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はじめての「平清水焼」

ぷらっと伝統的な陶芸体験を

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山形の陶芸の里として知られる平清水。

約200年の伝統をもつ「平清水焼」の陶芸体験をしてきました。

平清水焼の歴史は江戸時代までさかのぼります。相馬焼の手法がこの地に伝わり、江戸の中後期には窯業の一大集落へと発展しました。明治中期の最盛期には窯元が30軒を超えたそうです。それから徐々に規模が縮小し、今では3窯元のみが残っています。(参照:七右エ門窯HP

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その中で今回は〈七右エ門窯〉を訪れ、手回しろくろを体験してきました。年中無休で、さらに予約なしでもOK(15名以上の団体は予約が必要)なので、思い立った当日に体験できるのが嬉しいところ。

平清水にある「平泉寺」
平清水にある「平泉寺」

国道13号線を超えて東に進むと、平清水地区に入ります。千歳山の麓に位置する、古風で情緒的なエリアです。

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市内の中心街から車で15分もかからず〈七右エ門窯〉に到着しました。日常の生活範囲に山があって、そこの麓でそこの土を使って陶芸ができるなんて、なんて豊かなんだろう…。

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教室に入ると、広い一間に回転台(手回しのろくろ)が並んでいました。エプロンを借りると先生がすぐに手順を説明してくれます。

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すでに練って空気が抜かれた土が渡されます。千歳山からとれる硫化鉄分を含んだ陶石を原料としているとのこと。

500gか1kgか選べるので、わたしは1kgで冬に備えてシチュー皿と、余った土で小皿をつくることにしました。指導料、手ろくろ、道具一式レンタル、焼成代込みで2,160円。

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ろくろを回しながら、指の平で少しづつ土をのばしていきます。手動のろくろなので、自分のペースで整形することができます。一度のばした土は、丸めて元に戻すことが難しいので慎重に。焼き上がりは少し縮むそうなので、完成イメージより大きめにつくります。

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「先生、どうしても縁が均一の厚さになりません」
「歪みも凹みも全部味になるんですよ」

先生にアドバイスをもらいながら、黙々と土と向き合うこと約1時間。完成しました!複数の釉薬の中から好きな色を選んで、名前と連絡先を書いたら終了です。

〈七右エ門窯〉の販売スペース。平屋造りの中に多様な器がならぶ
〈七右エ門窯〉の販売スペース。平屋造りの中に多様な器がならぶ

約1ヶ月後に焼き上がりの連絡が入りました。

体験教室とは別館の〈七右エ門窯〉の販売スペースに引き取りに行きます(郵送していただくことも可能です)。ついに自作の作品とご対面です。

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おぉ、器になっている!

色がつくことで、焼く前とは違う表情になり、新鮮な気持ちでの再会になりました。いびつなフォルムが愛おしくて、デコボコした表面もしっくり手に馴染みます。

おいしいお漬物とお茶でのおもてなし。人情あふれるコミュニケーションは〈七右エ門窯〉ならでは
人情あふれるコミュニケーションは〈七右エ門窯〉ならでは

お漬物とお茶をいただきながら、器の話をしたり、平清水の地域について教えていただいたりと、のんびり時間を過ごしました。山形市では、新成人全員に市からここの器が送られるそうで、清水焼はまさしく山形市民の陶器ともいえる。そんなお話をうかがいました。

さっそく自宅で使ってみました。自作の器で食べるシチューはおいしかったです
さっそく自宅で使ってみました。自作の器で食べるシチューはおいしかったです

山形市の中心街から近く、手ぶらで訪れ、二時間もあれば自分の器がつくれる。「ちょっとお茶しに行こうか」くらいの感覚で実現しちゃう伝統的な窯元の陶芸体験でした。絵付け体験もあります。

受付時間、予約について詳細は〈七右エ門窯〉のHPでご確認ください

※山形へ移住したライター中島による、山形で体験するはじめての出来事を記録するコラムです。アーカイブはこちらから。

名称

七右エ門窯

URL

http://www.sitiemon.com/

住所

山形県山形市平清水153

営業時間

店舗:9:00~17:30
陶芸体験:9:00~15:00(受付時間)

定休日

年中無休
(12月30日~1月5日まで陶芸教室は休み)

TEL

023-642-7777

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