「トーマス・ルフ」が金沢にやってきた!

金沢21世紀美術館/2017年3月12日(日)まで。

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アート系編集者さんからの「トーマス・ルフが、金沢に来るって…!」という興奮気味の電話で早々に知ったこの展覧会。

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金沢21世紀美術館のプレスガイダンスで、作品を前に語るトーマス・ルフ氏。

トーマス・ルフはドイツを代表する写真家であり、現代の写真表現を語る上で欠かせない存在だ。美術館で開催される本格的な回顧展としては今回の「トーマス・ルフ展」が初。東京国立近代美術館と金沢21世紀美術館で開催される。(東京の後、大阪でも名古屋でもなく、金沢に来るというところが現代アートにおける金沢の立ち位置を物語っているように思う)

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《Porträt (R.Müller)》 1986(©Thomas Ruff VG Bild-Kunst,Bonn 2016)

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《w.h.s.01》2000 (©Thomas Ruff VG Bild-Kunst,Bonn 2016)

さらに、初期から初公開の最新作まで、年代とシリーズを追うように観られる展覧会となっていて、世界的に見ても貴重。写真好きのみならず、現代アートに興味のある方なら垂涎ものの展覧会なのだ。

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妹島和世+西沢立衛/SANAA設計の金沢21世紀美術館。 撮影:渡邉修/提供:金沢21世紀美術館

12月10日のオープニングでは東京ではなかったアーティスト・トークが開催され(もちろん即満席)、作品数も30点増えていたりと、安直な比較にはなるが、東京よりむしろパワーアップしているとも言える。金沢開催が実現したのは、キュレーターの熱心な働き掛けはもちろんのこと、トーマス・ルフ自身がSANAA設計の金沢21世紀美術館を気に入っていたことも大きかった。

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オープニングに合わせて開催されたアーティストトーク。聞き手は増田玲氏(東京国立近代美術館主任研究員)田中義久氏(アートディレクター)中田耕市氏(金沢21世紀美術館 キュレーター)

「金沢はコンパクトな中に、トラディショナルなものと現代的なものが同居していておもしろい。街も美術館も本当に素晴らしい」とは、美術館の芝生で煙草を燻らせるトーマス・ルフに直接インタビューさせてもらったときの言葉。(金沢に住んでいると、こういったミラクルにしばしば遭遇する)

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《jpeg ny01》2004(©Thomas Ruff VG Bild-Kunst,Bonn 2016)

210cm×165cmに引き伸ばされた『Porträt (ポートレート)』シリーズや、圧縮率を高めブロックノイズを発生させた『jpeg』シリーズ。SNSやネットなど、「写真・イメージ」が氾濫する現代においても、作品を実際に前にしたときの心のざわつきや違和感といった「体験」は、やはり代替できるものではないと思う。

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《Substrat 31 Ⅲ》2007(©Thomas Ruff VG Bild-Kunst,Bonn 2016)

「この展覧会をきっかけに、写真を観るということのおもしろさを感じていただけたら」とはキュレーターの中田耕市さん。どちらかと言うと「写真展に行く」という文化が東京ほど定着していない金沢に、隕石のごとくやってきたメガトン級の展覧会。こうして、圧倒的な本物を定期的に叩き付けられる地方都市って、改めて凄いと思う。

会期は2017年3月12日(日)まで。現代アートを観るために金沢に来て、加能ガニや鮨はついでに食べる、というのも昨今の金沢旅行の定番となりつつある。

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日時

2016年12月10日(土) 〜2017年3月12日(日)

会場

金沢21世紀美術館

住所

金沢市広坂1-2-1

URL

https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=17&d=1738

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