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こだわりの地魚、地野菜が自慢の居酒屋「鎌倉 海那(かいな)」

2025.04.24
こだわりの地魚、地野菜が自慢の居酒屋「鎌倉 海那(かいな)」
夜は新鮮な海の幸と野菜を楽しめる居酒屋となります

鎌倉駅から海に向かって歩くこと20分。中心地の喧騒から離れ、落ち着いた空気の流れる材木座エリアに2025年1月17日に居酒屋「鎌倉 海那(かいな)」がオープンしました。海水浴場としても古くから愛されてきたこの地域で、三崎漁港から直接仕入れた新鮮な地魚や農家直送の地野菜をつかった料理をいただくことができます。
今回はオーナーの斉藤あきらさん、息子であり「海那」店長の海那さんにお話を伺いました。

こだわりの地魚、地野菜が自慢の居酒屋「鎌倉 海那(かいな)」
左からオーナーの齋藤昭さん、息子であり「海那」店長の海那さん、奥様の絵美さん

「鎌倉 海那(かいな)」は逗子の「海畑マルシェ太陽」の2号店として、2025117日(金)にオープンしました。
お昼は海の家のような定食屋、夜は地元の旬を味わう居酒屋として新鮮な地魚の刺身定食や、地野菜を使った天ぷらなど、地元の魅力を詰め込んだメニューを提供しています。

こだわりの地魚、地野菜が自慢の居酒屋「鎌倉 海那(かいな)」
店構え。テイクアウトのお弁当も人気だそう。テラス席もあります。

 

漁港から直接店舗へ! 鮮度の良いものを気軽に楽しんでいただくために

食材にはこだわっていて、魚は三崎港から直接仕入れています。三崎港は三浦半島の下に位置しており、東京湾や相模湾、太平洋でとれた魚もあがってくるので、魚の種類も量も値段も長井や腰越など他の漁港とは規模が違います。だからこそ、わざわざ三崎まで行く価値があると思っています。どの漁港もそうかもしれませんが、実は漁港は初めての人が来ていきなり、直接魚を買うことは難しいんです。ローカリズムを大切にしていて、昔からやり取りしている仲間内にしか売らないということが当たり前の世界。私の場合はありがたいことに以前勤めていたの会社が漁港と直接やりとりできる入札権を持っていたので、そこでつながりができ、仲間ができて、今では自分のお店に出す魚は三浦漁港から直接仕入れています。

こだわりの地魚、地野菜が自慢の居酒屋「鎌倉 海那(かいな)」
その時に一番良いものを!と、お刺身は種類を固定せず、その時に水揚げされたものもを出されています。


港から直接仕入れられる分、魚の鮮度も値段も違います。例えばスーパーに並んでいる魚を例にすると、まず船で釣れてから漁港に行って、トラックで運んで、市場に行って、そこからスーパーに行って、加工されて、陳列されて、そこでやっと皆さんの手に渡っていきます。時間がかかることでもちろん鮮度は落ちていくし、人が介する分値段も高くなっていきます。つまり、漁港から直接仕入れることができれば、鮮度が高いものを、より安価でお客様にお出しできるというわけです。一般的には市場に行けば一番新鮮なものが手に入ると思われていますが、実はそうではありません。漁港から仕入れることは1店舗目のお店のオープンから10年間変わらずこだわっているポイントです。

 

農家へ直談判。妥協しない食材選び。
魚だけでなく、野菜にもこだわっています。例えばサラダで出しているレタスも市場ではなく、農家さんから直接仕入れています。これもまずは農家さんを直接訪ねるところから始めました。最初は断られていましたが、ここの野菜を使いたいんです! と、何回も行って直談判を続けた結果、取引を始めてくれることになりました。その方とも十年以上お付き合いがあり、今では「もう家族みたいなものだ!」なんて言ってもらっています(笑)。
魚も野菜も鮮度の良いものを提供したい。その思いのもと、とにかく仕入れ先を妥協せず、漁港、農家と食材に一番近い取引先をこじ開けてきたからこそ、良いものを出せている自信があります。これはうちの強みかもしれません。

こだわりの地魚、地野菜が自慢の居酒屋「鎌倉 海那(かいな)」
サラダの野菜もシャキシャキ。直送ならではの美味しさ

うちの料理を通して、使っている食材たちの広告等になれればと思っています。地元のものにこだわっているからこそ、この地域にはこんなに素敵な食材があるのか!と感じてもらえたら嬉しいですね。

海辺近くで居酒屋を始めた経緯
大学生の頃からサーフィンをしていて、海に行った後に、居酒屋でバイトをしていました。当時から「この生活いいな」と思い、19歳の時には、自分の店をやろうと心に決めていました。就職活動はせず、和食、フレンチ、イタリアン、など様々なお店で修行をしていく中で、それぞれで学んだことを活かして、地魚地野菜で居酒屋をやったら間違いないだろうと考え、今に至ります。

こだわりの地魚、地野菜が自慢の居酒屋「鎌倉 海那(かいな)」
お店のすぐそばには材木座海水浴場があります。


1店舗目の「太陽」は逗子駅の近くにあり、お仕事帰りの方など多くのお客様にご利用いただいていますが、過去の経験から、いつかはサーフィンをしてそのまま立ち寄れるような海沿いのお店を持ちたいと思っていました。材木座海水浴場から歩いてすぐのこの店舗を見つけた時は、これはもうやらなきゃダメだ!と思い、2店舗目としてオープンしました。こちらは息子の海那がやってくれています。
どのメニューも「やっぱり海に行ったら食べたくなる」を意識して2人で考えました。サーフィンをした後に栄養満点の定食ランチ。夕方からはビールと新鮮なお魚。仲間とワイワイ食べられるナチョスやガーリックシュリンプ。ラーメンに、カレーにと、気がつけばどのメニューも名物となっています。

海那名物「海老天ラーメン」

特に人気なのは海老天ラーメンです。1店舗目で魚のあらで出汁をとって作るあら汁が「めちゃめちゃうまい!」とお客様から評判で、せっかくならばなにか発展したメニューができないかと考えました。上に何を乗せようか考えた時に、うちは天ぷらも好評だから天ぷらを入れよう! 天ぷらといえば海老天だ! ということで海老天ラーメンが誕生しました。出汁を活かしたスープは召し上がる皆さんが飲み干していかれます。

こだわりの地魚、地野菜が自慢の居酒屋「鎌倉 海那(かいな)」
ラーメンの上には大きな海老天が2本と、地野菜の天ぷらも! こだわりのスープは我々も一滴残らず飲み干してしまいました。

息子さん海那さんにもお話を伺いました。
父がお店をやっているのを昔から見ていて自分もいつかこんな風にお店を持ちたいと考えるようになりました。1月のオープンからまだ2ヶ月ですが、地元の方に多くお越しいただき、居酒屋としてはもちろん、テイクアウトのお弁当も大変ご好評いただいています。

こだわりの地魚、地野菜が自慢の居酒屋「鎌倉 海那(かいな)」
お店のユニフォームには海那の文字。自身と同じ名前のお店をこれから成長させていきたいという思いを感じました。

実際にお店をやってみてまだまだ課題も多くありますが、試行錯誤しながら挑戦させてもらっています。これから夏にかけて観光客や海水浴客の方も増えてくるかと思いますが、ぜひ色々な方にお店を知っていただき、足を運んでもらえればと思っています。

こだわりの地魚、地野菜が自慢の居酒屋「鎌倉 海那(かいな)」
気軽に楽しめるビールやサワーだけでなく、店内にはこだわりに地酒やワインもありました。

名称

鎌倉 海那

業種

定食屋/居酒屋

URL

https://www.instagram.com/kamakura__kaina.taiyo/

住所

〒248-0013 神奈川県鎌倉市材木座6-14-2

営業時間

月火 11:30〜14:30 17:00〜21:00
水  11:30〜14:30
木  定休日
金  17:00~21:00
土日 11:30~21:00(詳細はInstagramをご確認ください)

定休日

木曜日(詳細はInstagramをご確認ください)

アクセス

JR横須賀線・江ノ島電鉄線「鎌倉」駅よりバス8分・光明寺バス停より徒歩1分