楽しいなと思います。
何気ない会話でもお客様に楽しんでもらい、その出来事がまたお店にお越しいただく一つのきっかけになってもらえたら嬉しいです。せっかく来てくださったからにはいい空間だったなと思ってお帰りいただけたらなと思っています。もちろんお客様の中にはあんまり話したくないという方もいらっしゃるので、そこは接客しながら感じ取って皆様が居心地が良いように心がけています。

ー働く中で、この地ならではだなと感じることはありますか

鎌倉は自然も豊かで、自分のペースで働ける気がしています。また、私自身、鎌倉の他のお店が好きでよく行きますし、お客様に「あそこのお店のこれが美味しいですよね」なんて、お勧めすることもあります。でも逆にそのお店のスタッフの方がうちのお店に来てくださったり、「あそこのお店からここのパンが美味しいって聞いてきました」とお越しくださるお客様もいます。それぞれ個性的でお互いに尊敬しているからこそお互いにおすすめし合うようなそんな、緩やかな繋りも大事にしたいなと思っています。

【湘南で働くということ】鎌倉 利々庵 (Kamakura Lilian)販売 森原 啓さん
お店の前にて。

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地元の方も観光客の方も。毎日様々な方が訪れる鎌倉。だからこそ、生まれるコミュニケーションがあり、働き方があるのかもしれません。

名称

鎌倉利々庵(Kamakura Lilian

URL

https://www.kamakura-lilian.com/

住所

248-0012 神奈川県鎌倉市御成町10-19

営業時間

20249月より10001700(10月以降は未定)

定休日

日曜日、祝日

備考

営業時間等詳細はお店のInstagramにてご確認ください。

業種

パン製造・販売

アクセス

JR横須賀線「鎌倉」駅より徒歩3分