西谷 アップルパイ/やまがた手土産006
やまがた手土産006
今回お持ちしましたのは、「西谷のアップルパイ」です。
1855年創業。旅籠町の老舗「西谷」の人気のお菓子。
お店の方にお聞きしたところ、アップルパイを作りはじめて40年ほどになる、とのことです。
道路拡張に伴い新店舗となってから約10年になるそうです。それよりずっと以前の、昭和2年の頃の店舗の写真というものを見せていただきましたが、それはそれは実にモダンな素敵な建物でした。
その頃は、1階が菓子店、2階が喫茶店だったそうです。
パッケージのかわいらしさもこのアップルパイの素晴らしいところ。たまりません。
お店に並んでいたアップルパイはすでに真空パックされたものでしたが、店頭で「アップルパイ4つください」と注文したら、
「今できたてのものもあるけど、どうします?」
って声をかけていただいたので
「ぜひ、できたてを!」
とお願いしました。幸運です。できたてはまだ熱が残っているからでしょうか、こんな感じに包まれています。
では、せっかくのできたててですので、すぐにいただくことにしましょう。
手のひらサイズの、ほどよい大きさです。
なかのリンゴは、山形産の紅玉。契約農家さんに作ってもらったもの。それをひとつひとつ手剥きして、細かくカットし、じっくり丁寧に煮る。ぜんぶの工程が手作業で行われるのだそうです。
シナモンは使いません。
できたてサックサク。しっかりとした甘さも感じるけど、後味はむしろさっぱり。爽やかな美味しさです。
ごちそうさまでした。まだまだいくらでも食べられるけど。
1ケ200円也。最高。
ありがとうございました。
reallocal山形ライター 那須ミノル
※シリーズ「やまがた手土産」は山形市在住のライター那須ミノルがじぶんの価値観に従ってセレクトした手土産たちの素敵なところを勝手にご紹介していくコーナーです。
text by 那須ミノル