【連載】山形のぶどうとワインに恋焦がれ vol.10
連載
2012年4月、東京から山形にUターン。「井の中の蛙になりたくない!」そんな思いで山形を出て、10年ぶりに山形に戻ってみると、そこは面白い人と面白いコトがたくさんある場所だった。そして、今、私はワイナリーの広報営業として、日々、ぶどうとワインと愉快な仲間たちに囲まれ生きている。そんな広報営業の畑とワイナリーの日常を、季節のお便りとしてお届けします。
地元の中川小学校のみんながグレープリパブリックを訪問。
地域おこし協力隊ののどか先生大活躍。
中川小学校の5年生と6年生のみんながグレープリパブリックの職場訪問に来てくれました。
南陽市の地域おこし協力隊で、グレープリパブリックに週の半分出向してくれている田中のどか先生(通称のんのん)は、元小学校教諭。その経験を活かして、昨年に続き、今年も小学校の皆さんにぶどうの栽培、そしてワインの醸造についての授業を実施。最後は醸造責任者の矢野への質問タイムもあり、みんなからたくさんの質問をいただきました。「ワイン造りにおいて、地元のぶどうの良さを出す工夫はありますか?」「なぜワイン名に地元の名前を入れるのですか?」「南陽という地域はどんな未来になってほしいですか?」など、するどい質問がたくさん。みなさんがたくさん考えて、この日を迎えてくれたことをとても嬉しく思いました。
そして、職場訪問のあと、会社には素敵な寄せ書きが届きました。この寄せ書きは事務所の廊下に貼り、スタッフはたくさんの元気をもらっています。中川小学校のみなさん、先生方、本当にありがとうございました。そして、のどか先生、山形の未来につながる素敵な授業お疲れ様でした。
収穫も大詰め。
ブレンドの決定とヴィニフェラの収穫。
10月の頭はニュージーランドからアドバイザーであるALEXが来て、2024ヴィンテージの微発泡ワインのブレンドを決めました。今回も畑を見て回り、畑と醸造のアドバイスを。「今のところワインの状態はとても良い。あとは10月のヴィニフェラ(ワイン用ぶどう品種)次第かな」というコメントがありました。
10月に収穫したヴィニフェラは、メルロー、カベルネソーヴィニヨン、カベルネフラン。10月は雨が多く、ぶどうが病気になってしまうこともあり、黒ぶどうにとっては厳しいヴィンテージになりました。
これで、今年の収穫は無事に終わりました。今年もたくさんの方にお手伝いに来ていただき、本当に感謝しかありません。こうやって、みなさんとワイン造りができること、スタッフ一同嬉しく思っています。あとは醸造が何事もなく終わることを願うばかりです。そして、11月16日(土)には、今年の収穫が無事に終わったことをお祝いする収穫祭を山形市のフラムさんで開催します。収穫ボランティアに参加した方も、グレリパ初めましての方もどなたでも参加できますので、ご興味ある方は是非ご参加くださいね。
そして、収穫が終わるということは別れの季節。8月末から収穫と醸造の研修に来てくれていたサラがイギリスに旅立ちます。世界各国でぶどう栽培とワイン醸造を学んでいるアメリカ人のサラは、来年イギリス南部でワイナリーを立ち上げるそうです。いつもニコニコ笑顔で、「ありがとー」「美味しー!!」「楽しい!!」「大好き!!」と日本語で伝えてくれたサラ。彼女の笑顔で、大変な収穫期間もとてもHAPPYな雰囲気となりました。サラとの別れはとても悲しいですが、イギリスにもグレープリパブリックのファミリーが増えることは嬉しいですね。また、会うのを楽しみにしています。たくさんの愛をありがとう、サラ。
それでは、寒くなってきましたが、風邪などひかないように、美味しいワインを飲んで乗り切りましょう!