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【篠山】変わらない「豊かさ」が残る里山の集落

丹波篠山 古民家の宿 集落丸山

2016.10.08
【篠山】変わらない「豊かさ」が残る里山の集落
昔を知らなくても「懐かしい」と言わせてしまう、日本の原風景

築後150年以上の年月を経た今も、その重厚な存在感を保って、緑の柔らかい景色の中に佇む集落、丸山。

丸山集落は篠山城下町の水源地であり、御嶽の森山麓の細長い谷筋に位置しています。「丸山」とは丸形に一区画を成したことに由来しており、谷沿いの居住域を中心に山林が広がります。

篠山市の中心部から車でわずか6~7分、小さな谷筋を北上すると、景色はタイムスリップしたかのようにのどかな農村へと変わっていきます。

澄んだせせらぎには魚が泳ぎ、田畑がのびやかに広がり、奥山にはクリンソウの大群落が自生する。

そんな一見豊かな丸山も、数年前までは限界集落と言われた小さな集落でした。

丸山集落は、1794年(寛政6年)に集落南東側の奥畑より城の水守として移住してきたのが始まりで、約260年の歴史を持ちます。明治16年には11戸の民家が建ち、50人(男性25人、女性25人)の住民が居住していたことが確認されています。1955年(昭和30年)代頃より職を求め村を離れる者が多く、徐々に人口が減少し始めたとのことでした。

 その後、1998年(平成10年)には、集落の中に秋田県出身の松田夫妻が経営する完全予約制の蕎麦屋「ろあん松田」が営業することとなり、子供2人を含め4人の新たな住民を迎えることとなりました。

 それでも、2008年(平成20年)の集落居住者は5世帯19人(男7人、女性12人)で、12軒(うち10軒が茅葺)の民家を有していますが、7軒が空き家となっている寂しい状況でした。

このまま放っておけば、この美しい村の古民家と自然環境が失われようとしていたのです。私たちは、この財産を後世に伝えるために立ち上がることにしました。 空き家の持ち主より建物を借り受け、3棟の古民家を改修。これを「日本の暮らし」を体験する滞在施設として運営しています。

 

【篠山】変わらない「豊かさ」が残る里山の集落

 

【篠山】変わらない「豊かさ」が残る里山の集落
古来から伝わる素材そのものを活かし、大きな手を加えないことで昔の良さを味わうことができる

街全体のプロデュースをする一般社団法人ノオトと5戸19人の集落の皆さんでLLP(有限責任事業組合)を作り、知恵を絞りながら運営しているのだ。実際にこの集落に生まれ、今でも住み、宿泊者の世話係をやってくれている。この他、お客さんが多いと集落の人たちが手伝ってくれるという。自然体のサービスはそこから生まれているのだろう。宿泊客も、一夜だけの集落の住民になっていく。

【篠山】変わらない「豊かさ」が残る里山の集落
至高の蕎麦と旬のお料理を提供している「ろあん松田」がメニューを監修。集落のお母さんが、用意してくれるできたての朝食は絶品。

 古民家そのものの再生においても、大きな間取りの変更を行わず、新建材などで厚化粧されていた部分をきれいに取り除きながら、本来の住居が持つ柱や梁、土間を再評価し、日本人としての暮らしの良さを再び味わうことのできる空間づくりを目指しました。

 四季を通して五感を刺激できる空間の中では、現在の住まいが失いつつある自然と共に生きてきた「住居の原点」を見つめ直すことができます。

 「村」の暮らしは、時代と共に変わってきましたが、そこにある「風景」は、今も昔も何も変わっていません。現代の都会生活では感じられないものがここにあります。都会の街中では「変わること」が「消えゆくこと」という意味にとらえられがちになり、また、そこに住む人々の心にも「消えたものへの関心が薄れていく時代」になってきています。

【篠山】変わらない「豊かさ」が残る里山の集落
集落で行われた結婚式。

丸山では 「変わりゆく中で、変わらないもの」 がちゃんとそこにあります。もし近代生活の中で「忘れ物」をしてきたと感じておられる方は、是非、その「忘れかけた何か?」を丸山へ見つけにきてください。

【篠山】変わらない「豊かさ」が残る里山の集落
思わず「ただいま」と言いたくなる、日本人に染み付いた懐かしさがある

集落丸山は、格式ばったホテルでもなければ、高級旅館といった雰囲気でもございません。

長い旅路の中で、夕暮れ時の中に浮かぶ灯りに、引き寄せられるような気持ちになる情景。

「ただいま」と言いたくなる場所。「おかえりなさい」という気持ちが伝わるおもてなし。みなさまの「おかえり」を心よりお待ちいたしております。

業種

一棟貸し 古民家の宿

URL

http://maruyama-v.jp

所在地

〒669-2361 兵庫県篠山市丸山30番地

TEL

0120-210-289

アクセス

電車

JR福知山線「篠山口」駅で下車
(大阪駅から丹波路快速で65分)
篠山口駅から北東へ9km(タクシーで20分)

舞鶴若狭自動車道「丹南篠山口IC」から北東へ8km(約 15分)
※篠山鳳鳴高校西側の小さな谷筋を最奥まで北上ください

料金

通常ご宿泊料金【1泊・朝食付き料金】 
・1棟ご利用料金 40,000円(税別)
・サービス料金 おひとり5,000円(税別)

※1棟貸しになりますので、1棟料金+サービス料×人数が合計料金となります

【篠山】変わらない「豊かさ」が残る里山の集落