ローカルラーニングツアー in 小浜 2017 レポート vol.1
カメラで出会う小浜の旅
10月22日。台風が南から迫り来るギリギリの雨の中、第1回目の「小浜ローカルラーニングツアー」にreallocal 福井の柴田(小浜出身)と佐藤が参加してきました!
「ローカルラーニングツアー」とは、広告や地域メディアの第一線で活躍する写真や文章、映像などの各分野のプロと一緒に旅をしながら、「町の宝物の探し方」と「伝える」スキルを学ぶことができる町歩きツアーです。
町の人の話を聞き、カメラを向けると・・・
今回は、古くは明治時代の歴史的建造物が続く街並み「三丁町」付近を、写真家・MOTOKOさんを講師に迎え、みんなでカメラを片手に行ったり来たり。あいにくの雨でしたが、ベンガラ格子の建物が色濃く映り、茶屋街らしくしっとりとした雰囲気に。(ちなみに三丁町は、小浜出身の柴田いわく「小浜市民も普段通うことが少ないオトナの町」らしい)
まずは、ローカルフォトについての講義とカメラの簡単なレクチャーを受けた後、18代続く「丹波屋酒店」へ。おかみさんからこの町に伝わるお祭りや歴史についてお話を伺いながら、撮影取材を開始。なんと、酒樽がそのまま茶室になった非常に珍しいものも見せていただきました。
昼食に小浜名物「焼き鯖寿司」(若廣)を堪能した後、現役で活躍中の芸妓・ももさんに会いに、『料亭「播磨」』 へ移動。襖を開けると、三味線の横で凛として佇むももさんに、参加者一同から感嘆のため息がもれます。かつて島倉千代子さんが歌った福井の民謡「イッチョライ節」をご披露いただき、シャッターチャンスを逃すまいと、最初は恥ずかしがっていたみんなも身を乗り出し撮影を始めました。
ももさんの色香に後ろ髪を引かれつつ、この三丁町の街並みの保存を親子で支える「村松建築」 さんの待つ「町並み保存資料館」へ。建物を通して町を守り続けてきた村松さん親子から、小浜ならではの町屋造りのお話を伺いました。
撮影中、参加者からは「お父さんと息子さんの手のひらを見せてください」というリクエストも飛び出し、町の人と旅行者との距離もカメラを通じて近づいて来た様子。
距離が近くなることで、町を好きになる
そして最後に、写真家・MOTOKOさんによる講評会。参加者には本日のベストローカルフォトを選び、何を意識してシャッターを切ったのか紹介をしてもらいます。同じ風景を歩き、同じ人に出会ったはずなのに、みんなそれぞれ切り取るものが違い、三丁町という一つの町が、様々な角度で表現されていくのが驚き。MOTOKOさんの丁寧な講評も、町と参加者の軌跡を辿り直すようで、何だかじんと感動。。。
「あえてカメラを持つことで、人とのつながりが強くなる」
という、MOTOKOさんのお話や、
「町の人の話を聞くと、町のことを好きになってしまう」
という、企画担当の堀越さんの言葉の通り、
たった半日あまりの町歩きと撮影取材が、こんなにも濃厚な時間を与えてくれるのだということを、改めて感じる旅になりました。
また、一眼レフを初めて触った人、小浜に住んでいるのに何もかも初めてに感じた人、同じ福井なのに小浜のことを何も知らなかったと驚いた人、それぞれの立場でそれぞれの想いが生まれた様子。
私(佐藤は嶺北、福井市出身)が個人的に発見だったのは、小浜は単に福井の南側(嶺南地方)というエリアではなく、全く色の違う場所だったということ。話し言葉(方言が関西弁、京都弁に近い)も違えば、所作も何だかはんなりとしていて、大陸とのつながりも強く歴史も長い・・・もっと小浜の人と友達になって、小浜を知りたい!と感じたのでした。
この発見と出会いの旅は、来年の1月まで続きます。さあ、カメラとペンを持って、小浜を旅しませんか?
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11/11 プロに学ぶフォトライティングツアー 若狭塗り箸と伝統工芸士に出会う旅
https://reallocal.jp/44692
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