鎌倉市稲村ガ崎にて。ほっとできるカフェ「cafe うみのトナリ」がオープンしました
地域のお店
鎌倉市稲村ガ崎の江ノ電の線路沿いの住宅街の中に、「cafe うみのトナリ」が10月5日にオープンしました。店主の白濱さんにお話を伺いました。
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白濱さんは稲村ガ崎のこの場所で、ご自宅兼カフェとして「cafe うみのトナリ」を営んでいます。白濱さんは東京にお住まいでしたが、いつかは鎌倉で自宅にカフェを併設できる場所を探して暮らしていきたい、と考えていたそうです。
鎌倉市内で物件を探しまわったと言いますが、物件を探す際にはインターネットで情報を集めるだけでなく、自分たちでとにかくまちを歩いたそうです。藤沢市の方から、鎌倉・北鎌倉まで、ある日は逗子の方まで。とにかく歩いて自分たちがしっくりくるまちはどこなのかを探しまわる日々だったそうです。
そんな中、たまたま歩き回って疲れた夕方にたどり着いたのが稲村ガ崎でした。稲村ガ崎から見る夕日の美しさとまちの清々しさに感動し、物件があるないは関係なく「いいまちだな」と思ったそうです。
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その後、たまたまこの物件の情報を「鎌倉R不動産」のサイトで見つけて内見をされました。最初の内見は昨年11月のことでした。建物は経年劣化でかなり大がかりな工事が必要そう、借地なのでカフェの営業を地主さんに許可していただけるか、江ノ電の線路沿いという少しアクセス面が不便な立地など、ネックはあったものの、いいなと思っていた稲村ガ崎というまち。そして奥様は昔から海沿いのまちに住むことに憧れていて、ご主人は山に近い暮らしがしたくて。お二人の願いが叶う物件だったのです。
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その後、地主さんへの交渉もでき、無事に住居兼店舗として使用できることを確認したところで、ご契約・お引渡しとなりました。そこから建物と庭を整えていく作業に取り掛かりました。自分たちの手で庭木を剪定し、何度も何度も雑草を抜き、うっそうとした雰囲気から小さな花がたくさん植えられた明るい庭へと蘇らせました。
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建物は、危なっかしい部分は思い切って解体するなど大掛かりに手を入れました。ただし、使える素敵な素材は修理・調整をして使っています。例えばお店のエントランス横のアンティークのドアは、ステンドグラスが入っている素敵なドアだったので修理して使っています。庭の一部にも解体したウッドデッキの廃材を再利用して使っています。
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店内のインテリアについては、デザイナーは入れずご夫婦で都内の家具屋などをまわって素敵なインテリアを集めました。店内の仕上げがレストランのようなスッキリしたデザインだったので、カフェとして少しカジュアル感を持たせるために、ベンチを造作し、それ以外はあえて椅子やテーブルを同じもので揃えず、デザインをバラバラにして、アンティークもミックスしたスタイルに仕上げています。庭に面した席も気持ちよく、店内は窓を開けていると心地よい風が通り抜けます。
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メニューはお食事とケーキなど。お食事メニューは通常2種類で、ワンプレートに様々なおかずが詰め込まれたスペシャルプレート。そして、15種のスパイスをじっくり煮込んだ大人のビーフカレーです。どちらも奥様の得意料理を中心として、納得いくまで試作を重ねた自慢のお料理。現在は奥様の弟さんがお店のお手伝いに来てくれていて、仕込みは奥様と弟さんの二人で、営業中の調理は弟さんが担当しています。
そして、13時以降には通常のお食事メニューよりも少しリーズナブルな気まぐれメニューを提供しています。これは、稲村の地元のひとたちにも気軽に立ち寄っていただけるようにという思いから。工事期間中から、このまちの方には「何ができるの?」「いつオープンするの?」とこのお店のことを気にかけていただいていたので、まちのひとたちにも馴染みにしてもらいたいと思っている、と白濱さん。
また、お食事メニューは食材がある限りは営業時間中いつでも召し上がっていただけます。これも、近所の方やゆっくりと過ごしたい観光の方にとって嬉しいポイントですね。
※スペシャルプレート、気まぐれメニューの内容は定期的に変わります。詳しくは店内のボードにてご確認ください。
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取材の日にも、ちょうどいらっしゃったお客様は稲村の地元の方でした。ご家族でお越しになっていて、奥様とご主人がお声かけし、ご近所同士の会話に花を咲かせていました。お客様はサーファーの方や、観光で鎌倉に来ている海外の方、お一人でふらっとお越しになる方も多いそうです。来てくれたお客様には積極的に話しかけるという白濱さん。場合によってはお客様同士がその場で意気投合することもあるそうで、まちに根差したお店らしい優しい雰囲気が広がります。
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ケーキなどのお菓子のメニューは、ご夫婦が以前住んでいた北品川で偶然出会ったお菓子作家の方に、このお店のためにお願いして作ってもらっているもの。白砂糖を使わず、身体にいい素材で丁寧に作られたお菓子は映えないかもしれないけれど、とても素朴で味わい深いのでぜひお試しあれ。
白濱さんがお引越しをされたのは、今年8月。お店がオープンしたのは10月と、まだまだこれからと意気込みますが、ご近所の方にも庭を手入れしたことで「私も花を植えてみようかしら」と言ってもらえて、お互いにいい影響を与えあっていけるのかな、と実感しているそうです。これからも、地元の方にも楽しんでもらえるように。そして、このまちに以前からあるお店とも関係を深めながら、稲村のまちに馴染んでいけるように。白濱さんご夫婦のお店と暮らしは、これからも進化していきそうです。
名称 | cafe うみのトナリ |
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業種 | カフェ |
URL | |
住所 | 鎌倉市稲村ガ崎二丁目5-24 |
TEL | 0467-28-3557 |
営業時間 | 11時~17時 |
定休日 | 火曜・水曜・木曜 |
アクセス | 江ノ島電鉄線「稲村ケ崎」駅から徒歩3分 |
備考 |