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「自分から発信する」刺激的な山形暮らし

ダイナソースムージー・布施沙綾さん

「自分のあり方次第で、山形はすごく刺激的な場所になる」

このまちへ移住して10ヶ月が経った筆者が、肌感覚で気づいたことです。それを裏付けるような、ひとりの女性との出会いがありました。

〈ダイナソースムージー〉の布施沙綾さん
〈ダイナソースムージー〉の布施沙綾さん

今回ご紹介するのは、山形へ移住してスムージー屋をはじめた布施沙綾さんのストーリー。

神戸で生まれ育ち、大学進学で上京。卒業して1年後に新潟へ移住したのち結婚して出産。約2年前、子育てをきっかけに山形市へ越してきました。

2017年5月からは桧町の肉そばと鳥中華の〈ざぶん〉にて、〈ダイナソースムージー〉の活動を本格スタート。

蕎麦屋ではなく「ざぶん」というジャンル。ユニークでおいしくて魅力的なお店
〈ざぶん〉のカフェのような気持ちいい空間にて、本格的なそばと季節のスムージーが楽しめる

「山形に来て、自分も何屋さんかになりたいって思ったんです」

抑えきれない好奇心を、活動に結びつけた布施さん。山形はとても刺激的な場所だといいます。

のどかな山形でエネルギッシュに暮らす、布施さんの原動力はどこにあるのでしょう。

柑橘や南国フルーツ以外、素材は山形産を使用している
季節のスムージー「スモモ」と「NATSU」。柑橘や南国フルーツ以外、素材は山形産を使用している

 
子育てと仕事の両立を目指して

──移住先に山形を選んだのはなぜですか?

山形は主人の地元で、食べ物も合うし、山の景色も落ち着くし、お盆や正月に帰省するたび、「ここ好きだな」って思っていました。

山形に来る前の新潟では、主人と子どもとの3人暮らしで、両親からも遠く、自由に動く余裕もなく、子育てに参っていたんです。子どもも大事だし、自分のことも大事にしたい。働きたい。

仕事と子育ての両立を目指した結果、山形で暮らそうと家族で話し合って決めました。移住してすぐ子どもを保育園に入れて、いまは3歳半になりました。現在、主人の実家の近くに住んでいます。

幼い頃からクラッシックバレエをやり、東京では舞台に関わる仕事をしていた
幼い頃からクラッシックバレエをやり、東京では舞台に関わる仕事をしていた布施さん。〈ざぶん〉にてお話をうかがった

──山形での子育てはどうですか?

都市部では子どもを連れてまちに出ると「こんなところに連れてきて…」って目線が厳しかったりするのですが、山形では感じません。

三世代同居率が高いこと(※)が影響しているのか、子育てを自分ごとに思う世代が広いのかもしれません。

公園や河原を歩いていると、おじいちゃんやおばあちゃんが孫を連れているのをよく見かけます。「大変だよね、うちもだよ」っていうあったかい目線で、多くの人が子育てに寛容な雰囲気です。

※山形県は三世代同居率が全国1位(出典

プラム(山形県産)のスムージー。自然のキレイなピンク色。甘酸っぱくてバナナのコクもある
プラム(山形県産)のスムージー。自然のキレイなピンク色。甘酸っぱくもあり、バナナのコクもあり

 
自分も何屋さんかになりたい

──スムージー屋を始めたきっかけは?

山形に来て出会った人たちから強く影響を受けました。

移住後しばらくして、蕎麦屋、ネイルサロン、ハンバーガー屋など、自分でお店をやっている人たちと知り合って、どんどん山形が刺激的な場所へと変わっていったんです。

そのうち自分が何屋さんでもないことにモヤモヤして焦り始めました。受け身なだけではつまらない。自分でなにかをやり始めた人を見ると、自分もそっち側に行きたくなる。

「自分になにができるんだろう?」と考えて、一番最初に浮かんだのがスムージーでした。もともと好きで家でつくって飲んでいたんです。山形は食材やフルーツの宝庫なのでぴったりだと思いました。

バイトしていた〈ざぶん〉の店主・ケイさんに相談したら「うちの場所を使っていいからやってみなよ」と後押ししてもらい、本格的に〈ダイナソースムージー〉として活動をスタートさせることができました。

スムージーのいいところは、作物をまるごと摂取できること。種も小さいものはそのまま。皮もそのまま
スムージーのいいところは、作物をまるごと摂取できること。種も小さいものはそのまま。皮もそのまま

一杯一杯がオリジナル

──〈ダイナソースムージー〉の由来は?

自然の荒々しさを恐竜に例えています。スムージーって健康的でナチュラルなイメージがありますが、あえて、フルーツや野菜が持つ生命力や「強さ」にフォーカスしたかったんです。

美容やダイエットに縛られすぎず、ストレスのない思考で、シンプルに元気に「おいしいから飲む」。それがダイナソースムージーです。

──レシピはどのようにつくっていますか?

スーパーや直売所にいって、これとこれを合わせたらどういう味になるかな?って考えます。特に十日町にある直売所「紅の蔵」が好きで、行くたびにワクワクしちゃいます。春から秋にかけて、どんどん季節の果物が出てくるのでネタがつきないんです。

混ぜたときの色も意識しています。スムージーは素材の色がそのまま出るので、見た目に鮮やかなのもおもしろい。

時期によって同じ果物でも味の濃さや色が微妙に違って、一杯一杯がオリジナル。ライブ感がある飲み物なんです。

事務、会計、接客、スムージーの活動など、4種類の仕事をかけもちしている。夕方からは子育て。どこまでもパワフルな布施さん
事務、会計、接客、スムージーの活動など、複数の職場で4種類の仕事をかけもちしている。そのうえ子育ても。どこまでもパワフルな布施さん

 
結局は「人」が好き

──それにしても、「やりたい!」の思いを実現してしまう行動力がすごいですよね

山形だからやってみようかなって思えたんです。見守ってくれる家族がそばにいて、子育てがしやすい環境があること。おもしろい人たちと出会ったこと。この土地がわたしを受け入れてくれました。

──実際に住んでみて、山形の印象が変わったようですね

すごく変わりました。田舎だから“ほっこり”していると思いきや、イベントが多かったり、食材が豊富で日常の中にもワクワクする要素がいっぱいあります。意欲がかき立てられちゃって、全然ぼーっとはしてられません(笑)。

山形に来てから視野がぐんと広がりました。東京にいたころは、似た思考の人が集まる場所にいましたが、山形はコミュニティが小さいこともあって、いままで接してこなかった世界の人たちとの出会いがあり、「世の中にはいろんな職業があるんだぁって」改めて気づいたりして。

だからこそ、自分は何者なのか? なにが好きなのか? なにがしたいのか? って真剣に考えるようになったのかもしれません。

告知はインスタグラムのみ。口コミでじわじわとファンが広がっている。そばを食べたあとに注文するサラリーマンなど、意外にも男性のお客さんも多いという
告知はインスタグラムのみ。口コミでじわじわとファンが広がっている

──布施さんと話していて、山形を刺激的に感じるカギは、「自分から発信すること(能動的であること)」なのかな?と感じます

きっとそうだと思います。受け身でいたときと、スムージーを始めたあとでは、見える景色が全然違う。

自分から発信しはじめると、イベントに出店する機会をもらったり、発信している人との出会いが多くなって、さらにおもしろい繋がりが生まれます。

突き詰めると、結局わたしは「人」が好きなんだと気づきました。

スムージーは人とコミュニケーションをとるツールのひとつ。人と話すきっかけが増えたことが、スムージーの活動をやって一番よかったと感じることです。

いまは〈ざぶん〉で間借りして販売していますが、ゆくゆくはお店を持つかもしれないし、移動販売になるかもしれない。

先のことはわからないけど、変化していくことを柔軟に楽しんでいきたいです。

パインをベースにオレンジ、キウイ、バナナが入ったさわやかな味。夏っぽい!

INFOMATION

〈ダイナソースムージー〉では、デリバリーの注文も受け付けています。甘さ、酸味、豆乳入りなど、自分好みのオーダーメイドスムージーができます。

インスタグラム @dinosaurs_smoothieのダイレクトメールでリクエスト受付中。

〈ざぶん〉での販売スケジュールも、インスタグラムでチェックしてください。

フレッシュなスムージーと布施さんの笑顔で、エネルギーチャージを!

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