株式会社「イッポメ」代表。冒険起業家「小林嶺司さん」
1人1人が輝く世界を作る『株式会社イッポメ』
鎌倉に「株式会社イッポメ」という若い活力に溢れた会社がある。
会社の理念は『見えない価値をITで発掘』。それは代表の小林嶺司(こばやしれいじ)さんが二十歳の時に行った世界一周の旅の中で生まれた。
小林さんは旅の途中、世界が均一化されているのを感じたという。特に日本はそれが強い国だが、世界でも同様に起きはじめている。
しかしアフリカに行ったときに衝撃を受けた。人がずらりと並んでいて、足もとに無造作に棒が並べられている。これは何だと聞くと、「ボーダー(国境)」と。そしてそのボーダーを超えた途端、言葉も全然違うし、環境も雰囲気もガラリと変わる。さっきまでキレイだった道が突然ボコボコになったり、その国の経済状況までもが現れていた。
均一化された社会。そういう世界にはしたくない。全体がそうならば、「逆走してやろう!!」小林さんは思ったそう。唯一無二の、1人1人が輝く世界を作る。
そう決めた小林さんは旅から戻ってきた後大学を中退し、友人と家賃10万円のマンションを借りてオフィスにした。場所は当時起業が流行っているという理由で渋谷。
世界一周の旅で何度も死にそうになったし「何をやっても死なない」「しばられる必要なんか何もない」と思っていた。
会社の登記を済ませ、部屋にはmacbookと役員2人。そこから最初のミーティングの一言目。
「さて、何の会社をやろうか」
しかし起業してすぐは全く稼げなかった。「ガムテープ脱毛サロン」や、オフィスの隣にインド人がいっぱい住んでいたので「インド人が運んでくるカレー屋」等のアイデアを試してみるが、さっぱりお客さんは来なかった。その後家具のECサイトに全力投球するが、気がつけば資本金は底を付き、借金までしたがそのお金も残り20万円。
「この20万円がつきたら辞めよう」。友人と2人で決意した。その後はなりふり構わずSEOの仕事をやりだした。そのECサイトを見たお客さんから「力入ってるよね。うちのもやってよ」とWEBデザインの仕事が入った。
「そりゃ必死ですから。相当作り込んでるし当然ですよ(笑)」
それから口コミでお客さんが増えて、会社も軌道に乗ってきた。
「会社も軌道に乗ってきたし、地元に帰ろう」友人とそう話し、それぞれ地元に帰ることになった小林さん。友人は北海道に帰り、今もこの仕事を続けているという。小林さんは地元は茅ヶ崎だが、同じ湘南でもビジネスをするなら鎌倉が「アツかった」ので鎌倉に拠点を構えた。
そして鎌倉に「1192シェアハウス」を開始する。小林さん自身も、起業当時は6人の友人とシェアハウスをして住んでいた。その時にいた仲間と起業したといい、「ただ一緒に住んでいただけで一緒に起業してしまった。でもそれは、”シェアハウスに住んでいる”ということ自体が、可能性の創造になっていたんだと思う。そういうことこそ、やっていきたいこと」という小林さん。
2016年8月現在、腰越、江ノ島、藤沢、鵠沼など10軒のシェアハウスを運営する。
小林さんが鎌倉に最初につくった1192シェアハウスの「笛田ハウス」の住人同士で意気投合し、起業した人もいる。 1192シェアハウスに住んだことで出会った2人だという。
「まさに完全継承されたんです」。嬉しそうに小林さんは語ってくれた。
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