「金沢ナイト」イベントレポート
reallocal MEET UP!@東京・原宿 R不動産toolboxショールーム
5月15日に東京・R不動産toolboxショールームで開催されたreallocal MEET UP!「金沢ナイト」。神戸に次いで、2回目の地方ナイトとなります。「KANAZAWA TRIAL STAY MAP」の刊行記念という意味合いもあり、マップを肴に(そしてお供には地酒とおつまみ)、金沢への移住を検討している方や、金沢に興味がある方と語り合う夕べ。その様子をレポート!
「KANAZAWA TRIAL STAY MAP」が、職場と暮らしの自由度が高いクリエイター層をターゲットにしていた背景もあり、前半は「どうして金沢に?仕事はどう変わる?」がトークテーマ。スピーカーは金沢R不動産ディレクター・小津誠一と、東京R不動産ディレクター吉里裕也、そしてゲストには東京と金沢の2ヶ所に拠点を持つ、「DRAWING AND MANUAL」代表であり映像作家/アートディレクターの菱川勢一さんにお越しいただきました。「で、本当のところ金沢でクリエイティブな仕事はできるの?」というところに話は集約されていって……?
「小さいけれど、本屋や映画館が充実している街ってあるじゃないですか。金沢にはその可能性を感じる。実は僕、金沢のタテマチストリートが気に入っていて、今そこで小さな映画館をつくる計画を進めているんです。昔は『映画撮ろうぜ!』ってなったら、大手にどうやって売り込むかが問題だったけど、今は小さなコミュニティで進めていける時代」(菱川)
「10年前に金沢21世紀美術館ができてから、同時多発的に街が変わってきた感はある。それまではとても保守的で、現代アートもアート系の本屋もなかったけど、今は東京のデザイン事務所のサテライトオフィスが増えてきたりと、クリエイターが続々と金沢に拠点を持ち始めるまでに」(小津)
そして、金沢の映画館や古本屋事情、「大きい音聴きたいときはどうしてるの?」など、クリエイターにとっては必須のインフラとも言える、カルチャースポットにも話が広がっていきました。
後半は金沢R不動産スタッフによる、リアルな移住事情や物件紹介。金沢のUIターンの比率は、首都圏からのIターンが圧倒的に多く、移住を決めた理由の大半が「以前旅行に来て、なんとなく気に入って」といった感覚的な意見。ゲストの菱川さんも金沢に移住してきた理由は「なんとなく」とのこと。「実はこの『なんとなく好き』が一番大切。金沢はこの『なんとなく好き』という感覚的なものがいっぱい集まっている場所というか」(菱川)
2LDK〜3LDKの賃貸マンションや戸建なら月6〜7万円が相場で、8万円を超えるとかなり高い、というのが金沢人の感覚。その他に、尾張町・橋場町界隈や、子育て層に人気の湯涌など、注目エリアの紹介も。
イベント終了後もお客さん同士で話が盛り上がり、実際に移住を検討している方からは個別にお話をうかがえました。定員20名という小規模開催ならではの、親密な空気に包まれた今回のreallocal MEET UP! 。次回は実際に金沢で宿泊していただきながら、移住者やローカルで活躍する人々と交流できる「リアル金沢ナイト」を開催できないか計画中ですのでどうぞお楽しみに!