FARM TO FORK 2016│レポート
農を味わい神戸を耕すピクニック!
今年の春から冬にかけて、30回の開催が予定されている神戸三ノ宮 東遊園地のファーマーズマーケット。先日、その拡大版イベント「FARM TO FORK」が開催されました。
ワークショップ、シェフによる神戸野菜を使った料理、トークイベントやライブ、屋外での映画上映など、内容盛りだくさんだったイベントをレポートします。
イベント名の「FARM TO FORK」は、農地と食卓、農家と生活者をつなげるという意味。
新鮮な野菜が買えるのはもちろん、農家さんと交流できるのもファーマーズマーケットならではの楽しみ。
イベントスタートの10時より前から、お店を訪れはじめる来場者もちらほら。
徐々に賑わいだすマーケット。神戸の中心街でありながら緑豊かな東遊園地は、マーケットに最適な立地です。
野菜の他にも、さまざまな地産商品が並んでいました。写真は養蜂所さんのはちみつ。
養鶏場さんの鶏卵も売っていました。スーパーで見るより断然おいしそう。
他にも、コーヒースタンドやパン屋さん、お肉屋さんなど約40のブースが出店していました。
ポートランドで都市型農園を営む、ファーマー&シェフのステイシー・ギブンズさん(左)のトークイベント。農業への先進的な考え方や、ポートランドのファーマーズマーケットについてお話しされていました。
ステイシーさんのトークイベントには神戸市長の久元喜造氏(右)も。神戸を、食の都「食都」にしたい、地理的に農村と都市が近いのは神戸の強みだとお話しされていました。市の、農業への関心の高さが伺い知れます。
世界のごちそう「パレルモ」の本山尚義さんと、スローフードインターナショナルのトークセッション。貧困や環境問題に「食」がどう関わっていけるのかがディスカッションされました。
農家さんよる田植え唄。はじめて聴くのに懐かしいような、不思議なパワーを感じました。みなさん北区にお住まいだそうです。
茅葺き職人さんによる、茅葺きの実演。いま世界的に注目されつつある建築技術でもあります。
神戸のシェフたちが作る、神戸野菜を使った料理が食べられるブースも。お昼時には長蛇の列ができていました。
絵本画家 大畑いくのさんによる工作ブースは、子供たちに大人気でした。
東遊園地に隣接する市役所ビルから望むFARM TO FORK。広場ではトークイベントやライブ、ピクニックを楽しむ人たちが憩い、広場左手にある林の中ではファーマーズマーケットが開催中。イベント終了の16時まで、たくさんの人で賑わっていました。
FARM TO FORKが終了したあと、すこし時間をおいて19:30から「夜のピクニック」(映画上映会)が開かれました。上映されたのは「EDIBLE CTY」という都市型農業の草の根活動をテーマにしたドキュメンタリー。
東遊園地のファーマーズマーケットは今年2年目を迎え、はじめ5店ほどだったブースも、今回のFARM TO FORKでは約40店になったそうです。じっくり蒔いてきた、「農への関心の種」が芽吹きはじめた神戸。市の方針を追い風に、農地と都市の距離感が近づいていくなかで、どんな新しいヒト・コト・モノが生まれてくるのか、目が離せません。
ファーマーズマーケットは、下記日程にて開催予定です。お近くの方も、関西に来る予定がある方も、ぜひ足を運んでみてください。
[ ファーマーズマーケット 開催日 ]
11月│19日(土)、26日(土)
12月│17日(土)、24日(土)
[ 開催時間 ]
9:00 – 12:30
[ 開催場所 ]
神戸三ノ宮 東遊園地
[ EAT LOCAL KOBE 公式サイト]
写真/片岡杏子(5〜6枚目は除く)