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Uターンして、地元企業で働いてます

〈山形銀行〉の長南迪子さん

2017.03.31
Uターンして、地元企業で働いてます
山形銀行・本店営業部

山形の主要企業〈山形銀行〉で働く長南迪子さんは、山形市へUターンして10年目。

現在は金融市場部に所属し、株や債券のディーラーとして、世界中の投資家と肩をならべて活躍しています。

山形市に生まれ育ち、東京の大学へ進学した後、東京が本社の大手証券会社に就職。仙台への赴任を経て、山形に戻る決意をしました。

転職活動とその後の働き方、そして、山形での暮らし。Uターン後のエピソードからは、地元ならではのアットホームで穏やかな日常が見えました。

Uターンして、地元企業で働いてます
長南迪子さん。大学、就職、転職後の出向など、トータル7年間、山形から離れていた

──Uターンを決めたきっかけを教えてください

私には兄弟姉妹がいないので、大学進学のため東京へ出たときから、将来的には親の近くに住みたいと思っていました。

当時は大手の証券会社でノルマがあり、ガツガツと営業する毎日。常に心のどこかに地元の風景があって、ある日ふと「帰ろうかな」と頭をよぎったんです。

冷静に先を考えると、仕事で全国を飛び回るより、地元での暮らしが自分には合っている。1年間働いた後、サクッと山形へ帰ってきました。

──移住は仕事探しがカギですよね。転職活動はいかがでしたか?

最初から転職先には山形銀行を考えていました。1年でしたが金融業界で働いたので、銀行であれば前職を活かせると思ったんです。

代表電話にダイヤルして「人事部の方とつないでもらえますか?」と直接問い合わせました。当時24歳。今考えると思い切った行動ですが(笑)、ご縁あって採用いただきました。

山形へ戻ってきてから転職活動をスタートさせたのですが、ブランクは1ヶ月という、かなりスムーズな転職でした。

Uターンして、地元企業で働いてます
さくらんぼが目印の〈山形銀行〉

──山形銀行では、どんな仕事をしていますか?

最初は営業店の配属で、地域の個人邸をまわりながら投資信託の販売をし、7年前に金融市場部へ異動しました。

現在の業務は専門職に近く、4名のチームメンバーで株や債券のディーラーをしています。日々大きな金額を動かす、ダイナミックでやりがいのある仕事です。3年前には東京のメガバングに1年間、出向していました。

Uターンして、地元企業で働いてます
山形銀行の金融市場部。世界を舞台に、経済動向や市場見通しを考え、投資を行う

──東京と山形で働き方に変化はありましたか?

メガバンクでは社員数が多く、誰もが割り切って効率よく仕事を進めていましたが、山形銀行はアットホームな雰囲気があります。

同じ部署で芋煮会をしたり、支店や部署ごとで週末に温泉旅行をしたり。程よい規模感で、部長や支店長との距離が近く、フラットで働きやすいですよ。

山形出身者が多いので、社内には高校と大学ごとにいくつかOB会があるんです。部署内にも同じ高校の出身者が何人もいたりして。

学生時代の思い出や地域のことなど、社員同士で共通の話題が豊富なのは、地元の企業ならではですよね。

──都会での暮らしを経て、山形の印象はどうですか?

山形は水や空気が圧倒的にきれいと感じます。東京では水が合わなかったのか、シャワーで髪が痛みやすかったり、水道水が飲めなかったりして。花粉症もずいぶん楽になりましたよ。

そして山形の「食」は豊かですよね。東京から仕事のお客さんが来て、居酒屋や小料理屋など食事へお連れすると驚かれます。「こんなにおいしくて、この値段でいいんですか?」と(笑)。ラーメンやそばにも外れがなく、味の平均値が高いと思います。

温泉も魅力的です。3箇所の温泉チケットを持っていて、多いときには週に1回ほど行きます。「今日は天気がいいから百目鬼にしよう」など、気候や気分で使い分けるのが楽しいですよ。

──山形で不便に感じることはありますか?

東京へのアクセスでしょうか。3時間は遠いですよね…。だけど、仙台まで1時間で行けてしまうので、買い物に関してはまったく問題ないです。そのほかは山形で暮らしていて困ることはありません。

Uターンして、地元企業で働いてます
Uターンしてから書道を習い始めた長南さん。週に一回〈やまがたカルチャー&健康スポーツセンター〉に通っている

──山形の暮らしはどうですか?

Uターン後に主人と出会い、結婚して実家の近くに家を建てました。会社までは車で15分なので、通勤のストレスはありません。すぐそばには母が住んでいて、平凡ですが毎日楽しいですよ。

うちの敷地内には畑があって、春になると野菜を植えます。6坪くらいの小さな畑ですが、家族3人が食べるには充分なほど採れるんです。基本的に、畑でとれた野菜を中心に料理します。

畑仕事は主に母がやっていますが、近所の農家さんがアドバイスをくれたり、力仕事は主人が担当したりと助け合いながらやっています。

──畑のある生活は、季節を感じられますね

経済的でもありますし、なにより安全でおいしいですよ。今年はクレソンやパクチーなど、おしゃれな野菜にも挑戦しようと計画中です。

近所のおじいちゃんやおばあちゃんがハウスをやっているので、冬場はそこから安く譲っていただくことも多いんです。スーパーで野菜を買うことはあまりないですね。

──職場環境、親との距離感、豊かな衣食住。長南さんのUターン後の生活が穏やかで充実していて、同じ女性からみて理想的に感じます

改めて考えると、仕事と生活のバランスがうまくとれていて、幸せを感じますね。

仕事ではもっとチャレンジしていきたいですし、生活面では犬を飼ったり、子どもができたり、小さな成長や変化を期待しながら、これからも穏やかな暮らしを続けていけたら、と思っています。

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