はじめての「温泉ライフ」
銭湯の感覚で温泉行ってます
はやいもので、山形に引っ越して半年。このまちに来て一番よかったな〜と思うことは温泉でした。
※山形へ移住したライター中島による、山形で体験するはじめての出来事を記録するコラムです。アーカイブはこちらから。
夏は盆地特有の蒸し暑さがあって、冬は凍てつく寒さで雪が降る。気候だけをみるとお世辞にも住みやすいとは言えない山形市で、温泉の存在は実に大きい。それはなにより、温泉が「日常」だからです。
市内には、蔵王、山形うわの、飯田、臥龍、黒沢、百目鬼など温泉地が18箇所あって、車で市内を走っていると、ちらほらと温泉の看板を見かけます。(参照:やまがたの温泉2015より)
農作業の疲れを癒しに温泉へ。スポーツで一汗かいた後に温泉へ。なんとなく温泉へ。というように、山形のみなさんは銭湯の感覚で近所の温泉に行く。車に温泉アイテムを常備している人も多いようです。
朝6時など早朝からオープンする施設も多く、おじいさんおばあさんのモーニグコーヒーならぬ、モーニング温泉の光景も見られます。出勤前に温泉にはいるサラリーマンがいるとのウワサも。
入浴料が安いのもまたいい。平均300円~400円なイメージです。500円台になるとちょっと高いかなという印象。源泉掛け流しの温泉施設も多く、本当に贅沢だなあと思います。
夏でも冬でも、朝でも夜でも、ハッピーなときも悲しいときも、とにかくいつ行っても温泉はいい。特に気分が落ちているときは疲れも悩みも「じわ~」と溶けていくので、なににも代えがたい特効薬かもしれないと思うわけです。
山形市内の温泉地は、その泉質もさまざま。たとえば、蔵王は硫黄の香りに包まれた日本屈指の強酸性のお湯で、蔵王の隣にある「山形うわの」は、硫酸塩のサラッとした塩気のあるお湯です。
先日、家から歩いて15分の場所にある〈臥龍温泉保養センター〉へ行ってきました。ローカル感ただよう公民館のような施設で、古くから近所の人に愛されている様子。
ここのお湯はちょっと熱めです。施設の方のお話のよると42.5度ということで、高温好きのファンが多いとのこと。少ししょっぱめ(ナトリウム硫酸塩泉)のいいお湯で、カラダがほっかほかになりました。
設備やロケーション、お湯との相性を含め、山形のみなさんはそれぞれ行きつけの「マイ温泉」を持っているようです。ということで、リアルローカル山形界隈の方々にマイ温泉を聞いてみました!
〈百目鬼温泉〉
田んぼの中に突如現れる、そのインパクトはすごかった。農作業帰りのおじいさんが疲れを癒していたり、近所の人が集まっていたり、山形の日常風景が見える。朝早くからやっているのもポイント。この温泉に浸かっているとアイディアが湧いてくる。詳細はこちら。(by 馬場正尊さん/リアルローカル山形ディレクター)
〈八百坊〉
疲れたとき、気分転換にひとっ風呂。値段は500円と少し高めだけど、家から近くて、なにより空いているのがいい。朝6時半から行って、通勤で道が混む前にはさっぱりとあがるのが習慣。詳細はこちら。(by 那須ミノルさん/リアルローカルライター)
〈天神乃湯〉
ロケーションがいい。露店風呂が森の中にあるので森林浴が気持ちよく、新緑の季節なんて最高。景色が見える日中に行くのがおすすめ。入り口に小さな産直があったり、玉こんが食べれたりと、温泉以外の機能も楽しめる。詳細はこちら。(by 工藤裕太さん)
わたしも早くマイ温泉を見つけたいな。温泉めぐりは続きます。