日本最古の石鳥居
山形市長のやまがた自慢 vol.1
山形市の個性ある自然、歴史、文化にまつわるエピソードを、佐藤山形市長がお届けするコーナー。山形市報から転載しています。
県外から友人が遊びに来たとき必ず連れていくスポットがあります。それが鳥居ケ丘にある日本一古い石鳥居『国指定重要文化財「鳥居」』です。
山形市にある「日本一」といえばまず思い浮かぶのはコレ。元来、「元木の石鳥居」とも呼ばれ、国指定の重要文化財でもあるのですが、意外と市民の方でもご存じない方もいらっしゃいます。
どのくらい古いかというと、約1000年前といわれています。
山形市には古くからの原始的な山岳信仰の痕跡がたくさん残っていますが、これもその一つ。平安時代~鎌倉時代隆盛を極めた瀧山信仰の名残だと思われます。
現在みられる鳥居と違って「そり」がなく、柱もものすごく太く、迫力があります。県外から来た方も、「こんなの見たことない!」と、皆さん感動していただけます。
山形市は全国的に見て災害が少ないと言われますが、日本最古の石鳥居などはまさにそのシンボルなのではないでしょうか。
1000年もの間倒れたり風化したりすることなくどっしりと山形を見守ってきたこの石鳥居を市民みんなで大切にしていきたいものです。
位置するのは国道112号線のすぐそばですが、住宅地にありますので見落としがちだと思います。一度行かれることをお勧めします。
他に蔵王成沢にも、ほぼ同年代に建立された石鳥居『国指定重要文化財「八幡神社鳥居」』があります。
こちらも迫力ある素晴らしい文化財ですのでぜひ訪ねてみてください。
(広報やまがた 平成27年12月1日号掲載)
※山形市報から、画像と文章を一部編集して転載しています
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