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那珂川町の里山エリアへの移住をサポートする空き家バンクサイト「SUMITSUKE那珂川」がオープンしました。

福岡市の南西部に隣接し、福岡市の中心部から車で30〜40分、JR博多駅からは電車で9分で行くことができる那珂川町。そんな身近さですが、駅周辺の中心地は住宅街、そこから車で10分ちょっと南手に進んでいくと雄大な山々ときれいな川や里山の風景に囲まれた自然豊かな場所に辿り着きます。ここが、SUMITSUKE那珂川で移住サポートを行うメインエリア、南畑（みなみはた）地区。

南畑の環境をわかりやすく言うなれば、ほどよく田舎、心地よく自然に恵まれていながら、都市の比較的近くにあるので街の機能も必要に応じてほどよく享受しながら日常生活を送れるのが特徴です。もうひとつ加えると、街との近さもあるせいか南畑の人たちは移住者や外部の人たちが入ってくることに対してあまり抵抗感がありません。むしろこれからの南畑のことを一緒に考えてくれる若い世代が移住してきてくれることを望んでいます。

と言うのも、今までは知る人ぞ知るという存在だったこの南畑ですが、近年の高齢化、人口減少化の波は着実に押し寄せ、小学校の全校児童は100人を切ってしまいました。そこで、「このままではいかん！」と起ち上がった地区の区長さんたちを中心とした地域コミュニティーが生まれ、地区のミライを本気で考え、積極的に受け入れる側の体制も整えていこうと奮起。そして、町役場と福岡R不動産が協働で進めている南畑移住促進事業の一環でもSUMITSUKE那珂川がスタートしました。

サイトコンテンツも、ただ単純に空き家をご紹介するだけでなく、関係者の想いや先輩移住者へのインタビュー、南畑の環境、ミライの南畑を空想するコラム、移住するためにどういうステップを踏んでいけばいいかなど、メディア機能も備わった、行政の公式サイトのイメージを覆す面白い内容に。問い合わせ後に南畑へ来ていただいた方には、地域のお店やコミュニティーなど、サイト内にはない情報も現地でご紹介しています。

人それぞれ、暮らす場所や働き方など優先するものは違いますが、この南畑では住みながら南畑でお店や農業を始める自営業の人もいれば、会社勤めで福岡市中心部などへの通勤する人、はたまたアトリエを構える芸術家の人まで、それぞれが自分のスタンスやペースで自然豊かな生活を無理なく送っているような気がします。

南畑は、通勤や買い物などの実生活のことを考えても、そこにある地域コミュニティーの雰囲気を考えても、敷居の高くない里山暮らしがリアルに検討しやすい穴場的な場所です。美味しい空気と水に触れ、山のある暮らしが気になるなら、まずは一度、南畑を訪れてみてはどうでしょうか。