伝統を紬ぎ繋げる
本場奄美泥染「あま泥」/金井工芸
2014.09.11
奄美空港から車で約30分、鹿児島県大島郡龍郷町。
今回お邪魔したのは、1300年続く伝統工芸の本場奄美大島紬の泥染め、藍染めを今に伝える奄美大島の 染色工房、金井工芸さん。
島の特産物、大島紬。
「大島の黒」と言われるその色は、泥染めという技法によって生み出されます。チップに砕いたバラ科の樹木、テーチ木を煮出して茶褐色の染料をつくり、糸に染着させること数十回。
この糸を泥田で揉み叩きすると、泥土中の鉄分と化学反応を起こして黒く変わって行き、これを何度も何度も繰り返し、計100回ほどの染色作業を経て、ようや く渋い黒色が現れるのだとか。すべて手作業で、奈良時代から続く、とにかく手間と時間がかかる染め方ですが、だからこそ、人工的な物では決して出すことの 出来ない「黒」が完成します。
1300年続く伝統染織である大島紬。その黒を天然染料で染める工房では泥染め、藍染め、ロウケツ染めの他、夜光貝アクセサリー作りの体験ができます。
先人から繋がれ続け今にある、伝統工芸の染めに触れて見たい方は是非体験に訪れてみてください。