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TOP » 湘南 » 【湘南で働くということ】江の島で働く「湘南クラウド会計事務所」榮前田慶太さん

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藤沢市江の島という住所を知っていますか？これはあの湘南の観光地「江の島」の島内の住所です。「湘南クラウド会計事務所」は、この江の島島内に事務所を構える会計事務所です。ずいぶん変わった立地に事務所を構えた経緯や日々の仕事について、代表の榮前田慶太さんにお伺いしました。

榮前田さんが江の島島内に事務所を構えたのは、2022年3月のことで、ちょうど3年目となります。独立してまだ2年というタイミングでしたが、それまでの江の島と海が見える小さな事務所から、島内のこの場所へと事務所を移転したのです。きっかけは「鎌倉R不動産」が募集していた物件情報を見て。島内の物件は珍しいということで内見し可能性を感じたそうです。

とはいえ、島内への移転はいろいろと人に相談しても、ほとんど全員に反対されたと言います。ですが榮前田さんは「逆に、これはいける！」と、チャレンジと思って移転を決意しました。当時としてはかなり思い切った決断だったそうですが、過ごしてきたこの3年を振り返ると「すごく満足している」とにっこり。

島内に来て一番変化を感じたのは、クライアントとの面談の時間だそうです。事務所に相談にくるクライアントは、普段とても忙しい経営者の方々。月に1回のペースでわざわざ橋を渡り江の島まで足を運んで面談に来てくれるのですが、場所が変わることでクライアントも気持ちを切り替えてリラックスして話すことができるようで、それはとても大切な時間だ、と言います。創業当時からのお付き合いという経営者も多く、最初は年間で4回の面談というペースだったのが、江の島まで会いに行くのを楽しみにしてくださり、いつの間にか月1回ペースに。ということもしばしばだそう。

事務所があるのは仲見世通りのど真ん中。江の島島内に事務所を移した当初は、コロナの影響で観光の方が少ない江の島を体験し、その後観光客とインバウンドの方も増えてきて賑わいを見せる江の島も経験しました。賑わいを横目に建物の脇の通路から事務所のある2階へ上がると、ふっとエアポケットの中に入ったような空間が広がり、不思議な「気の良さ」を感じます。江の島は神様がいる場所なので、守られている感じもするし、気が良いと感じると榮前田さんは言います。

江の島は18時くらいになると、店も閉まりしんとします。夜は寂しくないですか？と聞いてみると、そんな時間まで仕事をしなくなりましたね、と榮前田さん。湘南という土地に合わせているのか、自分自身がそうしたいからなのか。いい意味で服装も仕事に対する向き合い方もラフで力が入り過ぎない姿勢を貫いています。事務所のスタッフも、江の島まで自宅から自転車で通勤という方もいて、地域密着のアットホームな印象も受けました。

また、島内に移転してからさらに「湘南の税理士」「江の島の税理士」というイメージを自身につけることができたのでは、と感じるそうです。いまでは、江の島という島の中でクラウドで、ペーパーレスの会計事務所をやっているということから、同業の方が事務所見学に来るということも多いのだそうです。みなさん事務所を見学して仕事の話もしつつ、江の島観光も楽しんで帰っていかれるそうです。

江の島で最初に事務所の設備を整えようとしたら、インターネット回線がいまいちで、5Gも入らないし（オリンピック・パラリンピックの際に5Gの環境が整備されたと聞いたのですが…）と「大丈夫か？」と思ったこともあったそうですが、なんとか解決しました。島内というのは、地形の影響もありなかなかタフな環境でもあるようですが、それを乗り越えてのいまです。

榮前田さんに「江の島にあったらいいなと思うものはありますか？」と聞いてみたところ、コンビニですね、と即答。あとは、のんびりぼーっとできる場所が欲しいですね、とのこと。働くひとの視点では、確かにそうですよね。その上で「江の島はいま、変化しているときかもしれないですね」と言います。
例えば、最近島内に「AMATERASU brewery」というクラフトビールの醸造所ができたそうで、新しいカルチャーの波を感じるそう。また、サブスクリプションの別荘ができたりと新しい動きがあるのは面白いことだなと思うそうです。

そんな榮前田さん、実はいい引越し先があれば江の島から出ることも検討したいそう。理由は、当時チャレンジして江の島に来た結果、思っていた以上に自分のポテンシャルを伸ばすことができたから。これからもチャレンジし続けるために、また新しい環境に身を置いてみたいとのこと。前向きな榮前田さんの働き方を、これからも応援していきたいなと思います。