群星の中できらりと光る星団、すばる
地域密着型進学塾 「すばる進学セミナー」
子育てに理想な環境エリアとして鎌倉を挙げる人は多い。
そしてその答えの多くは、都心部に近いわりに自然に囲まれた環境で子育てができるというものである。
一方、勉強・進学・受験という意味での教育環境はどうであろうか。わかりやすい大手の予備校の看板が立ち並ぶ街並みではないし、特別注目を受けメディアを賑わせている学校があるわけでもない。
そんな中、鎌倉の教育水準を地道につくってきた塾がある。
広告は打たない。メディア露出はしない。看板も出さない。それでも生徒180人のキャパはこれ以上入らなく、キャンセルや退会待ちのリストが並ぶ。
「すばる進学セミナー」。
中学高校受験を目的とした鎌倉に拠点を構える進学塾である。
創立は1985年。2015年で30周年。
なぜこれだけ地元に支持され続ける進学塾なのか。生徒が生徒を呼び、口コミのみで広がっていく入塾。もちろん紹介による割引制度などはない。むしろ、他の塾と比べて授業料は若干高めだ。
すばるはどんな雰囲気の進学塾なのでしょうか?
塾長である中本さんに、すばるの哲学と鎌倉への想いについてお話をお聞きした。
「うちはアットホームなんです。卒業生は、気兼ねなく通える塾だったと言いますね」
徹底した少人数主義。生徒の親御さんともよく話す。学校の状況を分析し、画一的に詰め込むではなく、やるべきことを提示する。これをやったら学力や合格の確率はここまでいくよというラインを見せる。夏のイベントで塾に泊まる「お泊り会」では徹底的に遊び、勉強道具の持ち込みは禁止されている。
どれもベースにあるのは、生徒ひとりひとりのことを知ろうとするマインドである。
「鎌倉の地域教育を支えたいという思いがあります。これは公教育、私教育問わず、地域として教育ができる街にしていきたいと思っています」
例えば、中学生は学校の行事の一環として「職場体験学習」を行うが、すばるはその受け入れ先になっている。学校と塾の垣根を取り払い、子どもたちのために共存共栄していくスタンスだ。
「自分の教え子やその友達が、大人になって子どもができたときにもう一度鎌倉に戻ってきたいという気持ちになって欲しいし、鎌倉は教育水準が高いから大丈夫と思わせたい。そして、塾もすばるがあるから大丈夫と言ってもらえるようになりたいですね」
まさしく群星の中できらりと光る星のような存在である「すばる進学セミナー」。
事実私も鎌倉在住で3歳の息子の父親なのだが、我が息子がこの机で勉強している姿は、想像するに難くない。