ローカルを熱狂させる建築家・嶋田洋平さんが描く未来のまちづくり
ドキュメンタリー映画『建築を、あきらめる(仮)』クラウドファンディング実施中!
※終了しました。
新しい建築物を建てるのではなく、すでにあるものを使って、地方を活性化させる。そんな取り組みに力を入れている革新的な建築家がいることを知っていますか。
この夏、“建てない建築家”として知られる嶋田洋平さんの活動に迫るドキュメンタリー映画の製作が開始。現在、製作資金をクラウドファンディングで募っています。
2011年に北九州市で誕生し、鳥取や福井、和歌山をはじめとするローカルに驚くほどの勢いで広まっていった「リノベーションスクール」。
地域をなんとかしたいと思い集まった人たちが、建築やデザインなど様々な業界の第一線で活躍するプロとともに、使われなくなった建物の活用方法を企画し実現を目指す、まちづくりのスクールです。
各地から開催依頼が殺到するこのプロジェクトの中心にいるひとりが、建築家の嶋田洋平さん。
全国を駆け回り地域に暮らす人々の気持ちに火を灯してきた嶋田さんは、地方から救世主のように扱われる一方で、建築業界からは遠巻きに見られています。
そんな嶋田さんが “リノベーションまちづくり”に力を入れているのは、なぜなのでしょうか。
これからの時代をつくる建築家とは
大学で建築を学び、建築設計事務所「みかんぐみ」でチーフを務めた後、らいおん建築事務所を設立した嶋田さん。当時は他の建築家同様、新しい建物をどんどん建てていきたいと考えていたそうですが、独立を機に社会を見つめ直すことになります。
年々凄まじい勢いで増え続ける空き家を見て見ぬ振りをして新築を建てることは、果たして本当に良いことなのか。現代の日本が抱える問題に向き合った時、社会はもはやこれまでのような建築家を必要としていなかったのだと言います。
そんな中で嶋田さんが関わることになったのが、リノベーションスクールでした。
全国から集まった参加者と一緒に、2泊3日という過酷な日程で、まちに本当に必要なものをどこまでも真剣に考える。
その姿は周囲の人に伝染していき、やがてオーナーさんや街の関係者を動かしていきます。こうしてリノベーションスクールは、多くの人の意識を変えていきました。
一方で、嶋田さんが最近始めたのがパン屋さんです。「近所で美味しいパンが食べたかったから」というシンプルな理由で立ち上げた神田川ベーカリーは、まちの人から愛される人気店になっています。
大家も設計も運営も、全て自らの手でやる。仕事を限定せず、活動の幅を広げていく嶋田さんは、一体これから先の未来に何をみているのか。映画『建築を、あきらめる(仮)』ではその秘密に迫ります。
あなたの街を元気にする映画を届けます
本作は誰もが自分の映画館をつくることができるサービス「popcorn」のオリジナル作品。劇場公開は未定ですが、完成すれば全国の“マイクロシアター”で上映が可能になります。リノベーションまちづくりについてのヒントが詰まった本作は、あなたの意識を変える一作になるはず。
クラウドファンディングでは、試写会やクレジットなどのリターン(お返し)が用意されています。これからのまちづくりのあり方を変える、画期的な本作のエンドロールに名前を刻みませんか。
映画に興味を持ってくださった方はもちろん、自分のまちと主体的に関わりたい方、最初の一歩を踏み出したい方からのご支援もお待ちしています。
リノベーションスクールで各地を熱狂させる男・嶋田洋平は未来に何を見るか。
ドキュメンタリー映画『建築を、あきらめる(仮)』クラウドファンディング実施中!
https://motion-gallery.net/projects/giveup_architecture
執筆・梅本 智子