蕎麦屋でラーメン! 4/のむぎ
2017.07.31
昨日からずっと蕎麦が食べたかった。
山形名物の「冷たい肉そば」のことを考えていた。
美しい鶏あぶらがスープの水面にキラキラ光るあの肉そばの姿を思い浮かべては、気持ちも舌もしっかりチューニングされてしまっていた。
だから「のむぎ」の暖簾をくぐる。
暑い盛りのこの時期「冷たい肉そば」の程よく冷えてほんのり甘いスープが、実にうまいのだ。
やたら弾力のある親鳥の肉の薄切りと喉ごしのいい蕎麦とで、山形の夏の昼食は完璧なものになるのだ。
ああ、今日はちょっと贅沢に、別皿でげそ天も頼んじゃおうかな〜。
なんてテンションも上がりに上がって。
すべては「冷たい肉そば」に向かっていたはずだった。
なのになぜだか頼んでみれば「冷やし鳥中華」。
鳥スープが絶妙な冷たい中華そば。
だってやっぱり、せっかく山形の蕎麦屋に来たんだから!
だからやっぱり、蕎麦屋でラーメン!
しかも冷たい鳥中華。
なんで蕎麦屋でラーメンなのだろう。
なんで蕎麦屋で鳥スープの冷え冷えのラーメンなんだろう。
そんな疑問を持つことすらもう忘れて。
蕎麦屋でラーメンをすする。
今日も、明日も、明後日も!
これぞ山形。至るところに。
さて、お次はどこの?