鎌倉、ジャズカルチャーとの出会い
牧野竜太郎さん ジャズヴォーカリスト
鎌倉出身のジャズヴォーカリスト、牧野竜太郎さん。
「本拠地は一応、鎌倉」
東京と鎌倉を、行ったり来たり。
現在は、二拠点で生活している。
本業のミュージシャンとしてのライブ公演の他に、モデルとしても活動。
今年は、初のミュージカル出演もあった。
牧野さんのボーカルがTV-CMにも起用されたりと、活躍は多岐に及んでいる。
東京で忙しく働いて、地元ではのんびり、ということではない。
地元鎌倉でも精力的に活動中だ。
月に一度は、ジャズクラブ「DAPHNE(ダフネ)」のステージにも立っている。
「鎌倉から盛り上げていきたい」
自らが発起人・主催者である「鎌じゃず祭」は、今年で4回目を迎える。
2016年は10月10日の開催だ。
薪能の能舞台などのために使われている鎌倉宮(大塔宮)の境内を、
そのままジャズフェスティバルのステージにしてしまうというもの。
このイベントは、年々人気が高まっている。
「鎌倉はイベントが多い割に、地元発信のイベントがそんなに無いような気がして。鎌じゃず祭は、皆で、地元で作っているから。気楽に聞きに来れるイベントになったらいいな、って思いで続けています」
鎌じゃず祭で毎年欠かさないのが、地元の学生にも出場してもらうこと。
去年は、小学校のビッグバンド。今年は中学校のブラスバンド部に、オープニングアクトを飾ってもらう予定だ。
他にも、牧野さんは、敷居が高いと思われがちなジャズをもっと身近に感じてもらうための取り組みをいくつも行っている。
「おトあそビ」と題して、子ども向けのジャズイベントも、年4回程度開催している。子どもに楽しんでもらえるような楽曲にジャズアレンジを施したり。いろんな打楽器に触れてもらうコーナーがあったり。
最後には、お父さん、お母さんも楽しめるような、本格的でかっこいいナンバーもお届けする。
きっかけは、子どもを持ったことで、ライブになかなか来られないというジャズファンの人々の存在だ。
子ども同伴OKのライブを行っても、子どもが楽しめず飽きてしまい、周りに気を遣って席を立つ親御さんもいる。
それでは残念だと、発想を転換、子ども向けのジャズイベントを親も楽しむ形にしてしまった。
「鎌倉は僕にとって大事な場所です。今は二拠点だけど、いずれちゃんと帰ってくるつもり」
鎌倉のジャズカルチャーには、「牧野竜太郎」というヴォーカリストの存在が欠かせない。
そして牧野さんのきっかけとなって生み出される、
鎌倉でのジャズとの出会いは、今後一層大きくなっていくのだろう。
牧野竜太郎Official Web Site
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