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北陸でITベンチャー、特にソフトウェア系の企業は少ない。

その中で、突出した全国的知名度と規模を誇るのが、総合サイト「DMM.com」の開発を担当している「DMM.comラボ」だ。ラボではDMMグループのシステム開発・運営、ネットワーク・インフラの提供、そしてウェブマーケティングなどの業務を一手に担っている。

現在、そのDMM.comラボの金沢オフィス（金沢・金沢南・金沢西・割出事業所）でデザイナー・エンジニア・ディレクターを募集しているのでご紹介。（関連記事：DMM.com亀山会長インタビューはこちら）

「DMM.comラボ」は東京に3拠点（恵比寿、大手町、秋葉原）、石川に5拠点があり（金沢市4拠点、加賀市1拠点）、県内だけでなんと640人もの社員がいる。

しかし、多岐に渡る事業展開や、顔出しNGの亀山会長の存在など、何かと謎の多いDMMグループ。「どんな仕事をしてるの？職場の雰囲気は？」という声も多いと思うので、ひとまず金沢事業所に潜入してきた。

いきなり極彩色のエントランスに迎えられたかと思うと、広々としたオフィスでは社員がリラックスした雰囲気で仕事に取り組んでいる。

そして社員が皆若い。平均年齢31歳で、女性スタッフも多い印象。ママさんリーダーも活躍しているそうだ。

「今回はデジタルコンテンツのデザイナー・エンジニアの募集ですが、特にUIJターンでのマネージメント層を募集しています。若いスタッフが多い分、教育ができるリーダーや、プロジェクトを管理していける経験者の方に来ていただけると嬉しいですね」とは、DMM.comラボ取締役の開田さん。

「例えばゲームなら、企画から制作まで、金沢の事業所で完結しています。東京経由の仕事だけではなく、各エリアでプロジェクトを起こすこともできる。だからこそ、現場のスキルセットがあり、かつディレクション能力と意欲のある方が必要なんです」

そしてずばり気になる労働環境。ウェブやゲームのデザイナー・エンジニアというと、オーバーワークをイメージしがちだ。

「リリース前など、プロジェクトが佳境を迎えている特別な場合を除いて、普段は基本的に月の残業も20時間以内の社員がほとんどです。過度な残業にならないよう、常にバックオフィスからも目を光らせています」と、実にクリア。他企業から転職してきたエンジニアが「天国のようだ」と漏らしたというのも納得できる。

「金沢は工芸・美術が暮らしに根付く土地なのでクリエイターを志す人も増えつつある。デザイナーにとっても良い環境だと思います。また、これはDMMグループ自体の社風とも言えますが、金沢にいながら世界を視野に入れた仕事ができる。それも、美味しいものを食べながら。（笑）」

金沢はこれまでどこか伝統の工芸・食など、単一なイメージで語られることが多かった。しかし、金沢21世紀美術館の登場など、ここ10年で新たなベクトルが伸び、その比重が変わりつつある。北陸新幹線の開業も手伝って、最前線で働くクリエイターの移住も増えてきた。

DMM.comラボでは移住者に各種手当もある。金沢のラボから新たな“デジタル・メディア・マート”を創造して欲しい。