珈琲専科〈煉瓦家〉
「よき人生の調理法」と出会う
2017.06.20
七日町一番街の角地の、レトロで趣ある建物。
創業45年ほど、四半世紀にわたって山形市の中心地を見守ってきた老舗喫茶の〈煉瓦家〉です。
テーブル席が3つにカウンター席。クラシカルな落ち着きと、白いブラウスが似合うような、知性あるかわいさが同居する店内。
煉瓦と木材の濃厚なトーンに、窓からやわらかい光が差し込んでいます。
手書きのメニューを開くと、世界のコーヒーや手づくりジュース、さらには「生ハムとハーブ野菜の焼きサンド」「シナモントースト」といった心がくすぐられるサンドイッチの数々、かわいいスイーツの名が並んでいます。
迷ったすえに「オープントースト」をオーダーしました。
木のプレートで運ばれてきたのは、分厚いトーストに香ばしいチーズ、その上にこぼれ落ちそうなレタスとトマト。
月山ポレポレファームのベーコンの程よい塩気がアクセントに、マヨネーズのコクもきいています。ブレンドコーヒーとセットでいただきました。
流れるクラッシック音楽に身をゆだねて、窓の外をながめていました。常連さんと店主の会話や新聞をめくる音が聞こえてきます。
せわしない日常を忘れられる、穏やかな午前のひとときでした。
最後にもうひとつ、このお店のチャームポイントを。
手描きのメニューには、店主の好きな言葉が散りばめられています。たとえば「よき人生の調理法」。
材料は、
愛情(カップ1杯)
優しさ(カップ1/2杯)…
この続きは、お店でお楽しみください。