夜の経済と官能性から考える、金沢の可能性
8月4 日(木) 開催/対談:センシュアス・シティー×ナイトタイム・エコノミー
※終了しました。
魅力的な都市は、数字だけでは表せない官能性や情緒に満ちているし、昼だけでなく、夜の文化と経済に豊かさがあるもの。
独自の視点で都市を評価したレポート『センシュアス・シティ[官能都市]』で金沢を評価した島原万丈さん(HOME’S総研 所長)、地方創生が謳われるなか、まちの経済を厳しくも愛情をもって批評してきた木下斉さん(AIA代表理事)。
この2人をゲストに迎えたトークイベント「センシュアス・シティ×ナイトタイム・エコノミー」を、2016年8月4日(木)金沢市橋場町の「HATCHi kanazawa」にて開催します!コーディネーターは金沢R不動産 代表・小津誠一です。
「センシュアス・シティ」とは、面積や財政力指数といった、従来のスペックではなく「共同体に帰属している」「ロマンスがある」「歩ける」「街を感じる」など、関係性や身体性といった、人間らしい8つの指標と32の動詞で街を評価したもの。
2015年に発表された「センシュアス・シティ・ランキング」で、全国134都市の中、金沢は8位に輝いています。これは東京・大阪を除く地方都市では、福岡市や仙台市など、倍以上の人口を持つ人気都市を押さえてのトップ。(詳しくは島原さんの特別寄稿「金沢はいかにしてセンシュアス・シティとなったか」をご覧下さい)
一方、木下斉さんが提唱するのは「ナイトタイム・エコノミー(夜間文化経済)」。職住近接・都心回帰の流れの中で、都市中心部の役割を夜間の飲食や映画などの「体験」に基づくビジネスに集約し、経済を活性化していこうというもの。
これまでは昼の経済活動ばかりに気を取られ、あまり語られてこなかった「夜の経済」。ここに木下さんは中心部再生のひとつの方法を見出しています。
2人に共通するのは、官能性や、体験といった、感覚的で人間らしい観点から都市再生の可能性を模索しているところ。地方初となる「センシュアス・シティ×ナイトタイム・エコノミー」対談の場所が金沢なのは、何か象徴的な気がしています。
会場ではHATCHi 1Fに入るレストラン「a.k.a.」にて地酒やおばんざいも販売します。「官能性と夜の経済を語る上で、美味しいお酒がないことには始まりませんから。笑」というお二人たっての希望です。
お酒を酌み交わしながら語り合う、金沢の官能性と夜の経済。どうぞお楽しみに!
ゲストプロフィ—ル:
島原万丈 しまはらまんじょう(HOME’S総研所長)
1989年株式会社リクルート入社、株式会社リクルートリサーチ出向配属。以降、クライアント企業のマーケティングリサーチおよびマーケティング戦略のプランニングに携わる。2005年よりリクルート住宅総研。2013年3月リクルートを退社、同年7月株式会社ネクストHOME’S総研所長に就任。ユーザー目線での住宅市場の調査研究と提言活動に従事。2014年『STOCK & RENOVATION 2014』、2015年『Sensuous City [官能都市] 』を発表。
木下斉 きのしたひとし(一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス代表理事)
1998年早稲田大学高等学院入学、在学中の2000年に全国商店街合同出資会社の社長就任。2005年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業の後、一橋大学大学院商学研究科修士課程へ進学。2007年より熊本城東マネジメント株式会社設立。2009年、全国のまち会社による事業連携・政策立案組織である一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンスを設立、代表理事就任。内閣官房 地域活性化伝道師や各種政府委員も務める。主な著書として、『稼ぐまちが地方を変える-誰も言わなかった10の鉄則-』(NHK出版新書)、『まちで闘う方法論』(学陽書房)他。