築80余年の邸宅がアトリエに!年に2度だけの一般公開
10/7〜9【めぐりめぐる】建築と個性的アート作品に出会う
※終了しました。
門司港駅からバスで10分ほど、山の手にある閑静な住宅街に、テラコッタ彫刻家・松浦孝さんのアトリエはあります。窓から差し込む光まで美しい、ガラスのデザインが印象的な洋風部分と、畳や床の間が落ち着く雰囲気の和風部分が連なる和洋折衷様式の建物です。
昭和のはじめに米相場で財を成した久野勘助の旧邸宅ということもあり、当時、贅沢の限りを尽くしたであろう凝ったつくりをしています。
8年間空き家だったこの建物を少しずつ補修し、現在の姿にまで復活させた松浦さん。本来はアトリエにこもって作品づくりに没頭するタイプだそうですが、これほどまでに“本物”にこだわって建物をつくっていた職人たちに申し訳ないという思いから、毎年春と秋にアトリエを公開するイベントを開催されています。
イベントを始めたことによって交流や出会いも生まれ、いい刺激になっているそうです。
この秋に開催されるイベントでは、松浦孝アトリエ(旧久野邸)からほど近くの【カボチャドキヤ国立美術館】【アトリエカフェ山の手ローズ】も同時に巡れる企画となっています。
【松浦孝アトリエ(旧久野邸)】では、松浦さんの作品展示をメインに、ゲストによるワークショップやコンサートなども行われ、松浦さんの入れる珈琲もいただけます。
【カボチャドキヤ国立美術館】はイベント期間中は7日と9日のみのオープンとなりますが、運よくトーナス・ガボチャラダムス国王がいらっしゃれば、気まぐれにリコーダー演奏が聴けるかも。
【アトリエカフェ山の手ローズ】は数年の空き家期間を経て今回が内部初公開。美しい洋館の中で、ハーブティとドルチェで優雅にティータイムはいかがでしょうか。
「作家にとっては、ものをつくる“場所”がすごく大事」だと、語る松浦さん。アトリエである旧久野邸は、どの視点から見ても美しく、細部にまでこだわって作られていることがうかがえます。
そんな建物に見られているという気持ち、恥ずかしいものはつくれないという気持ちからここをアトリエに、という思いもあるそう。
松浦さんの手によってよみがえった旧久野邸。
そして、旧久野邸に見守られながら生み出される松浦さんの作品の数々。お互いに見つめ合うかのような建築とアート、どちらも一見の価値ありです。
『めぐりめぐる』
日時 | 10月7日(土)・8日(日)・9日(月祝) |
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会場 | 松浦孝アトリエ(旧久野邸) |
住所 | 北九州市門司区谷町2丁目3-10 |
備考 |
大正・昭和初期の魅力的な建築と個性的なアート作品と出会う非日常な秋の散策をお楽しみください。
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