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起業は50代から!地方で働く第2の人生

「50プラス起業ネットワーク石川」代表・小嶋久之さん

起業は50代から!地方で働く第2の人生
小嶋さんは経営コンサルタント会社や労働金庫勤務の職歴を持ち、CFP、FP1級技能士、経営品質協議会認定セルフアセッサー、メンタルケアスペシャリストなど、数々の資格も取得。取材は金沢R不動産事務所にて

定年退職したら、老後は田舎暮らしを楽しみたい―。都会に住む多くのサラリーマンの夢ではないだろうか。畑作業や趣味を楽しみながら穏やかな余生をおくる移住ライフも良いけれど、同じ移住先で自分の使命や生きがいをかけ、もう一旗揚げるという選択もある。今回は石川県で50代からの起業をサポートする「50プラス起業ネットワーク石川」代表・小嶋久之さんにお話を伺った。

小嶋さん自身、「50プラス起業ネットワーク石川」を50代後半で起業した。もともと出身は金沢で、県外の大学卒業後地元の商社で働いた後、経営コンサルティング会社や労働金庫勤務を経ての起業だった。

「私もこの会社を起業する前に、53歳で転職しています。そこではお客様のライフプランの相談や社員への研修アドバイスをしていました。けれど自分がやろうと目指しているレベルに対して、会社から求められる期待値が低くて、徐々にギャップを感じるようになったんですね」

「また一般的に50代からの転職はリスクが高い。給料が大きく減少する可能性もありますし、そもそも雇用してもらうこと自体難しい。転職仲介をしている知人は“50歳を超えた方の仕事はここにはない”と言っています。その他にも定年退職後に嘱託として再雇用された人が急に異動になって、経験のない仕事を苦労しながら覚えているという話も聞きます」

やりがいを求める中高年の転職と再雇用は、理想と現実の間に大きな差があることを実感した小嶋さん。「再雇用ではなく、自分のような定年を迎える前の50代を対象とした起業サポートはできないものか」と考え、「50プラス起業ネットワーク石川」を起業することを決意した。

起業は50代から!地方で働く第2の人生
「再雇用の理想とのギャップに、我慢しながら働いている方も多い。そういう方々に、起業という手があるんだということをお伝えしたいんです」

しかしなぜ定年退職を迎えてセカンドライフを考える60代ではなく、「50代」にこだわったのだろうか?

「50代になると子育ても終わり、お金の目途がついてくる。自分がやりたいと思っていたことに挑戦しやすくなり、これからの働き方や生きがいを考える時期とも言えます。アメリカではこういう世代のことを『50+(フィフティプラス)』と呼ぶんです。また、60歳の定年を機に起業する方も多いのですが、それでは準備に時間をかけられない。だからこそ、50代のうちから仕事とパラレルで起業準備を進めておく方法が起業へのソフトランディングと言えます。」

また都市部から地方への移住ニーズとも起業は相性が良く、地方創生の流れとも合致する。

「ある調査では東京在住の50代男性の51%が地方への移住を検討したいと答えています。地方創生や里山資本主義が話題になり、ローカル経済への関心が近年徐々に高まっています。しかし、地方の情報は首都圏では不十分ですし、仕事にまつわる情報は特に少ない。さらに、働きながら情報収集することになると、十分な時間をとることも難しい。そこで、私が窓口になって起業やマネジメントに必用とされる税理士・司法書士・不動産業者・IT関係者など、各分野のプロとチームを組み、一手に相談を受けられないかと考えたんです」

起業は50代から!地方で働く第2の人生
「50プラス起業ネットワーク石川」のビジョン。首都圏と石川の架け橋となり、起業をサポートする。知人からの紹介などで地元の人や若い人の起業相談にも応じている

現在小嶋さんは、石川のビジネス情報、住居やインキュベーション情報の提供、能登での里山里海の魅力紹介などを主軸に、首都圏にも拠点をもち、勉強会やセミナー・カウンセリングなどを行い、地方への移住と起業を検討する人々の相談に乗っている。

「石川・金沢は庶民レベルで文化度が高く、さらには美食の街。歳をとるほど、文化や美味しいものがあるかどうかは、その地で暮らしていく上で大きな魅力になってきます。さらに北陸新幹線なら東京から2時間半、能登ならば能登空港があるので飛行機で1時間で来れます。この立地はとても優位です。また、意外と知られていませんが石川はニッチ分野において高いシェアを誇る企業が東京・大阪に次いで多く観光面だけでなく産業も盛んです。ビジネスという視点から見た時も、石川県はとても好立地なんです」

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「丸の内プラチナ大学」など、東京でもセミナー活動を行う小嶋さん
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セミナーの講師としての登壇は100回以上

小嶋さんの名刺には「Good firm creator」の文字がある。意味をたずねると「人から喜ばれる仕事や会社を創造し、育む人でありたいという、私の使命です」と笑顔で応えてくれた。小嶋さんはその使命を自身の終の仕事とすることを50代で決断した。

セカンドライフは自分のいきがい・使命を求めて働いてみたいと考えている50代の皆さん、同じく覚悟を決めた同輩にまず一度お電話してみてはいかがだろうか。

屋号

50プラス起業ネットワーク石川

住所

金沢市法島町10-34

【東京事務局】

東京都千代田区九段北1-10-5 サンブリッジ九段ビル 4F

「グランツ税理士法人」内(TEL:03-6325-3576)

備考

「50プラス起業ネットワーク石川」お問い合わせ

050-3401-2036

kojima@50plus-network.jp

URL

http://www.50plus-network.jp/

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