北九州気ままにはしご酒~門司港編~
ノスタルジックな世界へようこそ
呑兵衛さんたちにとっては当たり前、一軒では勿体ないとばかりに飲み歩く、はしご酒。 北九州は7区にまたがり、それぞれ飲み屋さんの雰囲気も異なるため、その地区ごとのはしご酒が楽しめます。
今回は門司港編。
せっかくなので、時系列に順を追ってご紹介いたします!ぜひ、はしご酒の参考にしてください。
わたしは住んでいるのも職場も小倉北区ですが、仕事をさくっと終わらせて、18時半には門司港駅に到着。そこからてくてくと山側に10分弱歩くと、一軒目のお店【魚住酒店】があります。知らないとわかりにくい細い路地を入った先にあるのですが、それがまた味のあるいい雰囲気を醸し出しています。
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酒店、という名の通り、こちらのお店は角打ちです。角打ちにもいろいろルールがあるようで、魚住酒店ではビールなど冷えたものは冷蔵庫から勝手に取るシステム。日本酒などは店主に声をかけると出してくれます。
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魚住酒店のすばらしいところは、サービスでおつまみが勝手にどんどん出てくるところ!そのときどきでペースなど違うのですが、出てこないときは目の前のゆでたまごやスナック菓子(有料)をつまみましょう。
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お会計は基本、自己申告制です。角打ちの暗黙のルールで、長居は無用。ほんのりいい気分になったところで、二軒目へ。
二軒目は【焼鳥良ちゃん】。
門司港には○○ちゃんという名前の焼鳥屋さんが数軒あるそうですが、こちらはその中でも穴場と言えます。
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メニューは焼鳥のみ!というこだわり。 店内はカウンターだけなので、焼いてくれる大将の姿を眺めながら、おいしい焼鳥とお酒が楽しめます。
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ここで一つ、門司港トリビアを。門司港の豚バラは、味噌だれを塗った味噌豚バラが主流。(ちなみに、九州の焼鳥屋さんでは豚バラが定番メニューで、塩焼きが主流です。)
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甘い味噌とお肉の相性は抜群です!門司港の焼鳥屋さんをはしごして味噌豚バラの食べ比べなんてのもいいかも。
さて、この時点で20時半くらい。「まだこんな時間!まだまだイケる!!」という酔っ払いたちは、三軒目【カドヤ(仮) 】を目指します。カドヤ(仮)があるのは門司港中央市場という昔ながらの市場の中。まるで時間が止まったかのような、昭和の面影を色濃く残すとてもノスタルジックな市場です。
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カドヤ(仮) は定期的に店長さんが変わるシステムで、現在はたこ焼き屋さんが切り盛りされています。もちろんオーソドックスな、たこ焼きもあるのですが、トリュフ入りアーリオ・オーリオ、トマトソースとモッツァレラチーズのたこ焼きなど、ここでしか味わえないメニューも。
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郵便ポストや黒電話など、レトロでかわいい店内に癒されつつ、やはりここでもお酒はすすみます。昼間の雰囲気もすごいですが、ほとんどのシャッターが下りた夜の狭い通路は、さらに独特で得も言われぬ雰囲気があってオススメです。
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さて、そろそろ〆を・・・と向かったのは、栄町銀天街の有楽街にある【カクテルスナック舘】。こちらの有楽街がまた味わい深い、いい通りなのです。
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そんな中にひっそりと佇むこちらのお店。バーテンダーである旦那さまは80歳を超えているそうですが、本格的なカクテルをつくってくださいます。そして傍らの奥さまとの掛け合いがなんとも絶妙で、おしどり夫婦のお二人の会話に笑いが絶えません。
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お洒落でおいしいカクテルだけでなく、お料理のメニューも豊富。ぜひ、お酒だけでなくおつまみを食べる余裕も残しておきたいところ。門司港の時代の流れなど興味深いお話をたくさん聞かせてくれるので、本当に名残惜しかったのですが、終電も近くなったところでお開き。
ちなみに門司港駅は起点駅ですので、終電は23:33。 きちんと家に帰りつくまでが、はしご酒です!笑
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門司港はお店も街並みも昔のままの雰囲気を残すところが多く、細い路地や古めかしい通りにイイお店が多いのが特徴。
まるでタイムスリップしたかのような、はしご酒をお楽しみください☆
備考 | 【魚住酒店】
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