湘南深沢、まだまだ面白くなっていきそうです。
湘南深沢・ブックスペース栄和堂さんに話を聞きました
今回は湘南モノレール江の島線の途中駅、湘南深沢駅から歩くこと3分のところにある「ブックスペース栄和堂」さんに話を聞いてきた。
地図で言うならば、七里ガ浜のちょうど北。ずんずんと上がっていき、鎌倉山を越えたその麓が、湘南深沢というエリア。
観光客にとってメジャーな江ノ電沿線からは少し離れている。その分、コアなローカルエリアであると言えるだろう。
1973年創業の書店・栄和堂。
町の風景にすっかりと馴染んだ、昔懐かしい外観はそのままに、かつての町の本屋さんは今、ブックカフェになっている。
本の販売、貸出しは行っていないが、店内での読書は自由。
読みかけの本に自分の栞を挟んで帰ってもいい。
地元の店から仕入れた豆で淹れているコーヒーも美味しい。
「滞在時間を長くしてほしい思いもあります。本屋さんで過ごす時間は僕自身も好きなので」(和田さん)
ブックカフェとして生まれ変わったきっかけに、一つの出来事がある。
40年間、書店一筋だった前店主の急逝。一度は店を閉めた。だが、
「本屋さんが、もうこの町にないんです」
地元を離れてサラリーマン生活を送っていた和田さん。けれど、深沢に帰ることを選ぶ。
「本屋さんって、街の機能には価値があるんじゃないかと思った」
2015年11月、ブックスペース栄和堂は再び開店した。
http://blog.eiwado.space/entry/2015/11/17/010119
この町で、かつて当たり前に本があった場所に、当たり前に本のある日常をいかに持続させていくか。
栄和堂のチャレンジは今も続く。
音楽イベントの開催なども予定している。
「何かやりたい人が集まってきて、イベントもどんどん行われて、なんか面白いね、ここ、って。この場所があることが嬉しいと思われるような存在になりたい」
栄和堂ブログ:http://blog.eiwado.space
ちなみに、この町は、日常の中にモノレールがある。湘南モノレール。
顔を上げると蛇腹を見せて、空を列車が駆けていく。
目まぐるしく変わる車窓が魅力でもある「湘南モノレール江の島線」。
江ノ電の江ノ島駅にもほど近い、湘南江の島駅から、JRへの乗り換えが可能な、大船駅を結ぶ、空行く地元の足。
片瀬山や、鎌倉山などの丘陵地域を突っ切って進むおかげで、車窓には時にダイナミックなほど山の緑が迫ってくる。また沿線の目白山下駅からは、海も見えます。