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やまがた子育て日記/生後5ヶ月

2025.02.05

2024年10月。
里帰り出産を終え、息子が生後3ヶ月になろうとしている頃に、山形に帰ってきた。私たち夫婦はふたりとも移住者で、生まれたのも育ったのも山形ではない別のまち。でも、生まれてまだまもないこの子は、早くも、晴れて山形市民となった。

山形に帰ってきてから、ベビーカーでよく近所を散歩している。七日町を歩くことが多い。コンビニに行ったり、スーパーに行ったり、コーヒー屋さんに行ったり。すると、街の人が本当によく話しかけてくれる。特におじいちゃんおばあちゃん世代が多い。信号待ちしているとき、スーパーのなかで棚を見ているとき、ドラッグストアの店内……、とにかくどこでも「可愛いね〜」と話しかけてくれるのだ。

関東に里帰りしてた時は真夏だったので、ベビーカーで散歩に出ることも出来ず、親に車を出してもらって最低限の買い物をしていた。なのでそのまちと比較することは難しいのだけれど、こんなにも赤ちゃんに話しかけてくれるのは、もしかしたら山形ならではなのではないかな、と思う。コンビニの店員さんも、特にマダム世代の店員さんはよく話しかけてくれるし、若い人でもチラッとしてニコッとしてくれる。

思えば私はずっと、他人に顔を覚えられにくいタイプだった。何回か行ったお店でも、ひとりで行くと「はじめまして」の接客をされる。でも、夫と一緒に行くとなぜかすぐに覚えてもらえたりする。接客の仕事をしていたときは「このお客さんはよく来てくれるなぁ」と私のほうで覚えてても、仕事以外の場面でたまたまそのお客さんを見かけて私服姿で声をかけると、かなりの確率で「はてな?」な顔をさせてしまう。「あのお店の者です!」と言うと、「ああ!ごめんなさい!」と謝らせてしまう事態になったりもした。そのたびに「いや、私の顔の問題なのに、申し訳ないな」といつも思ってきた。金髪とかアフロとか、パンチのある髪型にした方が良いのではないかと本気で悩んできた。

それが今、赤ん坊である息子とつねにセットになったおかげで、顔を覚えてもらうことが自然とできているような気がする。街のなかのいろんなお店の人が顔を覚えてくれる。顔見知り、という関係になると、なんだか、より社会に参加してる気分になる。今は仕事をしていないので、人と話す機会が少なくなってしまい、孤独感を感じてしまう事が多くなったけれど、こうして街の人と少しだけでも話すことができると、「自分が存在してる」ということを認識することができる。

子どもができる前から好きな街だったけれど、子どもと一緒にいることで、それまでとはまた違ったコミニケーションが生まれて、新しい街の側面が見えてきたような気がしている。まだ街なかの散歩しか出来てないけれど、これから息子と一緒に山形の街で遊ぶようになっていけたら、と思う。

 

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