【愛知県・春日井市】高蔵寺ニュータウンに新たな風を!ReNEW部KOZOJI
地域の情報
【real local名古屋では名古屋/愛知をはじめとする東海地方を盛り上げている人やプロジェクトについて積極的に取材しています。】
ニュータウンと聞くとどんなイメージがありますか?
古い、住みづらいなど、ネガティブな印象を受けてしまいがちです。しかし、実は身近に豊かな自然があったり、公園やショッピングセンターが整っていたり、住人同志のつながりがあったり、子育てしやすかったりと、目線を変えるとニュータウンならではの魅力がたくさん見えてきます。
今回は、愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンで、新たな魅力を発信するプロジェクト「ReNEW部KOZOJI」を取材してきました。
まちの魅力を発信!ReNEW部KOZOJI
1968年に入居が開始された高蔵寺ニュータウンは、千里・多摩と並ぶ日本三大ニュータウンの一つで、名古屋のベッドタウンとして計画されました。
高蔵寺ニュータウンが将来にわたり持続可能なまちであるために、10年、20年先を見据えた未来を創造するプランとして平成28年3月に「高蔵寺リ・ニュータウン計画」を策定しました。
その一つにあった「ニュータウン・プロモーション」の一環として、楽しみながらまちの魅力を発信するプロジェクト「ReNEW部KOZOJI」が、2022年に誕生。高蔵寺ニュータウンのエリアマネジメントを担う高蔵寺まちづくり株式会社に加え、市民なども巻き込み、まちの魅力発信を行っています。
自転車好きが集まるまち
ReNEW部KOZOJIでは、まちの特徴を活かした取組も行っています。
高蔵寺ニュータウンは山を切り開いたため、高低差のある地形が特徴。デメリットにも映るその光景が、実は、サイクリストの練習にぴったりなのだそう。
サイクリストに適した立地だということが見えて来た際に、偶然にも、国内外で活躍するプロロードレースチーム「キナンレーシングチーム」が春日井市でサイクルターミナルを設置したことが縁となり、連携協定を結び、ニュータウンで定期的な自転車イベント「グルッポライド」の企画に至ったのだとか。
「グルッポライド」では、キナンレーシングチームのスタッフ指導のもと、参加者の皆さんと高蔵寺ニュータウンをサイクリングします。
遠方からもサイクリストが参加するなど、普段、高蔵寺ニュータウンに縁のない方が、自転車を通じてまちに訪れ、魅力を体感するきっかけになっています。
まちで過ごす人たちで構成されたReNEW宣伝部
昨年には、市民の方などが記者となり、魅力を発信する「ReNEW宣伝部」が立ち上がりました。春日井市に在勤、在住、在学の方が対象で、春の募集に応募後、6~9月にかけてカメラ講座とライター講座を受講し、10月から1年間、宣伝部員として活動する「部活動」です。
部員独自の視点でおススメのまちのお店、イベント、輝く人などを取材し、SNS記事としてアップしています。
驚いたのは、取材活動だけでなく、参加者が自主的にまちでのイベントの企画・運営も行っているということ。宣伝部に入る以前からご自身でイベントを行っていて、もともと”まちのプレイヤー”だった方が、よりまちの魅力を伝えたいという思いで入っているのだそうです。
宣伝部だけで活動が難しい場合には、行政やまちづくり会社がサポートすることもあると言います。
「積極的に宣伝部の皆さんが魅力発信やイベントを行ってくれているおかげで、まちの良さがさまざまなところに伝わっています。また、宣伝部のつながりや取材を通じてできた関係性が、新たなイベントにつながり、まちが盛り上がっていくのが嬉しい」と春日井市まちづくり推進部ニュータウン創生課の水野さん。
今後の夢
今後の構想として新たな部が立ち上がりました。
その名も「ReNEWまちつく部」。宣伝部の卒業生が、今度は楽しみながらまちづくりをしていこう!ということで、自発的につくった団体です。
「自発的に市民の皆さんが活動し、その活動が人のつながりをつくり、楽しいまちをつくる」素敵な循環が生まれています。高蔵寺ニュータウンがどんなまちになっていくのか、とても楽しみな活動です。