ピンと来た人が繋がって
アーティスト POP●COPY
ポッポコピーさんは長崎出身。
大学をきっかけに福岡へ、それからずっと福岡暮らし。
大学生の頃からインスタレーションアートを使って表現をしていて、当時の作品は現在のポップなデザインとは違い、空間ごと持っていかれるような「参ったと言わせたい」作品が多かった。
数年にわたるアート活動の後、
ある時「自分で作ったもので生活したい」と思い、その時に出会ったのが”Tシャツブランドをつくる本”だったそう。
本に書いてあることを実践し、Tシャツブランドをスタート。
「Tシャツは、見て1秒で好みが分かるところが良い。アイデアはどんどん出てくると思ったんよね。」と語る、楽しそうな笑顔が印象的だ。
色んな人に知ってもらうため、チラシを作りたくさん配った。
友だちが欲しいと言ってくれたり、当時から行きつけだった自宅近所のお店が土曜日の昼間だけ場所を貸してくれて、Tシャツを展示・販売することになったり。(サタデーショップ)
友達が着てくれたTシャツを、友達の友達が見て気に入って頼んでくれて、
チラシを見た人が、当時のサタデーショップに足を運んでくれて。
「ピンときた人達が、頼んでくれるようになった。」
POP●COPYには店舗はない。
これまでも限定店舗以外の場所は持たず、WEBSHOPを中心にイベント出店などで活動してきた。
Tシャツを作るうえで心がけているのは「メッセージ性がないこと」「ポップであること」であるが、
作品にはきもちと表現が詰めこまれる。
Tシャツはすべて本人により自宅兼作業場でプリントされ、タグも本人がひとつひとつ”POP●COPY”と糸で刺繍をして作っている。
ポッポコさんに福岡の街について尋ねてみた。
「適度な刺激があり、なんでもおしゃれに仕上がる街だと思う。
コンパクトシティなので交通費がかからないし、拠点が福岡だと面白いし動きやすい。」
お酒はほとんど飲めないが、酒場によく行くというポッポコさん。
「酒場には人情があふれ出していて、若者とは違う、仕上がった面白い人やお酒に崩れた人を見たり話したりするのが好き。人の豊かさを感じることができる。」
ポッポコさんのブログやインスタには、日々の瞬間がたくさん切り取られていて、福岡の”日常を楽しむ”ことが、今のポッポコさんを作っているように思う。
ポッポコさんは、『ナルコレプシン』というバンドのメンバーでもある。
バンドでは全国に行くので、色んな人に会えるのが楽しいという。
ローカルな繋がりを愛で楽しみ、刺激を受けて生み出されるのは、本人の人柄が現れたように懐こい作品ばかり。
福岡発、ポッポコピーワールドに触れてみませんか?
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