三宮駅から徒歩5分の“山小屋”に泊まる
ゲストハウス Minato Hütte(ミナトヒュッテ)
2017年3月にバーカウンターが完成し、本格オープンしたゲストハウスMinato Hütte(ミナトヒュッテ)。噂を聞きつけて訪れてみると、JR三宮駅北側の下町感ある街並みにスッキリと目立つ、カフェバーのような佇まいをしていた。
この佇まいには、オーナーの橋本さんと長谷さんの「地元の人も毎日訪れてくれる場所にしたい」という思いが現れている。確かに、ここをゲストハウスと知らずに入って来る人もいるだろう。実際、そういう人も多いそうだ。
中に入ると、親しみやすい雰囲気のバーカウンターから、橋本さんと長谷さんが出迎えてくれた。
地元民との交流にハマり、全国・海外のゲストハウスを訪ねまわっていた長谷さんは「ゲストと地元民との交流が生まれる場として、このバーカウンターはMinato Hütteになくてはならない存在」だと語る。「ある時、ここで出会ったゲストと地元の人が一緒に近所の中華料理店に行ったことがあるんです」と嬉しそうに話してくれた。
屋号についている“Hütte”は、ドイツ語で山小屋という意味。これは長野の山小屋で働いていた、オーナーの橋本さんの山好きに由来している。
山小屋で働く前は、垂水(神戸と明石の間にある街)のワインバーで働いていた橋本さん。その時お客さんとして来ていた長谷さんと出会い、「お互いの感性を合わせた店をしたらきっと面白い」と意気投合したのがMinato Hütteの始まりだったそうだ。
Minato Hütteがあるのは、JR三宮駅北側の「二宮」と呼ばれるエリア。
駅南側の商業ビルや百貨店、セレクトショップなどが立ち並ぶエリアとは違い、アジア系外国人が多く住んでいたり、いかにも地元っぽい料理店や銭湯などが混在する下町感が魅力。なかでも銭湯二宮温泉(Minato Hütteから徒歩1分)はゲストに人気とのこと。
三宮駅へ徒歩約5分。新幹線が止まる新神戸駅へも、異人館がある北野へも歩いて行けて神戸滞在の拠点にぴったりのエリアだ。
ベッド数は、レディースドミトリーが8ベッドで、ミックスドミトリーが12ベッド。
料金は、レディースドミトリーが¥3,200/1泊、ミックスドミトリーが¥3,000/1泊。
1Fのバーでは橋本さんセレクトのクラフトビールや、長谷さんセレクトの日本酒も楽しめる。クラフトビールは「樽が空けば銘柄を入れ替える」そうで、取材時のおすすめは飛騨高山のクラフトビールだった。ドリンクチャージはなし、宿泊ゲストなら20%OFFなのもうれしい。
また、Minato Hütteではフリーアコモデーション(宿で働き無償で暮らすこと)を受け付けている。「1週間からでもOK。ゲストハウスの運営を学びたい人も歓迎。もっとゲストハウスが増えて神戸が盛り上がって欲しい」とのこと。興味がある人は連絡してみてもいいかもしれない。
神戸を訪れる人も、神戸に住んでいる人も、三宮駅前に“山小屋”があることを覚えておいて欲しい。しばしば山道に例えられる人生、その途中に少しMinato Hütteに立ち寄ってみてはいかがだろうか。