real local 鹿児島【鹿児島県鹿児島市】大切な時間に余白を生み出し、新しい暮らしの提案を / 出張洗車サービス ハイスマ! 青木俊哉さん - reallocal|移住やローカルまちづくりに興味がある人のためのサイト【インタビュー】

【鹿児島県鹿児島市】大切な時間に余白を生み出し、新しい暮らしの提案を / 出張洗車サービス ハイスマ! 青木俊哉さん

2025.02.21

2025年1月。鹿児島市を拠点とした出張洗車サービス「ハイスマ!」が立ち上がりました。「ハイスマ」とは火山灰が降る鹿児島の環境にフィットしたタイパ、コスパに最適な洗車システムのことです。今回、コアメンバーの青木俊哉さんに事業立ち上げの背景をお聞きしました。

【鹿児島県鹿児島市】大切な時間に余白を生み出し、新しい暮らしの提案を / 出張洗車サービス ハイスマ! 青木俊哉さん
出張洗車サービス ハイスマ! HPより

ただただ、自分にできることを、ひたすらに

神奈川県で生まれ育った青木さん。人前に出たり自分から声をかけるのが苦手なタイプでしたが、小学校時代から続けた野球は誰よりも熱心に取り組んだそうです。厳しい練習や上下関係の中で心身ともに成長できたのが今の自分を構成した基礎部分となったといいます。

大学時代、肘を負傷してしまい、長期にわたり練習に参加できなかった時のエピソードを話してくれました。

高校時代から肘の痛みを我慢していたせいで怪我が悪化し手術をしました。約1年半ほど練習ができなかったんです。そんな僕にできたのはチームメイトが気持ちよく練習できるような環境整備やサポートでした。」

「正直、大学では周囲のレベルが高く、一度も試合に出れませんでした。高校まで当たり前のように試合に出ていたので、応援する側に回るのは初めての経験でした。でも、そんな現実を受け止め、自分なりにできることを常に模索していた日々だったと思います。」

【鹿児島県鹿児島市】大切な時間に余白を生み出し、新しい暮らしの提案を / 出張洗車サービス ハイスマ! 青木俊哉さん
出張洗車サービス ハイスマ! 青木俊哉さん

大学卒業後はトヨタのグループ会社へ営業職として就職。当初は元々の性格もあり営業が得意ではなかったものの、経験を重ねるにつれ徐々に実績を得られるようになったといいます。

「すぐに契約とまで行き着かなくても、時間をかけて信頼を得て契約を結ぶというケースが多かったのが僕の特徴だったかもしれません。地道にお客様のもとに訪問を重ねて、コミュニケーションをとるようにしていました。」

「その中でも印象に残っているのが5年程通い続けたお客様です。そのお客様は数年間、現状維持で特に契約が増えることはなかった方だったのですが、“青木さんが凄くこまめにご挨拶に来てくれる姿を見て青木さんにお願いしたいと思うようになりました”と心を動かしてくれたんです。」

その会社には8年間勤務し、2020年の年末に新しい道を目指し退職することになるのです。

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洗車をする様子
【鹿児島県鹿児島市】大切な時間に余白を生み出し、新しい暮らしの提案を / 出張洗車サービス ハイスマ! 青木俊哉さん
水なし洗車の際に使用する液剤

直感を信じ、自分の意思で新しい道筋をつくる

どうして8年勤めた会社を退職しようと思ったのか。それはプライベートで異業種の人たちとの出会いが大きく影響したといいます。その中でも「赤羽会」と呼ばれる飲み会の主催をすることになったことが青木さんの大きなきっかけとなりました3年間もの間、毎月1回開催し続けたそうです。

「赤羽会で出会う人たちは前向きな気持ちで挑戦している人ばかりでした。そこでの交流は次から次へとポシティブマインドな人との出会いにも繋がり、僕も会社員とは違う新しい生き方や働き方をしてみたいと心の中では感じるようになっていたんだと思います。」

会社員時代、南九州市知覧町へ旅行へ出かけたことがきっかけで鹿児島へ頻繁に通うようになったという青木さん。そこから東京でも鹿児島出身の人と交流するなどして、鹿児島との距離を縮めていったのだとか。

そして、2021年1月から個人で活動し、同年の夏には東京を拠点に出張洗車事業をスタート。特に出張洗車は青木さんの中で感じる何かがあり、事業を継続してきたといいます。そんな時、鹿児島を拠点に事業を展開する上水流輝氏(ハイスマ メンバー)との出会いが新しいフィールドへと誘うこととなるのです。

【鹿児島県鹿児島市】大切な時間に余白を生み出し、新しい暮らしの提案を / 出張洗車サービス ハイスマ! 青木俊哉さん
写真提供:青木俊哉 赤羽会のメンバーと

「鹿児島ゆかりの経営者が集まるオンライングループがあり、そこで上水流さんを見つけたんです。プロフィールを拝見すると、自社事業として外構エクステリアでカーポートをメインで作っていることを知り“この人だったら何か一緒にできるかもしれないし、出張洗車と相性も良いかもしれない”と感じ、メッセージを送ったんです。」

「実際にお会いし話をしていると、上水流さんも定期的にお客様とコミュニケーションをとるサービスを模索していたようで、一緒に新しいサービスを作ろうとなり、実際にチームとして動き出したんです。それで1年半ぐらいかけてカタチにしてきました。」

そしてついに出張洗車サービスハイスマ!」(以下:ハイスマ)が今年の1月に誕生し、そのタイミングで鹿児島へ移住することになるのです。

【鹿児島県鹿児島市】大切な時間に余白を生み出し、新しい暮らしの提案を / 出張洗車サービス ハイスマ! 青木俊哉さん
写真提供:出張洗車サービス ハイスマ! 立ち上げメンバーと 写真中央が上水流輝氏
【鹿児島県鹿児島市】大切な時間に余白を生み出し、新しい暮らしの提案を / 出張洗車サービス ハイスマ! 青木俊哉さん
出張洗車サービス ハイスマ! HPより ハイスマの由来について

「出張洗車サービスは鹿児島なら絶対できると思ったんです。だって、桜島の火山灰が降るんですから。だから、鹿児島県民の人たちは洗車を頻繁にするだろうとイメージできたんです。」

そう力強く語る青木さん。

現在は鹿児島市に拠点を置き、依頼があれば鹿児島市を中心に(鹿児島市以外も対応可)出張洗車へ出向いているのだとか。

洗車のスタイルとして
・水なし洗車(専用の液剤のみを使用)
・水洗車+専用の液剤を使用

の2つがあり、液剤の効果で新車と同じようなツヤを出すことができるといいます。

使用する液剤は石油系溶剤や揮発性有機化合物が含まれておらず、地面に落ちても自然に分解される「生分解性成分」が主成分となっているそうです。さらに、液剤はアフリカへ寄付活動をしている会社のものを使用し、洗車を通した社会貢献を意識しているといいます。

【鹿児島県鹿児島市】大切な時間に余白を生み出し、新しい暮らしの提案を / 出張洗車サービス ハイスマ! 青木俊哉さん
写真提供:出張洗車サービス ハイスマ! 洗車の様子
【鹿児島県鹿児島市】大切な時間に余白を生み出し、新しい暮らしの提案を / 出張洗車サービス ハイスマ! 青木俊哉さん
写真提供:出張洗車サービス ハイスマ! 洗車の様子

余白を生まれることが日常になるように

ハイスマを利用するメリットとして挙げられるのが「時間の余白が生まれること」。

たとえば
仕事をする。
趣味をして過ごす。
家族との団欒を楽しむ。
ゆっくり休む。

というように車を綺麗にするだけではない、お客様一人ひとりのケアにも繋がるサービスになるよう心がけているといいます。

「お客様の大事な時間に余白を生み出したいと強く願っています。僕らが出張洗車をすることで、自分たちで洗車するはずであった時間が丸々空くので、その時間を有効活用することができます。経営者だったり、子育てをしている親御さんだったり、余白の時間って少ないと思うんです。だから、そういう方々にサービスを利用してほしいと思っています。」

サービス立ち上げ直後、令和6年度鹿児島県ビジネスプランコンテストにて優秀賞および南日本新聞フェリア賞を受賞するなど、県内でも注目を浴びています。

【鹿児島県鹿児島市】大切な時間に余白を生み出し、新しい暮らしの提案を / 出張洗車サービス ハイスマ! 青木俊哉さん
写真提供:出張洗車サービス ハイスマ! 令和6年度鹿児島県ビジネスプランコンテストにて優秀賞を受賞

ハイスマのサービスを開始し、かつ、鹿児島に移住しまだ1ヶ月ちょっと。鹿児島でカタチにしたいことがたくさんあると語る青木さんの目はさらにその先を見ているように感じます。最後に今後の展望についてお聞きしました。

「サービスが始まってまだ1ヶ月ですが“灰がきれいにとれて驚いた”と嬉しい声をたくさんいただいています。その感覚が一人でも多くの方の日常の一部になっていったら尚更嬉しいです。“今日なんだけど来れるかな?”というふうにゆるい感覚で気軽に声をかけていただけるような存在になりたいです。」

近い将来、鹿児島だけでなく、九州各地に事業展開ができたらと考えています。少しずつ仲間を増やし、僕自身は現場というよりは運営といったマネジメントに専念できる状態にして、自分の余白をつくることも大事にしたいと思っています。」

【鹿児島県鹿児島市】大切な時間に余白を生み出し、新しい暮らしの提案を / 出張洗車サービス ハイスマ! 青木俊哉さん

屋号

出張洗車サービス ハイスマ!

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