【加賀】結婚して知らない場所に移り住むなんて。
“受け身移住”からの卒業日記
はじめに。
みなさま、はじめまして。山田といいます。
このたびreallocalで記事を書かせていただく事になりました。
どうぞよろしくお願いします。
私はいま石川県の最南部にある「加賀市」というところに移住して暮らしているのですが、もともとは東京で生まれ、そして千葉で働くOLでした。
移住のきっかけは結婚したこと。
結婚を機に旦那の地元である加賀市に移り住むことを決めました。「結婚して寿退社」というと別に珍しくもないのですが、当時の私にとってはそれなりの一大決心でした。
いずれにせよとんでもない私事ではありますが、全国のプレ嫁ぎ組・移住希望の旦那様を持つ奥様たちにとって、少しでも「わかるわ~」と思っていただけることを願い、語らせていただきます。
もじもじの期間。
私の場合、結婚と移住はセットでしたので、「退職せずして結婚なし」という状況でした。そのため、結婚と仕事を天秤にかけて悩んでいたことを今も覚えています。
今になって思うと、結婚することは心の奥底では決めていたんだと思いますが、それでも心の中はずっともじもじしていました。
当時任されていた仕事に対して「これからだ!」という気持ちもかなりありましたし、「自分がいなくなったポストに誰が就くんだろう」とか「友人の楽しそうなインスタをみて羨ましくなっちゃうんじゃないか」とか、移住しなければ分からない事、しかもインスタのくだりなんて本当にくだらなすぎて悩んでるのを言うのも恥ずかしいほどですが、当時はずっと真剣にもじもじしていたのです。
ホームシックを越えて。
移住前も移住後も、色んな人から色んな言葉をかけてもらいましたが、私のもじもじは、移住するその日まで、そして移住してからも何かあるたびにホームシックという名に姿を変えてふりかかってきました。
(当時の私の日記の一文をここで引用したいところですが、あまりにも暗すぎるうえ、読み返してみると少し自分に酔っている点が見受けられたので割愛します。)
ホームシックの終わりは、月並みですが加賀で頑張っている人たちとの繋がりがうまれたことです。彼らと話すと、過去をコソコソ懐かしんでいる自分が情けなくみえるほど、地に足をつけて頑張っている人が、加賀には沢山いました。
繋がりのきっかけ。
移住してしばらく経ったころ、半分仕事・半分プライベートとして、私はとある地域づくり塾に参加する事になりました。
参加者はいたって普通の人ばかり。
日中は公務員をしている人や、育児の合間を縫って参加するママなど、それぞれが日常のなかで抱える悩みや課題を共有しあう、この塾との出会いこそがホームシックを越える事ができたターニングポイントだったと、今振り返ってみて思います。
また、私もこの塾を通じ、「移住につきまとう不安」という課題と向き合い、加賀の情報を発信するローカルブログ「加賀ぐらしのススメ。」をスタートさせることができました。
加賀にはどんな人がいて、何があって、どこにどんなコミュニティがあるのか。
微力ながら、移住への不安を少しでもワクワクに変えてもらえればと思い、日々発信しています。
移り住むということ。
春になると田んぼに水が張られて綺麗なこと。
世界的なシェフも惚れ込んだ里山が残されていること。
豊かな温泉が身近にあり、地域のコミュニティとなっていること。
「子供は未来」、と言って加賀のママたちを育て支える人
加賀に来なければ出会えなかった人や知り得なかった知識が山ほどあります。
それこそが「移り住むこと」「土地を変えること」の醍醐味なんだと、地元の方々のお陰でやっと気づくことができました。
いま、私は加賀市の “移住・定住促進”に携わる仕事を日々しています。
石川県内でもっとも人口減少数が多く、消滅可能性都市とよばれる加賀市ですが、だからこそ一人一人の取り組みにスポットが当たりやすく、マイナスをプラスに捉えチャレンジする人たちが集まりつつあります。
加賀に住む人たちのたくましさ、面白さをもっともっと沢山の人にしってもらえるよう、reallocalを通じて発信していければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします…!