武田真子さん著『ふにゃふにゃ、ぴーんって生きてたい』
地域の情報
2024年9月に、山形市在住の武田真子(たけだ・まこ)さんの著書『ふにゃふにゃ、ぴーんって生きてたい』が出版されました。2023年5月から11月までの日記をまとめた、ご自身にとって初めての書籍です。
「よき日」というのは案外少ないもの。だからこそ、旅行した日やだれかと会って遊んだ日のことも、精神的に不安定な状態が続いて家から出られない日々のことも、今日を生きた証として淡々と日記に綴ります。心の病気を患っているせいで、体がしんどくて書けない日もあるけれど、書くことは楽しい。だから嫌いになることはなかった、と武田さんは話します。
幼いころから読書好きではあるものの、体調の変化もあり、あるときから文字を読むことが難しくなったという武田さん。そんな経験から、この本は同じような悩みを持つ人でも読みやすいよう、デザイナーの方と何度も打ち合わせを重ね、文字の大きさや行間や文字間の余白、ページの開きやすさなどにもこだわってつくったのだそうです。
本の出版に至るきっかけは、武田さんの「友達」であり、山形市内の焼き菓子店〈焼き菓子しょかん〉の店主が彼女の日記を読んで感動し、本にしようといったことから始まりました。さらに、その後に続く「きっと友達がたくさんできるよ」という言葉があったからこそ、個人的なことを書いた日記の本をつくることを決心できたのだそうです。
武田真子さんの『ふにゃふにゃ、ぴーんって生きてたい』は現在、〈焼き菓子しょかん〉、やまがたクリエイティブシティセンターQ1内の〈ペンギン文庫〉、創作物の総合マーケット〈BOOTH〉での取り扱いがあります。日記本を通じてだれかの日常を咀嚼するよろこびを、ぜひ味わってみてください。
書誌情報
『ふにゃふにゃ、ぴーんって生きてたい』
(定価1,980円)
著者:武田真子
発行者:本所洋平
装幀:梅木駿佑
著者プロフィール
武田真子(たけだ・まこ)
1997年山形県山形市生まれ。2022年「狼煙のベルがきこえる」が山新文学賞準入選する。同作品で、やましん文芸年間賞小説部門で天賞受賞。noteにて毎日投稿修行中。
https://note.com/korokoro_564/
2024年12月1日(日)に東京ビッグサイトで開催される「文学フリマ東京39」に初出店(スペース L-63)。
販売場所
焼き菓子しょかん
山形県山形市緑町2-10-25
023-635-0594
ペンギン文庫
山形県山形市本町1-5-19 やまがたクリエイティブセンターQ1 1階
https://yamagata-q1.com/floor/1b.php
BOOTH
https://makotakeda.booth.pm/