能登半島の最涯でアートの祭典。
9/3〜10/22「奥能登国際芸術祭2017」
※終了しました。
左手で「いいね」をして、その親指をちょっと曲げたかたちが能登半島だとするならば、その“爪先”にあたる「珠洲(すず)」という土地をご存知でしょうか?
その珠洲市全域を舞台として、2017年9月3日(日)〜10月22日(土)の50日間、「奥能登国際芸術祭2017」が開催されるのでご紹介。
三方を海に囲まれ、かつては遣唐使や渤海使、北前船が立ち寄り、海上交通の要所として栄えた珠洲。しかし、時代の変遷とともに、陸上交通へとシフトしていく中で、いつしか“陸の孤島”として取り残されていくことになります。
幸か不幸か、時代から隔絶されていたらかこそ、今なおプリミティブな風習や、荒削りな自然がエアスポットのように珠洲には保たれていて、“日本文化の源流”が残る数少ない土地として、今改めて再注目されつつあります。
「珠洲は今までの価値観では日本列島のさいはての土地です。
しかし日本各地の生活文化が集積し、そのあらわれである祭りはキリコ、曳山やヨバレの風習として今も残る日本文化の源流が湧き出ずる場所でもあります。それは今の時代、逆に希望のありかとしての特異点になるものです」
とは、総合ディレクターの北川フラム氏の言葉(「芸術祭開催によせて」より一部引用)。
今年が初の試みとなる奥能登国際芸術祭には、10の国と地域から39組のアーティストが参加予定。(2017年5月29日時点)
奥能登・珠洲に眠るポテンシャルを掘りこし、日本の“最涯”から“最先端”の文化を創造する実験的な試みとなりそうです。
【参加アーティスト一覧】※2017年5月29日時点
浅葉克己(日本) / 麻生祥子(日本) / アデル・アブデスメッド( アルジェリア/フランス) / アローラ&カルサディージャ(プエルトリコ)/ 石川直樹(日本) / EAT&ART TARO(日本) / 井上唯(日本) / 岩崎貴宏(日本) / Ongoing Collective(日本) / 鬼太鼓座(日本) / 角文平(日本)/ 金沢美術工芸大学アートプロジェクトチーム[スズプロ(] 日本) / 河口龍夫(日本) / キジマ真紀(日本) / GYOKO YOSHIDA+KINOURA MEETING(日本) / 鴻池朋子(日本) / 小山真徳(日本) / アレクサンドル・コンスタンチーノフ(ロシア) / 坂巻正美(日本) / さわひらき(日本) / 塩田千春(日本) / ウー・ジーツォン+チェン・シューチャン(台湾) / リュウ・ジャンファ(中国) / 竹川大介(日本) / 田中信行(日本)/ 中瀬康志(日本) / 南条嘉毅(日本) / エコ・ヌグロホ(インドネシア) / Noto Aburi Projec(t 日本) / バスラマ・コレクティブ(スペイン) / ひびのこづえ(日本) / 深澤孝史(日本) / ギム・ホンソック(韓国) / 眞壁陸二(日本) / 村尾かずこ(日本) / 吉野央子(日本) / ラックス・メディア・コレクティブ(インド) / 力五山(日本) / トビアス・レーベルガー(ドイツ) ※表記は50音順