real local 神戸灘を愛する仕掛け人 - reallocal|移住やローカルまちづくりに興味がある人のためのサイト【インタビュー】

灘を愛する仕掛け人

「ナダタマ」管理人 慈 憲一さん

2016.01.10

慈(うつみ) 憲一さんはデザイン事務所をご自身で経営する傍ら、神戸市灘区をテーマにしたイベントの企画や情報発信を90年代後半から継続的に行っている。

灘を愛する仕掛け人
慈憲一さん。灘ライフを楽しむために、 灘区の魅力をさまざまな角度から掘り下げている地元密着型のサイト「ナダタマ」の運営人でもある。神戸市灘区、六甲山地の中央に位置する摩耶山(まやさん)の山頂にて。
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地図中、赤で囲ったところが灘区。神戸市の中で南東に位置する。

慈さんの企画しているイベントのひとつが「東神戸マラソン」。2011年から神戸市主催で開催されている神戸マラソンでは「神戸」と言いながらコースの中で東エリアの灘区や東灘区を通らなかったことから、神戸マラソンと同じ日に、“非公式に”開催している。非公式なので交通規制などはなく、ランナーはきちんと信号を守りながらゴールを目指す。

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第9回東神戸マラソンの様子(写真は東神戸マラソンFacebookページより)。

走るイベントとして慈さんが企画しているものとしては他に「六甲縦走キャノンボールラン」がある。こちらは須磨から宝塚までの六甲全山縦走路(56〜112km)を走る企画。基本はトレランのイベントであるが、普通に走る以外に、エンジンの積まれた乗り物以外ならば馬でもMTBでも何でも途中で組み合わせて使ってもOKである。トレランのイベントとして知名度が高く、海外から参加する外国人もいる。

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六甲縦走キャノンボールランの休憩所での様子(写真は六甲縦走キャノンボールランFacebookページより)。

「神戸市灘区に住みたくなる一番の要素と言えば、やはり山と街がセットになっていることだと思います。裏山感覚で山を楽しめる。たとえば街から、バス、ケーブルカー、ロープウェイと公共交通機関を乗り継いで摩耶山頂まで行ける。子どもたちも夏休みなんかは宿題を山の上でしたりしていますよ」と、慈さん。

実際、標高702mの摩耶山は、灘区内からであれば気軽に山頂に行けてしまう。慈さんは、せっかくこれだけ近いのだからと摩耶山関連のイベントも数多く行っている。たとえば「リュックサックマーケット」。月に1回、地域の人たちが摩耶山山頂でレジャーシートを広げ、フリーマーケットを開くというもの。毎年3月から11月の「第3土曜日」に開催している。
(リュックサックマーケットを含め、摩耶山で行っているイベントの情報については摩耶山を楽しむポータルサイト「マヤログ」でチェックできます)

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摩耶山頂で開かれるリュックサックマーケットの様子。(写真はマヤログより)

今あるものに少し手を加えることで、今よりもっと面白くする。それが慈さんの流儀だ。灘のことなら灘の仕掛け人・ウツミさんにまず聞くのが良いだろう。

URL

灘区のグローカルサイト ナダタマ http://www.naddist.jp/

屋号

慈憲一(うつみ けんいち)
有限会社六甲技研代表取締役

備考

摩耶山リュックサックマーケット世話人/水道筋非公認案内人/灘区民まちづくり会議企画運営委員/灘百選の会事務局長/摩耶山再生の会事務局長