【湘南で働くということ】平塚発!「世界とつながるダンス教室」代表 中込 孝規(ごめ)さん
インタビュー
海や山の豊かな自然に話題のお店など観光を「楽しむまち」であり、その環境に惹かれ「住むまち」として住居を構える方も多い湘南エリア。ではそこを「働くまち」として選んだ方々は一体何に惹かれ、何を思っているのでしょうか。
今回はご自身の経験を活かし、平塚にて「世界とつながるダンス教室」を主催されている中込孝規さん(通称:ごめさん)にお話を伺いました。
中込 孝規(なかごめ たかのり)プロフィール
「世界とつながるダンス教室」代表。 日本とアフリカを始め、世界中の子どもたちを「ダンスとインターネット中継」でつなぐ活動をしている。 1988年生まれ。早稲田大学商学部卒。ストリートダンス歴17年。 大学在学中にオールジャパン学生ダンス選手権大会で優勝。 教育系企業ベネッセに4年間勤務した後、「ダンスで世界一周」の夢を叶えるために退職。1年半で18か国57都市をまわり、1万人以上の子どもたちにダンスを教えながら世界一周をした。 「NHK 人生デザイン U-29」「日テレNEWS24」出演や読売新聞連載など、幅広くメディアからも注目を集めている。 2018年、TEDxKyotoにスピーカーとして登壇。 2019年1月、スイスで行われる「世界経済フォーラム年次総会・ダボス会議」に日本人若手リーダーとして参加。 東京と神奈川でダンス教室を運営しながら、日本中世界中で活動している。 2019年8月、平塚ロータリークラブ・文化大賞文化賞を受賞。 2019年11月、日本メンズファッション協会「ベストドレッサー賞・ベストデビュタント賞」授賞式にて、「ベストデビュタント賞」を受賞。 ダンスの解説をしたTikTok動画は、1,100万回再生、148万いいねとなり、世界中から注目されている。 YouTube「ごめダンスチャンネル」は、現在チャンネル登録者3.75万人にのぼる。(2024年9月インタビュー当時)
ごめさんは、26歳の時に4年間勤めていた会社を辞め、単身世界一周の旅に出ました。その旅の中で、各国1万人以上の子どもたちにダンスを教え、日本に戻ってからも日本とアフリカの子どもたちをダンスでつなぐ「世界とつながるダンス教室」を主催されています。その活動は世界中から注目され、世界経済フォーラム(ダボス会議)によって、33歳までの若きリーダーたちで構成される「グローバルシェイパーズ」のメンバーに選ばれるなど、国際的にも活躍を続けています。そんなごめさんが現在、湘南平塚に拠点を持つに至った経緯をお伺いました。
ー「世界とつながるダンス教室」を始めたきっかけを教えてください
ダンスは高校生の頃から始めて、特に大学生の時に熱中していました。大学卒業後は一度企業に就職しましたが、学生の頃に思い描いていた「世界一周」という夢がどうしてもあきらめきれず、4年間勤めた会社を辞めてダンスをしながら世界を合計2年ほどかけて周っていました。その後、日本に戻ってからは日本と海外の子供達を中継でつなぐダンス教室をはじめ、神奈川県平塚市で教室を開いて現在8年目になります。湘南に拠点を持ちながら活動をより深めていきたいと思っています。
拠点を持とうと思ったきっかけの一つは、大学生の時にキッズダンス教室でアルバイトをした経験でした。その時の生徒さんやその保護者の皆さんとはアルバイトの後も関わりがあり、生徒さんの成長も見ていく中で、ライフステージが変わっても、それをも見守っていける場があるといいなと思うようになったのです。
世界一周から戻って一年間くらいかけてどこか場所を探そうと思っていましたが、ちょうどテレビのドキュメンタリーの取材を受けていたタイミングで、「放送が再来月なので、できれば来月までに教室の場所を決めてください」と言われまして。運よく今の場所を見つけて、平塚でダンス教室をスタートしました。
7年間教室をやっていると、小学生が中学生になり、ダンス教室を卒業する子も多くいましたが、定期発表会でまた再会することもあり、戻って来られる場所としてあり続けることは大切だと感じています。以前開催していた大人クラスも今でも生徒さん同士で交流されていて、この場所が何かのきっかけになり、みんなにとっての居場所でありつづけられたらいいなと思います。
単発のイベントだけでなく、毎週、毎月繰り返し生徒さんと関わる場があることで、僕自身の活動の幅が広がり深まっていると感じています。
ーなぜ平塚という場所を選んだのでしょうか。
もともと画家や、ものづくり作家など幅広い年代の友人が多く平塚市で活動していて、彼らが住んでいるまちで過ごしてみたいと思ったことが一番大きな理由でした。実際に住んでみて、東京へも乗り換えなく1時間ほどで行くことができ、イベントや人と会う際にも移動が億劫にならない距離感もいいなと思っています。
また、このまちで過ごす中で平塚の地域性もとても素敵だなと感じています。地元企業や団体の方と一緒にお仕事をする中で、地域に根付いて活動されている方が多いという印象を持ちました。また、生まれも育ちも平塚という方が多い一方で、僕も色々な集まりに呼んでいただき、移住してきた人を快く迎え入れてくれる空気も感じました。
地域での活動の中で、「七夕祭り」という平塚の年に一度の大きなお祭りに携わる機会がありました。当日はアフリカのザンビアと中継を繋いで、七夕祭りの踊りを日本の子供達とザンビアの子供達とみんなで踊ろうという試みでした。お祭りの準備の段階から日本の子供たちとザンビアの子供達が中継を通じて交流を持てるようにして、子供同士で踊りを教えてもらいました。
ただ踊るだけではなく、七夕祭りの歴史や意味も伝えるため、図書館へ調べに行っては、彼らの宗教的にも問題がないかなど文化の違いにも配慮しながらプロジェクトを進めていきました。最終的には、ザンビア側は40人ほど、日本側は数百人以上の方に参加いただきました。
その後ザンビアに訪問し、中継にて今度は逆に彼らの踊りを平塚の子供達に教えるという機会も設けました。このような取り組みはお互いの協力や連携が必要なので、準備など大変なことも多かったのですが、それぞれが自国の文化を学び直し、それを異なる文化の子供達に教えるというのは良い経験になったのではないかと思います。
ーこれから湘南でやりたいことはありますか。
地域の外の方も含めて、いろんな人たちが交流できる場や機会が増えたらいいなと思いますし、僕自身もそういうきっかけを作れたらいいと思っています。
平塚には漁師さんもいれば、農家さんもいるし、料理人も、スポーツ選手もお医者さんもDJもいます。本当に素敵な人たちたくさんいるので、みんなで一緒になってダンスをしてもいいですし、みんなで集まることで、そこからまた新たな文化が生まれ、まちがさらに魅力的になってくれたらいいなと思っています。
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七夕祭りをはじめとした伝統や文化を愛し、守っていく一方で、新たなチャレンジを続け、その可能性をさらに広げていくまち湘南平塚。平塚は、何か新たなきっかけが見つかるまちなのかもしれません。
名称 | 世界とつながるダンス教室 |
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業種 | ダンス教室 |
URL | |
住所 | 平塚Kスタジオ(神奈川県平塚市高浜台3-21) |
アクセス | JR東海道本線「平塚」駅より徒歩15分 |
備考 | 教室の開催時間等はHPにてご確認ください。 |